ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

目覚めよ、家事メン

2014-03-31 | 産前修行
土曜恒例、父の手料理。
チャーハン…美味しいのですが、
主人曰く、
「義父さんに頑張られると…、辛い」

そうです。
父に負けず、
頑張らなくちゃ、ね。

で、
胎児に血液が回って、貧血気味の私に、

「ステーキにするッ」と。

さて、土砂降りの雨の中、
わざわざアピアに行って、
お肉屋さんで和牛買って、

さぁ、いざッ
ファイヤーは、出ないAll電化。
ので、
IHで、お肉を焼くだけ、のはずが…、
その、だけ、が大変だったようです。

しかも、和風にしてね、と注文したものだから、

「イでッ」

指の皮までおろしたようです。

「料理って…大変なんだな」
しかも、義父様と義母様の分まで、
お疲れ様でした。

大変だったけど、

ベビーVoiceで、
「パパ、おいちかった」
と言うと、

「今度、何食べたい?」
と尋ねてきます。

「シチュー」と言うと、

「…。ハンバーグにしよう」
とメニューをすり替えてきました。

煮込むより、
むしろ、焼く方が良いのでしょうか…。

ま、レパートリーが増えるのは、結構結構。

家事メンも板についてきました。
よしよし。

父は父なり、母は母なりに…

2014-03-29 | 産前修行
いやぁ~しかし、
今日は暑かった。

さすがに腹帯でのヨガは、暑い…(> <;)。

まさに、腹廻りに5KGのベイビーアレイを装着しながら、
日々筋トレしている気分です。

女って、妻って、母って、
強く逞しくなるはずです。

さ、四月にはプログラム更新ですが、
マタニティによるマタニティヨガ…、
…っぽく??なる予定です。
何卒、ご理解下さい。

レッスンが終わると…、

恒例となりましたね。
父が、夕ご飯を作っていま~す。

「おい、味見…」

はいはい、早速
私が呼ばれます。

パクリと、
「おじぃちゃん…」
声をベイビーVoiceに変えて、
「ちょっと辛ぃッ」
ベイビーに香辛料が…ちとキツかった。

入れ過ぎた胡椒はどうにもならないので、
第二弾薄味で作って下さいました。
お手数掛けます。

「で、どうだ?」

ベイビーVoiceを使って、
「おじぃちゃん、おいちぃ」
  ↑
これ、結構利くんです。

しかし、
ベビーシッターの母だけには、このVoice…利きません。
「私はそんなに甘くないわよ」と…?
ベビーVoiceで、おばぁちゃんと呼ばれることに憤慨し、
「ママって呼ばせるッ」と言っております。
10月10日腹でやや子を温める私の立場がありません…。
私は、やや子になんと呼んでもらえば良いのでしょう?

ま、それは子供の好きに呼ばせて、

「あれ?」
今回メニューはチャーハンですが、
「今晩…チャーハンだけ、け?」

父「…わしにスープまで作れというのか?」

もちろんです。

では、スープが出来上がるまで待ちましょう。

待ち時間、皆様には、ネネ返りのタルトの画像をお送りいたします。

うにゅ~んと伸びて、

ぐっすりです。

場所を変えて、

春を満喫です。


もうすぐ、パパになる雉君もお出まし。


さて、
スープも出来ましたので、
私もパパの許に帰ります。


散華の如く~恵まれているのは、どっちであろう?~

2014-03-29 | 散華の如く~天下出世の蝶~
蘭丸は小姓らしく、
キュッ、と唇を堅く結んで、
意を決し、重い口を開いた。
蘭丸「金山に、母が居ります…」
帰蝶「勝寿院様…たしか、千丸(六男)と…」
彼の母の名は、永(えい)。
可成様の死後、出家した。
名を勝寿院 妙向禅尼(みょうこうぜんに)と改められ、
千丸と共に、夫の菩提を弔っている、と聞いたが…、
「御懐かしい…永様は…息災か?」
永様の御父上も、元々は、我が斎藤家の家臣で、
主を失くした両家を結びつけたのが、殿だった。
両家婚儀は、有能家臣の忠義と、
その結束を、深く堅く結ばせた。
私も彼らの婚儀には同席したが、
武骨無口な男との御婚儀で、
内心はハラハラしておった。
しかしこれが取り越し苦労。
また?またか?と、
出産祝いを贈った記憶が蘇る。
永様は、ぽぽぽぽんと安産で、
六男と三女の子宝に恵まれた。
※戦国武将の多産妻第一位は、前田利家の妻おまつ―2男9女11人
ただ…子に恵まれたとて、
戦乱乱世は、非情に無情。
折角の世継ぎも後追い死。
蘭丸「…」
夫に先立たれた妻は、母は、
“世に武士ほど墓の無いモノは無し”と、
涙を殺す白装束の次男長可に泣き付いた。

