むかーしむかし、ある村に悪っるい鬼さんがいて、赤ちゃんをさらって食べちゃいます。
赤ちゃんがさらわれないようにと村人たちは、赤ちゃんの身代りをこさえました。
「ジャーンッ。それがこれ、お饅頭よ」
おまんじゅう?真ん丸、白くて柔らか、ずっしり重くて、
「赤ちゃん、みたいでしょ?」
赤くねぇよ。全然。
「ふふ…じゃ、食べてみて」
ふぅ…ん?一口かじって、あ…!?
「赤いでしょ」
何だこれ?うめぇ…。
「赤ちゃんの代り。中には餡子がぎっしり。この美味しさにまんまと引っ掛かった鬼さんは、それからというもの、赤ちゃんを連れて行かなくなりました。チャンチャン」
これなら騙せる。だって、うめぇもん。残りを、一口で、パクッ、平らげた。
口の中の饅頭が、あぁあ…跡形もなく無くなって、後味だけが残った。
こんなうまいモン、食べれるなら、鬼になりてぇ。
「さて、ここで問題です。その後、鬼さんはどこへ行っちゃったでしょう?」
どこって…?
「お饅頭を食べられる場所といえば?」
菓子屋だ。菓子屋に忍び込んだ。
「でも、それじゃ、私…困っちゃうよ」
そうか…お福さん、困るよな。
「正解は、ここッ」ガバッと祐君に抱き付いて、
ッ!? 驚いた…。
「祐君の中に忍び込んだのでしたぁ」ギュッと強く、おばさんに抱き締められて…
お、お福さん…?
「祐君の鬼さん、捕まえたっと」抱き付いて来たお福さんを見て、
雪が、お兄ちゃんばっかり、じゅるいッ、抱っこ抱っことせがんだ。
「はいはい、今度は、雪ちゃんの魂ね」雪を抱っこして、
たましい?
「むしゃむしゃむしゃ…食べちゃった」
赤ちゃんがさらわれないようにと村人たちは、赤ちゃんの身代りをこさえました。
「ジャーンッ。それがこれ、お饅頭よ」
おまんじゅう?真ん丸、白くて柔らか、ずっしり重くて、
「赤ちゃん、みたいでしょ?」
赤くねぇよ。全然。
「ふふ…じゃ、食べてみて」
ふぅ…ん?一口かじって、あ…!?
「赤いでしょ」
何だこれ?うめぇ…。
「赤ちゃんの代り。中には餡子がぎっしり。この美味しさにまんまと引っ掛かった鬼さんは、それからというもの、赤ちゃんを連れて行かなくなりました。チャンチャン」
これなら騙せる。だって、うめぇもん。残りを、一口で、パクッ、平らげた。
口の中の饅頭が、あぁあ…跡形もなく無くなって、後味だけが残った。
こんなうまいモン、食べれるなら、鬼になりてぇ。
「さて、ここで問題です。その後、鬼さんはどこへ行っちゃったでしょう?」
どこって…?
「お饅頭を食べられる場所といえば?」
菓子屋だ。菓子屋に忍び込んだ。
「でも、それじゃ、私…困っちゃうよ」
そうか…お福さん、困るよな。
「正解は、ここッ」ガバッと祐君に抱き付いて、
ッ!? 驚いた…。
「祐君の中に忍び込んだのでしたぁ」ギュッと強く、おばさんに抱き締められて…
お、お福さん…?
「祐君の鬼さん、捕まえたっと」抱き付いて来たお福さんを見て、
雪が、お兄ちゃんばっかり、じゅるいッ、抱っこ抱っことせがんだ。
「はいはい、今度は、雪ちゃんの魂ね」雪を抱っこして、
たましい?
「むしゃむしゃむしゃ…食べちゃった」