最近、体の調子が悪い。
それを感じ取った娘は、
お風呂の中で、
長方形のオモチャを私のおでこに貼り付け、
(あ、熱さまシートのつもりね)
おかゆさんを小さい小さい手の平を乗せて、
(あ、水を掬ってるだけなんだけど)
「はい」と湯船のお湯を飲ましてくれる。
私はおかゆさんを食べるマネをして、
「ありがとう、さやちゃんのおかげで治ったよ」
と、言う。
こういうごっこ遊びを浴層で何度も繰り返す。
単なる遊びなのだが、
娘は真剣に母を思い、
何度もおかゆさんを作ってくれる。
「さぁちゃん、優しいね」
小さい小さいまだ子供と思っていた娘に、
こんな大きな思いやりの心が育っていたんだ、
そう思うと嬉しい。
立春が過ぎ、
恒例となった雛人形飾りを始めようと、
娘を義理の母に預けた。
小一時間ほどして、
「ありがとうございます、終わりました〜」
と一階居間に顔を出すと、
娘は柿を頬張っていた。
「あれぇ、さぁちゃん。美味しいが貰っとっぜ」
と言うと、
「ババちゃん、お代わり。ママのもむいて」
ママにも美味しいの食べてもらいたい、
そういう気持ちが伝わる。
「ありがとう、さぁちゃん」
義母も優しい孫に感心していた。
「ママ想いなのね」と。
そう、“ママ想い”なのだ。
主人が「紗花、パパにも頂〜戴〜」と言うと、
噛んたらかしをそっぽ向いて、
面倒臭さそうに「ふ」と渡す。
ママだけ想い、なのだ。
「ママだーい好き」と抱きついくる。
「ありがとう、ママも紗花だーい好き」
それを見て、羨ましく思ったのだろう主人
「パパは?」と聞く。
娘は「だーい好き、みんな、だーい好き」
Everyone でジジババも一緒に無難にまとめた。
賢い子だよ…。
実家の猫タルトには蹴りを入れるもんの。
サークルではおもちゃ争奪戦をおっ始めるもんの。
まだまだ他人に対する思いやりは芽生えていない。
もっと優しさを教えねば、
いつかタルトが潰される。
それを感じ取った娘は、
お風呂の中で、
長方形のオモチャを私のおでこに貼り付け、
(あ、熱さまシートのつもりね)
おかゆさんを小さい小さい手の平を乗せて、
(あ、水を掬ってるだけなんだけど)
「はい」と湯船のお湯を飲ましてくれる。
私はおかゆさんを食べるマネをして、
「ありがとう、さやちゃんのおかげで治ったよ」
と、言う。
こういうごっこ遊びを浴層で何度も繰り返す。
単なる遊びなのだが、
娘は真剣に母を思い、
何度もおかゆさんを作ってくれる。
「さぁちゃん、優しいね」
小さい小さいまだ子供と思っていた娘に、
こんな大きな思いやりの心が育っていたんだ、
そう思うと嬉しい。
立春が過ぎ、
恒例となった雛人形飾りを始めようと、
娘を義理の母に預けた。
小一時間ほどして、
「ありがとうございます、終わりました〜」
と一階居間に顔を出すと、
娘は柿を頬張っていた。
「あれぇ、さぁちゃん。美味しいが貰っとっぜ」
と言うと、
「ババちゃん、お代わり。ママのもむいて」
ママにも美味しいの食べてもらいたい、
そういう気持ちが伝わる。
「ありがとう、さぁちゃん」
義母も優しい孫に感心していた。
「ママ想いなのね」と。
そう、“ママ想い”なのだ。
主人が「紗花、パパにも頂〜戴〜」と言うと、
噛んたらかしをそっぽ向いて、
面倒臭さそうに「ふ」と渡す。
ママだけ想い、なのだ。
「ママだーい好き」と抱きついくる。
「ありがとう、ママも紗花だーい好き」
それを見て、羨ましく思ったのだろう主人
「パパは?」と聞く。
娘は「だーい好き、みんな、だーい好き」
Everyone でジジババも一緒に無難にまとめた。
賢い子だよ…。
実家の猫タルトには蹴りを入れるもんの。
サークルではおもちゃ争奪戦をおっ始めるもんの。
まだまだ他人に対する思いやりは芽生えていない。
もっと優しさを教えねば、
いつかタルトが潰される。