その後、巴御前は木曾に戻る事無く、義仲寺(ぎちゅうじ・滋賀大津)の義仲の菩提寺に度々訪れ、手を合わせた。そこの僧に、どこの尼かと問われ、我、名も無き妻よと答えたという。
その事から、義仲寺を無名庵、巴寺といわれるようになった。
巴御前の辞世の歌には、こうある。
『まぼろしよ夢よと変る世の中になど 涙しもつきせざるらん』
目まぐるしい変化とこの乱世を91年も生きた彼女の涙は夫と子のために、尽きる事無く流れたのではないか…、池田「と、あれは…」
おーいおいと、基治さんが「娘を、頼んだよぉ」手をにぎにぎ握って、号泣して、
兼雅「は…はぁ、義父上様」しがみ付かれて「弱ったな…」
冷泉院「…」どこに惚れたの?母上様…「あら?能子に…義隆?…その目、どうしたの?」
泣き腫らした義隆の目を隠して、能子「…いえ、」義隆の手を握って「何も…ありません」
冷泉院「…とに、世話の焼ける子ね」能子を傍に座らせて、
能子「この度は…」替え玉の事を「申し訳…ございませんでした」お二人に謝罪した。
冷泉院「そうよ…全ッ部!あんたのせい…あんたがいたから…」能子の手を引っ張って、
能子「冷…」
冷泉院「結婚できるの」能子に抱き付いて「ありがと…感謝しているわ」
能子「…冷、」そっと背中に手を回し、抱き締めて「幸せになろ」二人の門出を祝って泣いた。
基治さん「あ゛ッ!?」そういえばッ、と席を立ち、厨房に向かって、
兼雅「…ようやく、号泣から開放された…と、なんだ?」
義隆「じぃ…」と見て「夢…」
“夢見がちなおこちゃまには、分からない世界だろうな…”
「掴んだんだね」
兼雅「あぁ…君に謝らないといけないな」
義隆「もう…手、離しちゃダメだよ」
兼雅「そうだな」掌を出した。パチンッ、と、
義隆「うん」ハイタッチして「俺も、掴む」
兼雅「君は何を掴む?」
義隆「お笑いのコツを…う゛」ガシッと、頭を、
池田「すみません…生意気を申しまして、」鷲掴みにした。
義隆「ぢぇ゛、ぢぇ゛」イチャイでしゅ…。
その事から、義仲寺を無名庵、巴寺といわれるようになった。
巴御前の辞世の歌には、こうある。
『まぼろしよ夢よと変る世の中になど 涙しもつきせざるらん』
目まぐるしい変化とこの乱世を91年も生きた彼女の涙は夫と子のために、尽きる事無く流れたのではないか…、池田「と、あれは…」
おーいおいと、基治さんが「娘を、頼んだよぉ」手をにぎにぎ握って、号泣して、
兼雅「は…はぁ、義父上様」しがみ付かれて「弱ったな…」
冷泉院「…」どこに惚れたの?母上様…「あら?能子に…義隆?…その目、どうしたの?」
泣き腫らした義隆の目を隠して、能子「…いえ、」義隆の手を握って「何も…ありません」
冷泉院「…とに、世話の焼ける子ね」能子を傍に座らせて、
能子「この度は…」替え玉の事を「申し訳…ございませんでした」お二人に謝罪した。
冷泉院「そうよ…全ッ部!あんたのせい…あんたがいたから…」能子の手を引っ張って、
能子「冷…」
冷泉院「結婚できるの」能子に抱き付いて「ありがと…感謝しているわ」
能子「…冷、」そっと背中に手を回し、抱き締めて「幸せになろ」二人の門出を祝って泣いた。
基治さん「あ゛ッ!?」そういえばッ、と席を立ち、厨房に向かって、
兼雅「…ようやく、号泣から開放された…と、なんだ?」
義隆「じぃ…」と見て「夢…」
“夢見がちなおこちゃまには、分からない世界だろうな…”
「掴んだんだね」
兼雅「あぁ…君に謝らないといけないな」
義隆「もう…手、離しちゃダメだよ」
兼雅「そうだな」掌を出した。パチンッ、と、
義隆「うん」ハイタッチして「俺も、掴む」
兼雅「君は何を掴む?」
義隆「お笑いのコツを…う゛」ガシッと、頭を、
池田「すみません…生意気を申しまして、」鷲掴みにした。
義隆「ぢぇ゛、ぢぇ゛」イチャイでしゅ…。