ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

ひがぁし、幸之ぉ山ぁ~

2014-07-31 | 産前修行
10ヶ月目に入りました。

主人「ねぇねぇ、横向いて」
妊婦「え?」
ぴよと、横を向く…と、
主人「お相撲さんみたい」
妊婦「あ?」
主人「幸之山ぁ~」
勝手に四股名を付けて、
「じゃぁ」
って、帰ったわ。
妊婦「…」
My木刀、磨いておくから、
首…洗って待ってなさい。

さて、昨日、
健診でした。
この日は、担当医師がご不在で、
代わりの先生が診て下さいました。
が、
(ちょっとぉ、眉間にシワ寄せて…、何々?)
しかめっ面で、何度も何度も、
エコーの中の娘を診ています。

(あの…先生?娘に、何か…あの、問題でも?)

ドキドキ…、
最近、お腹が張って、
動悸が激しくなって、
これって、やばいの?

それに…、
この日は特に待ち時間が長かった。
なかなか進まない診察に、
でっかい腹を抱えて、
ぐったり、
ソファに横たわる妊婦を見て、
付き添いの母「ちょっとぉ、妊婦だからって…」
くどくど、
「もっと、可愛い恰好出来ないの?」

って、どこに37の可愛い妊婦が居るんじゃ。
このクソ暑い最中、
妊婦に可愛さを求めるなッ!
「私の時はこんなヒドくなかった」
って、
まて、私…そんなヒドいんか…?

「あ…」
一時間が過ぎた頃、
私の診察番号が表示された。
「じゃ」
母の愚痴の届かない所へと行って、
私は読書に集中、集中。

待ち時間で読んでいた本の中に、
こんな不吉な台詞が、

「期待するんなよ」

二度三度、出て来た。

これは、何かの暗示か?
私妊婦に対する言葉か?

「期待して、ガッカリってことがあるからな」

って、
まさかそんなぁ、

デジャーブ。
エコー台で、
内心パニクル妊婦「せ、先生。あの、最近、お腹が、グゥウウと張って痛いんですけど…」
もしや、早産?
今日から入院?
先生「10ヶ月なら、そんなもんですよ」
妊婦「え?あぁ…そうなんですか」
って、
じゃ、先生、
そのしかめっ面、何け?
先生「小さいな…と、もっかい測るね」

頭の大きさから割り出して、

「あんま、変わらんか。ま、多少誤差はあるから」

って、なんや、
やっぱ小さいんかいッ!

何度も、何度も、
私、言ったよね。
「小さッ」って。

でも、でも、
「標準です。小さくない」って、
言ったじゃんッ!

測り直して、結局、
2255g。
まぁ、いい数字…。

私の中では、
もう…暑くて、
早く出したい。
早く産みたい、
産みたいの…。

なのに、

小さい。

2400g以上にならないと…、

でも、まぁ、小さい娘は元気だし、
入院の手続きもほぼ完了してるし、

もう少しだけ、妊婦してまぁーす。

散華の如く~逆賊の娘たち~

2014-07-31 | 散華の如く~天下出世の蝶~
顔を赤らめた?と思ったら、
頭を垂れて、表情を隠した。
古新「逆賊の娘を娶れ…と」
降って湧いたような縁談に、
困っているんですよ、と…?
顔の知らぬ者同士、しかも、政略結婚が当たり前の時代…、
帰蝶「逆賊が嫌なら、断れば良かろう」
古新「誰も、嫌とは申しておりません」
帰蝶「父に、嫌と言えぬだけであろう」
古新「…」
あぁあ、図星か、
黙ってしまった。
帰蝶「…私は14、殿は16の時であった」
会うた事も無い、格下の男の許に、
しかも、うつけの噂も耳に届いて、
縁談が決まった時は惨めであった。
皆が私を、
“可哀そうに…”
憐れんだ。
「最初、父は私を捨てるつもりなのだと思った」
古新「マムシのお父上も、よほど手を焼いておられたの、ィでッ」
一発、ブチかまし、
あの時の話をした。
帰蝶「子の幸せを願わぬ父は、それこそ父に非ず…」
兄が父を裏切り、父が兄にその首を獲られた時の話。
「私は兄の裏切りで、逆賊の妻となった」
和睦の条件は、妹の私の首を晒すか、もしくは、和睦解消…絶縁だった。
私は「御離縁下さい」と、そう願い出た。もちろん、そうすると思った。
ただ出戻ったとしても、またどこかへ飛ばされるか殺されると覚悟した。
しかし、殿は、

