ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

姉妹って…

2017-10-19 | ~ 育児 ~
倖花誕生から2週間が過ぎた。
今日は、二週間健診の日だ。
この二週間、如何に過ごしていたか?
姉妹に両乳を吸われる日々である。
右に妹、左に姉。又はその逆。
姉の吸引力が凄くて、
結構痛い。

ご飯、お風呂、就寝時、
手が足りない時に限り、
妹が愚図ることが多く、
「あ、倖花泣いてる」
お姉ちゃんに我慢してもらうことが多い。
それでも、
「絵本読んで〜」
愚図る妹をそっちのけ、
絵本の読み聞かせを強請る。
つまり、
こういう時、お姉ちゃんも眠いのだ。
ゆらゆら抱っこしながら絵本を読むか、
乳をしゃぶらせながら絵本を読むか、
はたまた、
妹を優先させ、
「お姉ちゃん、先寝てて良いよ」
片方だけでも寝かす。

同時二人を面倒見るのは結構しんどい。

今実家にいるから良い。
ジジババ総動員でで、
育児している。
ただ、
自宅に帰ったら、
「地獄だな」
怖い。

どうなるだろう。


選択

2017-10-08 | ~ 育児 ~
タルトの遺骨が帰って来た。
おかえり…
明日には会えるよ。
退院だしな。
最短コースでの退院だ。
このスーパー安産に伴い、
看護婦さんたちの噂の的となっているらしい。
出産に立ち会った看護婦さんが、
「久しぶりに見ましたよ、
こんなに早いの」って。
全開から10分も経たず、
うーん、←痛み極限。
頭を出す所ね。
ポン、←出たとこね。
にゅにゅにゅ〜〜って。
↑もうあとは体。息まなくても出ちゃう。

主治医は、
「ちゅる、と出た?」って。
いや、先生あのね、
やっぱ、痛いって。
出産が早くてパックリ切れちゃったし。
結構たくさん縫合して貰っちゃった。

とは言うものの、
やはり、
看護婦さんたちが「元気ね〜」って驚く。

確かに、
ちらっと出産を終えた産婦さんたちを見ると、
車椅子に点滴、自ら歩くことは困難。
円座クッションに座ることも辛そう。
産後2日目の方だって腰が重そうだ。
かと言う私は、パタパタ歩き、
「産後って走れるん?」
紗花を見るなり、走った経産婦に
疑問を抱いた主人がうちのばばちゃんに尋ねた、
らしい。
うちのジジは、
「もう二、三人産んどくか?」
と言ったが、
それは、ない。
主人が晴れて定年を迎える時、
倖花は15歳だ。
出産は計画的に…。

何はともあれ、
産後2日目にして病室内でこっそりヨガをし、
子宮の収縮も良く、乳も出る。経過良好。
ただし、多量出血で少々貧血気味らしい。

しかし、無自覚。
これが一番危険。
それ以外は全てOK。

それもこれも、
偏にお姉ちゃんのお陰。
産道に道を作り、
お乳に道を作り。
今、自宅にいる。

夜中、ママ〜って泣いていると聞いた。
昼間は平気な顔していると言うが、
我慢強く耐えているんだろうな。

早く会いたい、
抱きしめたい、

明日に一緒のお布団に入れるよ。
ただね、
あなたの妹ちゃん、
乳は吸いっぱなしだし、
夜、覚醒するし、
どうするよ?
眠れないよ。

寝不足(実家)か。
夜泣き(自宅)か。

明日、
選ばせることにしよう。

天国から見てて

2017-10-05 | ~ 育児 ~
3日夜、21歳と半年余り、
愛猫は静かに逝った。
次の日、
タルトを天国に送った。
「タルちゃん、天国に行ったの?」
娘は動かなくなったタルトを見て、
こう言った。
死…
を理解しているのか?
「うん、逝ったね…よく頑張ったね。
タルちゃん」
紗花はタルトの似顔絵を描いて、
柩の中に入れてくれた。
「ありがとね。さぁちゃん、上手だよ」
タルトも喜ぶだろう?
愛猫の葬儀が終わり、
「さぁちゃん、準備しようか?」
次の日私は入院する事になっていた。
陣痛が来ないので、強制陣痛促進剤投与だ。
娘を義母に預ける為、
支度をさせるのだが、
なかなか支度しない。
実家で私の帰りを待つと言った娘、
分かったよ、って私も約束した。
しかし、
出産時、付き添いがいるとのことで、
実母が私の付き添い、従って、
「ごめんね、義母様のところで待ってて」
と言い聞かせて義母のところに送り出したのだ。
母に送られる車中、娘は、
「タオル頂戴」と言い、
目頭を押さえていたそうだ。
泣いてるのかな?
その時、
「ほら、お空見てごらん」ばばが言う。
ふっと見ると、
タルト(猫型)の瑞雲がふぅと現れ、
さっと消えたそうだ。
優しい猫だよ。
あんなに蹴られていたのに…。
なんて律儀な猫だ。
逝き時も私に「バイ、バイ…」
別れを告げたし…。
あまりにも突然で、
あまりにも穏やかな死だった。
前日までピンピンしていたのに。
老衰…大往生…
死期を分かっていたのか?
母が娘を送って帰って来た。
「おかえり」
その夜は十五夜、
美しい月だった。
夕食も静かだった。
ただ一人だけ騒々しい。
お腹の子がグニョグニョ動く。
しかも睡魔が襲って来た。
珍しい。
「おやすみぃ」
早めに床に着く。
十二時、尿意を催し、
トイレへ。
「ゲッ、出た」
陣痛開始の合図、おしるしが出た。
個人差はあるが、私のは鮮血流血。
あぁ〜来る来る。
来た!
陣痛ぅぅ!
「ふ〜、ふ〜」
呼吸法で耐える。
本を読んで耐え凌ぐ。
3時、父が用を足しに来た。
「ん?どうしたんよ」
「陣痛、来た」
「行っか?」
「いや、あと1時間大丈夫」
3時45分、もうあかん。
病院に連絡、
母が起きて来た。
メンバーは揃った。
病院にGO!
4時10分着、
4時半分娩室入室、
分娩準備、
その間、陣痛の波が押し寄せる。
「(呼吸法)上手、やっぱヨガのおかげ?」
陣痛を逃すのが上手!と
ずいぶん助産婦看護師に持ち上げられた。
「そうですか〜。あはは…」
褒められて、図に乗っている場合じゃないッ!
うぅ〜〜ん。
「オンギャ、オンギャ」

5時07分、3090g出産。
「おめでとう」
今回叫ばんかったぜ、って、
母が入って来た。
ええ、今回は静かに命を産んださ。
陣痛もしっかりきた。
薬を飲む暇なく出産した。
生まれる日を選んだか、
倖花よ。

死期を悟るも命、
生まれる日を定めるも命かな。

失った命があった。
お疲れ様。

授かった命が産まれた。
ありがとう。

見ててね、タルト。
天国から。