一心同体の、別の感情

2014-03-26 | 産前修行
妊娠五ヶ月に入りました。
ので、検診です。

予約していても、かれこれ40~60分ほど軽く待ちます。
当然、妊娠したからといって胎児全員がAll OKで順調、
という訳ではありませんからね。
いろいろ医師に聞きたいこともあるでしょうし…。

名前が呼ばれるまで気長に待ちましょう。
時間に余裕を持って、読書タイムです。
お客様にお借りしている育児本を読んでいますと、
看護師さんに呼ばれました。
まず、母子手帳と助成金制度の用紙を渡します。
ちなみに、尿検査と血圧、体重測定は済ませて、
母子手帳、助成金用紙の必要事項も記載済みで、提出します。
提出して間もなく、

「金田さ~ん」

来た…。
ギクリとします。

「もう一度、血圧測ってみて下さい」

やはり、引っ掛かってしまいました。
血圧が、かなり低いと。
前回は五回測ったっけ。

今回は待ち時間が少なく、
二回測定して、診察室に入る事になりました。
先生からは、
「血圧…いつも低いんですか?」

「はぁ…」
 ↑
ヨガをやって、少しは上がりましたが、
昔はずっと低い状態が続いて…。

「ま、(血圧が)高いより、良いでしょう」と。
※ちなみに、高いと妊娠高血圧症候群の恐れがありますので、注意が必要です。

いつも低い血圧なら問題はなく、
私も特段眠いくらいなので、
そう不憫を感じる事もないので、
じゃ、エコーに入りま~す。

ぬるっとした例のジェルを、看護師さんが大きくなった下っ腹に塗たくります。
じゃ、超音波を当てましょっ、と当てたらビックリしたんでしょうね。
先生の動きが止まりました。
「え?(・・;)」
先生の動きが止まったら、
こっちも止まりますって。
ちらり、
うちの子に何か問題が?と不安になり、
映し出されるエコーの黒い影を恐る恐る見て、
視線を先生に移して、救いの言葉を待ちます。
どうやら先生が気にしているのは、心拍のようですね。
では、聞きましょう。
と…くん、と…くん、
ゆっくり、ゆっくり、
心臓が動いています。

しばらくして、

とくとくとくとくとくとくとく…

「あぁ、(正常に)戻りましたね」

ほっとしました。

ちなみに、
エコーにびっくりしたらしく、
ちょっと鳴りを潜めたみたらしいです。

「まったく標準ですね」

妊娠19週(五ヶ月目)の標準的な胎児らしいです。
「子宮もきれいだし、羊水もきれいだし…」
お褒めの言葉…、
「ありがとうございます」
で、次回検診の予約して、
五ヶ月検診が無事、終了。

迎えに来てくれた母に「元気だった」と報告して、
エコーの経緯を話しました。

一心同体のような私と胎児で、
私はエコーにびっくりすることないのに、
真っ暗な子宮内で胎児はびっくりするんだなと思いました。
私の感情とは別に胎児が感情を持ち、私の知らない間に成長する事が、
不思議で、新鮮で、
それにまさか、
忍者のように鳴りを潜めるなんて、こっちがびっくりしました。



散華の如く~小姓以上、童寵未満~

2014-03-26 | 散華の如く~天下出世の蝶~
特別な感情だけでモノを言っているのではなく、
特にこの三男蘭丸は、殿に似て、感受性が強い。
その研ぎ澄まされた感受性は、
時に役立ち、時に身を滅ぼす。
帰蝶「蘭…、そなた、この情勢をどう読む?」
蘭丸「小姓風情で、斯様差し出がましい事…」
帰蝶「では小姓よ。今宵も殿に、可愛がってもらうのか?」
殿と密なる関係を持ち、私とは距離を置く。
私が、そなたの関係を知らぬと思ったか?
「殿にお願いして、私の相手もしてもらおうか、の?」
小姓刀持ちとは名ばかり、この童寵…裏も表も知り尽くす。
蘭丸「あ、安土方様…それは、」
帰蝶「私が知りたいのは、そなたの心。明智様の御心を、そなたはどう読む?」
私から逃れられないと断念したか、
伏せた顔に冷水を浴びせたように、
白く、キリッとさせて、
蘭丸「分かりません」
空を睨み、そう言った。
「ただ、御方様…危のうございます」
帰蝶「私が…?」
蘭丸「はい」
帰蝶「どういう…意味か…?」
蘭丸「それが、分からないのです」
上手く説明出来ない、もどかしさからか?
眉根をグッと寄せて、目尻を釣り上げた。
まるで阿修羅の悲観の面のようであった。
帰蝶「…詰まらぬ事を聞いたな。すまぬ…」
蘭丸「御屋形様は気付いておいでですので」
帰蝶「…私は…、どうしたら良い?」
気付けなかった私は…、二十も年が離れた小姓に意見を求めた。