散華の如く~女子供の扱い方~

2014-07-30 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「殿は、明智様の…どこまで把握しておいでか?」
古新「それは、申し上げられません」
帰蝶「あぁ…、然様か」
つまり、織田の妻だとはいえ、
明智の血の濃い私は蚊帳の外。
子供子供と見くびっていたら、
これだ。
大どんでん返しと、
大きなしっぺ返し。
だがこうして、
殿の少年小姓たちが嗅ぎ回り、
動き回っているということは、
明智降ろしの日は、近いな。
古いお考えの方たちと手を切りたい殿には、
お古い方々にやれそれ踊らされる重臣こそ、
邪魔。
あっちで罠に嵌って、
古い型に嵌りきった、
私の呼んできた重臣。
型破りな殿の新しい日ノ本には…、
「要らぬなぁ…」と溜息を吐いた。
古新「お疲れで?どこか旅籠で、お休みなさいますか?」
帰蝶「そなた子供がこうしてべったり、おちおち休めもせぬわ。そなたも安土に帰れ」
古新「いえ。御屋形様にしかと学んで来いと申し付かっておりまする故、帰れませぬ」
帰蝶「殿が、何を、学んで来いと?」
古新「京の建築様式と…」
古新は城建築に興味があり、
殿も古新の腕を買っていた。
「女子の扱い方」
帰蝶「は?」

花…有限なる命に宿された、無限の力

2014-07-29 | 産前修行
娘に…と、戴いたおもちゃなのですが、

「うわぁお、この音色…」

ころん、
と転がすと、

“ぽろりん、ぽころん”

音が鳴ります。

「懐かしいぃ。私、持っていたよね?こういう音の出るおもちゃ」

ころんころん、

アヒルの水兵を倒して、
音を鳴らして確かめる。

実母「よく覚えてるわね。あんたの持ってたヤツ、ダルマよダルマ」

思い出した。

ダルマさんが転んだ。
で、転ばせる。
でも、

“ぽろりん、ぽころん”

音を鳴らし、
ふッと、
立ち上がる。

倒されても、倒されても、
奮起して立ち上がる子で、

おきあがりポロンちゃん

娘の心にヒットするかは、
ちょっと分かりませんが、
母たる私には大ヒットの、
アヒルの水兵さんでした。

“ぽろりん、ぽころん”

私が生まれてから一歳か、二歳まで鳴らしていたでしょうか?
ぽろんちゃん。
今どこで音を鳴らしているか転んでいるかは分かりませんが、
私の記憶には残っていた。

「あぁ、あの真っ赤な…覚えている」

ポロンちゃんを好きで鳴らしたか?
ただ倒すだけのおもちゃだったか?

そのおもちゃが好きか?嫌いか?
と、そういう感情的な記憶は、
全くありませんが、ただただ、

「懐かしい…」

お腹の子を前で、

“ぽろりん、ぽころん”

鳴らすと、

娘が音に反応する。
いや、もしかしたら、
私の感情に揺られて、
動くだけなのかもしれない。
生まれたら、鳴らしてくれるだろうか?
もうすぐ、水の中の真っ暗な世界から、
光溢れる世界に産まれ出る日が来るね。

