ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

芽生え

2017-02-06 | ~ 育児 ~
最近、体の調子が悪い。
それを感じ取った娘は、
お風呂の中で、
長方形のオモチャを私のおでこに貼り付け、
(あ、熱さまシートのつもりね)
おかゆさんを小さい小さい手の平を乗せて、
(あ、水を掬ってるだけなんだけど)
「はい」と湯船のお湯を飲ましてくれる。
私はおかゆさんを食べるマネをして、
「ありがとう、さやちゃんのおかげで治ったよ」
と、言う。
こういうごっこ遊びを浴層で何度も繰り返す。
単なる遊びなのだが、
娘は真剣に母を思い、
何度もおかゆさんを作ってくれる。
「さぁちゃん、優しいね」
小さい小さいまだ子供と思っていた娘に、
こんな大きな思いやりの心が育っていたんだ、
そう思うと嬉しい。

立春が過ぎ、
恒例となった雛人形飾りを始めようと、
娘を義理の母に預けた。
小一時間ほどして、
「ありがとうございます、終わりました〜」
と一階居間に顔を出すと、
娘は柿を頬張っていた。
「あれぇ、さぁちゃん。美味しいが貰っとっぜ」
と言うと、
「ババちゃん、お代わり。ママのもむいて」
ママにも美味しいの食べてもらいたい、
そういう気持ちが伝わる。
「ありがとう、さぁちゃん」
義母も優しい孫に感心していた。
「ママ想いなのね」と。

そう、“ママ想い”なのだ。

主人が「紗花、パパにも頂〜戴〜」と言うと、
噛んたらかしをそっぽ向いて、
面倒臭さそうに「ふ」と渡す。

ママだけ想い、なのだ。
「ママだーい好き」と抱きついくる。
「ありがとう、ママも紗花だーい好き」
それを見て、羨ましく思ったのだろう主人
「パパは?」と聞く。
娘は「だーい好き、みんな、だーい好き」
Everyone でジジババも一緒に無難にまとめた。

賢い子だよ…。

実家の猫タルトには蹴りを入れるもんの。
サークルではおもちゃ争奪戦をおっ始めるもんの。

まだまだ他人に対する思いやりは芽生えていない。

もっと優しさを教えねば、
いつかタルトが潰される。

嗚呼、怖い

2017-02-03 | ~ 育児 ~
幼稚園の親子サークルにて、
鬼のお面に本気で怖がる娘。
私の後ろに隠れてしまった。
「大丈夫だよ、さぁちゃん」
私としては、
あなたの癇癪鬼の方が怖い。

「鬼さんやっつけてごらん」
新聞紙ボールを“鬼”目掛けて投げるよう
指示を出したつもりなのだが、私に投げる。
私しゃ、鬼かい!

やれやれ、趣旨も分からぬまま、
サークル解散。

これでは癇癪鬼は退治出来ない。
案の定、
「チョコぉ〜〜」
チョコレートがないと癇癪を起こす。
そんなに糖分が欲しいのか、この鬼。
「チョッこレート、チョッこレート」
チョコに弾みをつけて強請る。
「もう無いよ、今日の分のチョコ食べたでしょ」
そう言っても、聞かない。
午年なだけに、
馬の耳に念仏だ。
チョコ癇癪を起こした孫を見て
さぞ哀れに思ったのだろうババ、
「これはどう?」
棚から牡丹餅ならぬ、
チョコ菓子を出した。
ま、
それで我慢するかと、
お菓子をひったくり、
一丁前に、
「Open!」
いい発音だ。
しかし、その前に、
Thank you でしょ?
最近、英語の単語を覚え始めた娘。
英語を喋れば、
褒められると思っているようだ。
だが、
「ゲーター、怖いねぇ。優しくアーンしてよ」
最初、あん?と思ったが、
「あ!」思い出した。
先日、テレビにワニが映った。
口を開ければ、無数の牙が…。
それを見て、やはり私を盾にしたのだった。
そこで、
「すみません」静かに挙手。
ポッカ〜ンとなっているババに、
「アリゲーターの牙が怖いって言ってるんです」
テレビに映ったワニの説明を加えた。

娘は兎角、よく喋る。
起きている間、喋る。
こっちは、毎日が連想ゲーム…と、
ジジババへの細かな説明ばかりだ。
早くコミュニケーション能力を高めてくれ。
文脈が無く、ボキャブラリー不足の主人と、
こんな娘に挟まれて、私は、辛い。
「ねぇ、紗花お話ししてる時、喋んないで」
「俺も喋りたいッ」
大人だろ我慢しろ‼︎
こんな状態だ。

母は今後が心配になる。
これからどうなるの?