天からの賜りモノ

2014-03-25 | 日記
春彼岸の終わり、
去年と同日3月24日、
ツバメが飛来した。

帰巣性もさることながら、
刻の正確性にも脱帽です。

春彼岸中、真東にある、あの世から、
おじぃちゃまとおばぁちゃまの魂をお呼びして、
三回忌と十三回忌が営まれた。

おじいちゃまおばぁちゃまと、
お会いした事がないのですが、

何と無く…、

初めて家に招かれた時から、
見られている…?
(試されている?)
そんな気がしておりました。

あくまでも、私の気持ちと心の問題で、
実際、私の霊眼で霊魂というものを見た事はありませんし…。

ただ、そこに、おばあちゃまがいて、
私をみているんじゃないかな?
と、思う程度の低い霊感です。
全く信憑性はありませんので、
悪しからず…。

さて、
霊感とはまったく個人差があるもので、
さらに霊魂とは摩訶不思議なるもので、
霊感の強弱で見えたり見えなかったり。
ましてや、私程度の霊感では、
己自らの心の声が聞こえても、
魂云々言霊が聞こえるわけでもない。
ただただ、
強く深く感じるだけのおばあちゃまです。

何と無く…、御魂を近くに感じるのは、
こんなことを聞いたから…でしょうか?

おばあちゃまは生前、
婚期遅い主人を気に病み、
こんな事を言っていたそうです。

「なんで、うちにだけ嫁さん来んが?」

いえいえ、おばあちゃま、あのね、
このご時世、独身貴族は多いのよ。
うちだけ、じゃないがやぜ。

そう言っても、
「●●さんの息子が結婚した…」
などと聞く度に、
うちだけが…と、
孫を見るたびに、
深い溜息を吐いて、
まだか、まだか春はまだか、
十三年も春を待ち侘びて…、

「ようやく来たか、嫁…」

私と出会い、
家に招かれた時、

何と無く…、

このお宅は、
主人のモノだ、と感じました。

我が母から「次男さんだものね」と、
釘を刺された後だったので、
ギクゥッとしたでしょうね。
おばあちゃまも。

で、
「私にどうして欲しいの?」
主人を問い詰めました。

これも天からの試練なのでしょうね、
この答え一つで、
御縁が消えるのですから。

それを感じたか、主人は、
「家に入ってほしい」と、
そう言って下さいました。

だから、
「分かりました」と、
次男坊の家に入りました。

天国のおばあちゃま、
冷や冷やさせる孫で、
ヤキモキしていたでしょうね。

まだまだ安心させてはくれない孫で、
人生とは、何が、どうなるか、分からないモノです。
選択を誤って、
「アパートでも借りて…」などと、
心にもない事を言ったら、
おばあちゃまに代わって、
お仕置きしてやるつもりでした。