母として願う事は一つ。
宿された命をただ長く、
ただただ何度も咲く花のように、
生き抜いて、生き切って欲しい。

有限なる生命に、
宿された無限力。
いずれは、この地に御返しをしなければならない体、
美しい魂の花を咲かせる子に育って欲しい。

人を思いやり、そして、慈しみ、
与えられた命を大切に出来る子に育って欲しい。

こうあって欲しい、
あぁなって欲しい、

母の願いは尽きぬ。

天に召された佐世保の母も、
そう願っていたのではないかと、
切なくなる。

命とは…、

やはり、

尊く、

愛おしい。

ただね、タルト。
これさ、新しい命のために、と集めた私の妊娠乗り切りグッツなんだけど…。
ヨガマットに、ヨガポールに、美尻クッションに授乳クッション。

新しい命のためのグッツが、
じいちゃんのゴロゴログッツに変わってる…。

散華の如く~蓼食う虫も好き好き~

2014-07-28 | 散華の如く~天下出世の蝶~
古新は笑った。
古新「姉そっくり…」
古新の姉は可成様の次男長可の妻 泉は、
信輝の娘である。女ながら鉄砲隊隊長で、
殿は信輝の娘を“鉄砲娘”と呼んでいた。
帰蝶「あぁ…」
もし、私が鉄砲を手にドンパチやっていたなら、
私が、そのような渾名を付けられていただろう。
殿も、私に鉄砲を持て、と言ったが、
私は、男の無駄な意地の張り合いに、
無辜の女や子供が巻き込まれるのは、
“嫌にございます”
きっぱりと断った。
「あの、好き好んで鬼に嫁いだ姉のことか」
古新「鬼を助けるのは、自分しか居らぬと」
帰蝶「世にモノ好きが居らねば、男が余る」
古新「帰蝶様も、だから、御屋形様の所へ…?」
帰蝶「そんな訳がなかろうが。私は父が決めたからで」
古新「姉は、父の反対を押し切り、森家へ嫁ぎました」
私の腹を探るように睨み、
帰蝶「…」
私が言葉を選んでいると、
古新が先に言葉を続けた。
古新「帰蝶様なら本当にイヤなら、断るはず、と」
帰蝶「誰が、言うておった?」
古新「私の推測にございます」
帰蝶「良いか?古新。私一人がイヤだと言った所で、何も成らぬ、為せぬ事がある」
古新「それが、御屋形様の言われる“天下泰平、天下布武”なのでございますか?」
帰蝶「おひとり一人…泰平布武の捉え方が違う、と言っているのだ」
古新「御一人…とは、明智様のこと、にございますね」

散華の如く~義兄弟、義姉妹~

2014-07-26 | 散華の如く~天下出世の蝶~
道三マムシの血は濃く、
根は深く広がっていた。
もし、四国と戦が起きれば、
私は、どう動くべきなのか?
妻として…、
妹として…。
それにもし、
長宗我部討伐が始まれば、
明智様の側近利三だって、
黙ってはいないだろう…。
“そなた、どう動く?”
妻を取るか、
妹を取るか。
殿から難問を突き付けられているような、
そんな気持ち…かつての明智様のように、
主君を取るか、
家臣を取るか。
忠義とは何か、
忠誠とは何か。
殿に腹を覗かれているような、
探りを入れられているような、
胸の辺りがもやもや消化不良、
胸焼けを起こしているような、
気持ち悪さがここ数日続いた。
こんな晴れない気分でぶらぶら京廻りなど…、
古新「御方様、また気分が優れぬのでございますか?」
不意に、私の顔を覗く義弟の面影が、
余計に、ムカムカと気分を悪くする。
帰蝶「大事無い」
つっけんどんに言い返したら、

女ってもんは…、

2014-07-25 | 産前修行

暑い…

暑い…

暑い…


皆様、いかがお過ごしでしょうか?

そろそろ私も、妊婦歴10ヶ月。
お腹のデカさとこの暑いさに、
うんざり、参っております。

妊婦が暑いと、
腹の子も暑い。
よって、日中は胎動も静か。
トドかアザラシかは良く分かりませんが、
一匹がごろりんと居間を占拠、
ぐったり横たわっております。

胎動が激しくなるのは、
兎角涼しい夜か夜中で、
うにゅ~と、
体を伸ばして来ます。
おぉ、早くもヨガに目覚めたか?
「猫のポーズでもしてるのか?」と、
思うほど、お尻を突き出してきます。

しかし、

「ちょっ、ちょっと、痛…痛い…」

突き出し過ぎです。

さらに、

どん、どん、

「あッツ、うげッ」

将来ナデシコか?
かなりのキック力で…、
大変足癖の悪い子です。

内臓圧迫され、
どっくん、
どっくん、
動悸が激しく、
胃か圧迫され、
結構辛いのが、
この時期だそうです…。

「げッ、やばいッ」
下がっていたお腹…つまり、
胎児が降りてきたのですが、
産休に入って、ゴロゴロする事が多くなり、
復活しました。
お腹もツンと上がって参りました。
…ただ、
やっぱり、早く「出たいッ!」のか?
子宮に対する当たりは強く、
ズンッ、
「イタッ」
胎盤に頭突きして来ます。

丁度この時期の胎児は、
“快不快”を体で表すようになる、と言いますから、
感情を体で表現するのは良い事ですので、ほっかっておきましょう。
いずれ、
辛辣な言葉で心を表現できる日も来るのではないか…と、思います。

さて、
腹の子も私も起床4時半。
おろ、
タルトも起きてきました。
 ↑
朝食です。

日中は暑いから、
妊婦は、朝日も昇らぬうちから太陽礼拝、
体の動くうちに一時間ヨガっておきます。

ヨガっている間に、
両親が目を覚まし、
朝食と掃除タイム。

諸々片付いたら、
第二ラウンド。
一時間はヨガって、
ぼーっとして…、
読売新聞の編集手帳を書き写して、
ぼんやりしたら、
ランチタイムです。
飯を食ったら眠くなり、
三十分の仮眠を取って、
ストレッチ…と言っても、
ヨガポール(筒状の棒)を、
ゴロゴロと転がして、
遊んでいるだけです。

マットの上で、
ゴロゴロ…、
ゴロゴロ…、

「まぁ、見苦しい妊婦…」
なんて、思わないで下さいね…。

結構、大変なんです…この時期。

入浴して、
「でけッ」
腹の出っ張りチェック。

しかし、
まだまだ、ちっちゃい、ちっちゃい。

実母「もっとデカくならないと、ダメよ」

妊婦「えぇ…」

よく二人も産んだね…お母さん。

予定日まで、耐えれん。

しかし、
実母「アンタね、産まれてからが、大変なのよ」

女って、忍耐で妻になり、
試練鍛錬で母になるのね。

散華の如く~四国制圧~

2014-07-24 | 散華の如く~天下出世の蝶~
変その当日に、明智様の不穏な動きを察知し、
殿の居られる本能寺に走った老いぼれ上人と、
変後に、サルが取り仕切った殿の葬儀で、
殿の御遺体を運んだとされる近習、古新。
どうしてか…?
私はこの古新と共に行動することになる。
古新「帰蝶様、私も、京見学に付いて行って宜しいでしょうか」
帰蝶「ならぬ、早々帰られよ」
京見学…?
私は、ここに遊びに来たのではない。
殿が次に何をしようとお考えなのか、
現地調査を…、
「それに、小姓二人も連れて回れるか」
古新「なら、蘭…お前、明日帰れ、な」
そう言われてすんなり、
ぺっこりと頭を下げて、
蘭丸「は…」
スクッと立ち上がり、
「では私、これにて失礼致します」
さっさとこの場を退席。
帰蝶「蘭…?」
明朝には、もぬけの殻。
安土に帰ってしまった。
どうやら、
殿の傍仕えの方が、
気が休まるようだ。
それに蘭は、
私に疑いの目を向けていたし…。
“血の繋がりは、濃うございます”
私が、四国長宗我部制圧の足枷だと思っているのだろう。

散華の如く~蘭丸と、古新~

2014-07-23 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「御噂は、兼ね兼ね承っておりました」
清玉(せいぎょく)上人「何の噂かは知らぬが、恩を仇で返す坊主は、おらぬ」
帰蝶「世は非情、報恩無碍。仇となって地に落ちた坊主を存じておりまする」
床から出て…、
塩川「御方様、今宵はもう遅く、ここに…」
帰蝶「いや、南蛮寺で厄介になる」
清玉「おやおや、よほど坊主が憎いらしい。では…」
私たちを南蛮寺まで送るつもりか?
後ろに控える若僧に手で合図した。
帰蝶「御助け頂き、ありがとう存じます。後日、しっかりとお礼を…」
手で、お構いなく…と送迎を断り、
さっさと帰ろ…と?
「こ、古新?な、なぜ、そなたまでここに?」
殿と義兄弟の池田信輝(恒興)の次男坊で、
古新(こしんた)。後に名を輝政に改める。
信輝は古新を殿の近習(きんじゅ、奉仕)に出していた。
蘭丸と同じ年であり、稽古を付ける時も一緒であった。
※輝政は後に姫路城主となり、姫路城を現在の白鷺の姿に改修する。
古新「御屋形様にお許し頂き、蘭の京見学に付いて参りました、ね?」
その、しゃぁ~しゃぁ~とした態度…信輝譲りか。
蘭丸「…」
帰蝶「小姓が二人も殿の傍から離れて、」
注意しようとしたら、
蘭丸「力と坊も、今や立派な小姓」
我ら森兄弟を見くびるなと言わんばかりに睨んできた。
こういう鋭い視線を平気に向ける所は、可成様譲りか。
それに、森の五…いや、今は四兄弟…その結束は強い。
強くしているのは、おそらく、殿。
父を早くに亡くした森の子鬼たち、
殿に対する忠誠も深く、義理堅い。

妊婦の休日…

2014-07-22 | 産前修行
妊娠9ヶ月で産休に入って…、
妊婦は疑問に思った。
妊婦「妊婦ってさ、何してんの?」
実母「私、ずっと寝てた」
妊婦「あ…そう」
つわりが出産まで続いた母の体験で、
あまり参考にならなかった。
ので、調べてみた。