己の心に嘘ついても、
結局、嘘は露呈する。

それなら、
当たって砕けても、
正直に、心のまま、
本音で生きたら良いのでは…、と思うのです。

どこかで見守るご先祖様たちの御魂が、
上手いことそれを回してくれるような、
そんな気がしただけです。

上手いこと…
「じぃとばぁが、授けてくれた」
お腹の中の子は、
おじいちゃまと、
おばぁちゃまからの、賜物です。

ようやく、
「うちにも、春が来た」

そう思って下さるように、
嫁として努めて参ります。

チー…ン

御仏壇に手を合わせて、
お二人の遺影に会釈して、
賜物に感謝するのでした。

散華の如く~それぞれの、感傷~

2014-03-19 | 散華の如く~天下出世の蝶~
今回タヌキ殿の接待で、
築山の一件、晴れた…、
とは思えぬ。
“許せ、瀬名よ、信康よ。余はいずれ必ず、そなたらの恨み晴らさずにおこうか”
帰蝶「いずれ…」
この恨みが“私たちに”
大きな災いをもたらす、
そう…思えてならない。
“安土方様、刻限にございます”
突然、小姓に声を掛けられ、
ハッと現実に引き戻された。
帰蝶「もうそんな時間…、殿は?」
蘭丸「天主に居られます」
帰蝶「そう。ところで…」
殿の、可愛い小姓を見つめて、
「蘭丸。殿には、慣れたか?」
蘭丸「はッ、あ…いえ、」
ふ…と、
赤らんだ頬を、
伏せて隠した。
帰蝶「可愛いものよ」
蘭丸「は…」
十二、三の少年に、可愛いとは失礼であったか?
俯いたまま、黙っていた。
蘭は安土築城の前年に殿の刀持ちとして召し抱えられた。
面立ちは女子の如く、均整のとれたそれは美しく華やか。
武骨寡黙な兄長可は、父に似て小姓には難しい所がある。
故に、この情緒豊か、少々感傷的な三男が殿の所に来た。
何より、大恩ある方の御子息で、
“私たちも”特別な感情がある。

安産腹帯、戌の日

2014-03-17 | 産前修行
今月は、珍しいかな。
大安吉日戌の日が三日もある。
三月四日、十六日、二十八日。
多産安産お犬様と日曜が重なった昨日、
金田家に、両親が腹帯を持って訪れた。

妊娠五ケ月目、いよいよ腹帯デビューである。
妊娠して初めて知ったのだが、
日本では妊娠五ケ月目の戌の日に安産祈願をする習慣があるらしい。
実母「昔は大変だったのよ、ねぇ」
義母「ぐるぐるさらしを巻いてね」
助産師さんに、腹の中央に、
『寿』
を書いて貰っていたらしい。
妊婦「へぇ。今じゃ装着簡単」
下っ腹に、ぐるりと帯を撒いて、
マジックテープでしっかり固定。
ちなみに産後は体型矯正のために使うとか…。
どうしても出産時に、骨盤がズレルらしい…。

実母から贈られた腹帯には、中央“angel”と書いてあったが、
腹の中の子が果たして可愛いエンジェルかどうか不明である。
ま、それはさておき、
私の心中は、ようやく10月10日妊婦後半戦突入という緊張と不安、
やれやれ安定期…流産のリスクがグンと減る、はず…という安堵感が入り混じっていた。

キュッと気持ちを引き締めるように帯を巻いて、
マジックテープで止める。
妊婦「れ?腹の大きさが足りん…と??」
帯が余りが出来てしまった…。
べりべり…とマジックを解いて、やり直し。
可笑しいと思ったら、
天地逆さまだった…。
しっかり装着したら、
「あぁ、結構心地よい」
重かった下っ腹(やや子)がしっかり乗っているという感じだ。
妊婦は五ヶ月目に突入すると、体重がポコンと増える。
すると、背骨や腰骨に負担が掛かってくる。
実際、毎日ヨガっている私も体重の急激な増に苦しんだ。
腰は痛いし、肩はこるし、動作はのろいし、腹はつっかえるし、
重心が前へ前へといくので、バランス感覚がズレ、こけそうになるし…。
そういうズレを解消してくれるのが、
このangel帯らしい。
改めて、着物の帯の良さが分かった。
体幹根幹をしっかり支えていたのだ。

帯の良さが分かった所で、
義父「そろそろ、場所を変えて…」
婦中の梅の花で宴会である。
兎に角、まだ見ぬやや子を出しに、
「酒は立山で」
義父様も父も、主人も、
顔を真っ赤にして呑んでいた。

本当に、本当に、
孫の誕生を待ち望んでいるのだろう。
義母様の笑顔も、素敵だった。

そして、専属ベビーシッターも、
私からの賄賂にご満悦のようだ。

私の早い復帰のため、
頑張ってくれ給え。

散華の如く~キツネとタヌキの結託~

2014-03-15 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「主従、血より濃く、その御魂、海より深い…我らの繋がりに歴史あり」
明智「私には、その異人との歴史云々、分かりかねます」
帰蝶「異人を異人と思うから、濃く深い歴史が浅く、遠くなる」
明智「信長様にとって、黒いモノが目新しいだけにございます」
帰蝶「殿が問うは、心気。黒の心と気持ちは本物にございます」
明智「家臣となって、たかが数年の奴隷に歴史があるとは思えません」
帰蝶「歴史は長さではなく、事象事例の一つ一つにございます」
明智「ならば、私のこれまでの歴史(功績)…それより劣ると?」
帰蝶「明智様の労、義は誉れに値する…しかし、これからの歴史…」
明智「私たちの時代…若輩者が、上にモノ申すなど言語道断でした」
帰蝶「私たちの時代は、すでに終わった…殿が、終わらせたのです」
明智「終わったのなら、これから始まる歴史も、あるというもの…」
帰蝶「え?」
明智「いえ、歴史を作るのも、そう悪くないと思うたま…ゴフッ、ゴフッ」
体をくの字に、
激しき咳き込んだ。
帰蝶「あ、明智様ッ!?」
最近、体調が優れず、出陣も憚れたと聞いていた。
この一件も御無理をなさっておられたのであろう。
明智「大事…ございません。私、これにて…」
帰蝶「薬師を呼びます故、少々お待ち下さい」
明智「それには及びませぬ」
印籠から取り出した白い紙包みを広げ、
ガバッ、
水も無しに、一気に飲み干し、
落ち着いた所で、こう言った。
「家康殿が直々、私めのために、と薬を調合して下さいました」
帰蝶「え?…家康殿が、薬を?」
明智「ふ…」と薄らと笑みを浮かべ、
「良い若者です」と、消えていった。

愛のお返し

2014-03-14 | 日記
ホワイトデイに、

ドーンとでっかくラッピングして、

タルトファンへ、

「はい、チーズ」

このマント…
気に入ったようなのですが、
エサが食べにくいらしい…。
がつがつ、エサを食べて…、
折角のマントの襟が汚れた。

マント装着しての食事は、
少々考えものだな。

さて、

私が嫁いでしばらく、この老猫、子供に帰った。
妊娠発覚から数か月後、今度は、ねねに帰った。
どんどん若返る老猫(人間年齢推定90)である。

19年という歳月を共に過ごしてきて、
そりゃ愛情も沸くし、イタズラに辟易って時もある。
大病した時は、そりゃ必死に看病したさ。
「(死を)覚悟して下さい」
と獣医さんに言われた時、
死を考えた。
考えたけど、
考えられなかったから、
兎に角、
御粥さんを食べさせた。
一年後、
復活した。
完全復活、
という訳ではないが、
病と向き合いながら、
19年も生き続ける。
立派な事だと思う。

ただただ、
私のアパートに住み着いただけの野良が、
我が家の飼い猫に変わっただけであるが、
共に暮らすと家族、愛おしいものである。

愛情を掛ける方は変わらないつもりでも、
受け取る側は、少々?不満があるようだ。

急激な環境変化には耐えられない。
寒さとピンチで危機感を募らせる。

ヨガのレッスン中もマットの中央陣取り、
私に、ぴった…と、くっついて放れない。
これがまたポーズが取りにくいが温かい。
しかも、
シャバ・アーサナ(屍のポーズ)で、
仰向けになって寝ていると…、

グニュ
「ぐぇ」
ピンポイントHit。

腹の子を押しのけてやってくる。
さらに、
パンパンに張ったミルクタンクを肉球アタック。
人間ちゃ…本当に痛い時、
「い・た・い」
という、たった三文字が声にならない。
しかも、屍を真似てい真っ最中である。
その静寂で呻いたら、屍じゃなくなる。
ゾンビだ。
しかし、ゾンビ中もなんだか、温かい。

くしゅくしゅとゾンビの顔に、
濡れた鼻を押し付けて、
「ひひ、ぶしゅッ」
鼻水を飛ばしてくる。
少々風邪を召されいるようだが、
顔に鼻水ぶっかけられようとも、

ちっとも「汚ぇ」とは思わない。
それは身内可愛さ親馬鹿だろう。
これを、
お客様にまで
「ぶしゅッ」とするから困る。

「ほんと…申し訳ございません」

皆さん懐が広く、
「大丈夫よ」と笑って下さるが、
こっちは申し訳なくて笑えない。

タルトを捕まえて、
猫用風邪薬を水で溶かして、
スポイトで飲ます。
しかし、
これを、全部吐きやがる。
「ぐえっ」と。
※食事中の方、すみません。
それを、
妊婦が股割りで、
拭き仕事する、
仕事ばかりが増える一方である。
まぁ、やや子が出来れば、
こんなことも日常茶飯事。
今のうちに訓練修行鍛錬だ。

さてさて、
やや子が産まれたら、
この鍛錬も活かされるのかな…。