リラックス休息安息運動、
というものが大切らしい。

ので、休んでる。

お休みがとっても大事な時期にも関わらず、
主人がお中元を持参して実家に遊びに来た。
しかも、来るなり…、

ぐぅ…

腹を鳴らした。

早く、この腹の虫を治めねば、
冷やし中華を作っていると、
実父「お」
アウトドア派の父の自慢が始まった。
「どう?」
婿「美味しいぃす」
ダッチオーブンで特製サクラチップの燻製。
卵の燻製から始まって、
ししゃもと餃子の燻製。
加齢臭+男臭に混じり、
香ばしい香りが漂ってきた。
ぱくり、
妊婦「美味しいぃ」
褒めるから、
調子に乗る。
実父「来週も来るのか」
妊婦「うん…来るけど」
そうかそうか、
来週のメニューを考えておかねば、

って、
なんで、主人を持て成しとんねん。

ちなみに、この日、
主人がなんで来たか?
チャイルドシート取付式である。
妊婦「大丈夫、これ?」
かなり心配だったので、
ダイハツまで行って、確かめた。
主人「さすが、プロ」
妊婦「…」
さすがに、
チャイルドシート取付のプロが、
常備在中しているとは思えん…。

まぁ、いい。
ぐらつきがなく、しっかり固定されているのでOK。
次の目的地、兄の職場にGo。
実家の家庭菜園で枝豆を収穫、
それを持って…、

私の、前に前に突き出た腹を見た。
兄嫁「…。男の子?」
みんな、そう言う。
でもね、
妊婦「先生、付いてないですって」
兄嫁「ふぅ~ん」
妊婦の腹に疑いの目を向けたが、
こればかりは、
出て来て、しっかり、股間をじっと見ないと分からない。
妊婦「ちょろっと可愛いの、付けて産まれて来るかもね」

そう言ったものの…、
もし、ちょろっと付いてたら、
実母「どうすんの、全部女もんよ」
親戚従妹から続々と集まってくる女子用のお洋服に、
おもちゃ…、
妊婦「構わんちゃ」
ふりふり着せとけ、
きらきら遊ばせとけ。
わからん、わからん。

ちなみに、
いっぱい、いっぱいの賜りモノ、
一か所にまとめて置いておいた。
ら!?
パンパースの隣で眠るタルト発見。

おめぇのじゃねょ…。

産後を心配して、
実母が腰楽美尻クッションを買ってくれた。
わぁ~い、座ってみ…、

おめぇのじゃねぇ…て。

腹の子ばかりが構われ、
至福の添い寝も出来ず、
しかも、このムシ暑さ、
悶々とする愛猫は、
「にゃぁ、にゃぁ」
夜泣きする。
寝室の前で、
私が起きるまで、
延々夜泣きする。

もともと夜行性の猫である。
二時間おきに、夜泣きする。

授乳の予行練習か?
授乳っていっても、
三時間おき、だぞ。


まぁ、昼寝するから良いとして、
話を戻すと、

この日なんで、主人がわっざわざ、
大沢野から藤木くんだりまで来たか?
主人「髪が…」
伸びたのだ。
二、三か月前から、私がバリカンで整えるようになった。

美容室に行くよう薦めたら、

「めんど。結婚したら、どうでもよくなった…」

あん?

「これって、離婚の原因にはならんぞ」

そんなぼさりんこ頭を隣においておけるかッ!

というわけで、

うぃーー…ん、

妊婦が刈り上げるようになった。

刈り上げてみると、
妊婦「…(ーー)」
結構面白い。

私もともと、凝り性で、
納得行くまで、やっちゃう性質(たち)で、

それに、
子供がちっこいうちは、
私がカットしてやろうと思っていたので、
練習台だ。

練習台を見て、
義父様「んまいもんだぁ」
義母様「あら、いいじゃない」
褒められたし…。

ついつい、
私って、
バリカンセンスあるんじゃね?
って、錯覚が生じて、

メンズヘアというモノに興味が湧き、
主人の顔、その造りはそっちのけで
ネットで片っ端からイイ男を調べて、
バリカンカット、するようになった。

実験台「上の方、大めに梳いて」

私の腕が気に入ったようで、
喜んで、ちょこんと座って、
テルテル坊主、
刈られている。

里帰り中の妊婦は、
こんな感じで、
出産を待っている。

早よ、
出て来い、
出て来い。