龍神舞…刀が龍の如く高らかに舞い、うねり、嘶き、息吹を上げる姿を舞って見せた。
義隆「はぁ…」ぽ…かん、と口開けて「すげぇ」
チン、刀を収めて、能子「ねっ、見えた?」クルッとこっち向いて「ッ!?」
義隆「うん、銀色のりゅう…」
パチパチパチッ「っと…」拍手している人を見て「誰?」
「さすがは、舞の達人ですね」と現われた男に、
能子「さ、先に」サッと刀を鞘に仕舞って、義隆に刀を返して「戻っていなさい」
義隆「ヤッ」何か感じたのか、私にしがみついて離れない。どうしよ、ここにいてはダメ。
能子「義隆、言う事聞きなさい」義隆の方を向いてしゃがんだら、
スッと肩に手を置かれ、恐る恐る振り返ったら…紛れもなく「花山院様…」
兼雅「久しぶり」と微笑んだ。そのお顔が、
能子「どうして、こちらに?」怖い。
兼雅「どうして、とは、また可笑しな事を…随分と探しました」グイッ、手に力を入れて、
能子「あ…」肩を強引に引き寄せられ、
兼雅「さ、」腕を掴まれて「行きますよ」
義隆「どこ行くの?」
兼雅「…この子は?」
能子「…私、結婚致しましたの」
兼雅「子か?なら、話は早い」
能子「え…」ずり、と引きずられ「あ…」足に踏ん張りが、利かない。
ずる、ずるずる…「違いますッ、この子は…」義隆を、守らないと…、だけど、
義隆「ねぇちゃん、どこに連れてくんだッ!」
兼雅「ねぇ…ちゃん?」
そこへ、義隆の声を聞きつけ「何やってんだ?おめぇら」と顔を出した、
義隆「斯波さんッ、ねぇちゃん、連れてかれるッ!」
兼雅「君か?彼女と結婚したというのは」
斯波「あん?残念だが、相手は、アンタより“ずっと、うんと”若くて、いい男だ」
兼雅「…」←40前後です「君は、目上に対する言葉遣いを知らないのか?」
斯波「田舎源氏ってのは、そういう教育、受けてネェんだ。覚えとけ」
能子「し、ば…さん」首を横に振って、逆らっちゃ…だめ。その人は「だい…」
義隆「はぁ…」ぽ…かん、と口開けて「すげぇ」
チン、刀を収めて、能子「ねっ、見えた?」クルッとこっち向いて「ッ!?」
義隆「うん、銀色のりゅう…」
パチパチパチッ「っと…」拍手している人を見て「誰?」
「さすがは、舞の達人ですね」と現われた男に、
能子「さ、先に」サッと刀を鞘に仕舞って、義隆に刀を返して「戻っていなさい」
義隆「ヤッ」何か感じたのか、私にしがみついて離れない。どうしよ、ここにいてはダメ。
能子「義隆、言う事聞きなさい」義隆の方を向いてしゃがんだら、
スッと肩に手を置かれ、恐る恐る振り返ったら…紛れもなく「花山院様…」
兼雅「久しぶり」と微笑んだ。そのお顔が、
能子「どうして、こちらに?」怖い。
兼雅「どうして、とは、また可笑しな事を…随分と探しました」グイッ、手に力を入れて、
能子「あ…」肩を強引に引き寄せられ、
兼雅「さ、」腕を掴まれて「行きますよ」
義隆「どこ行くの?」
兼雅「…この子は?」
能子「…私、結婚致しましたの」
兼雅「子か?なら、話は早い」
能子「え…」ずり、と引きずられ「あ…」足に踏ん張りが、利かない。
ずる、ずるずる…「違いますッ、この子は…」義隆を、守らないと…、だけど、
義隆「ねぇちゃん、どこに連れてくんだッ!」
兼雅「ねぇ…ちゃん?」
そこへ、義隆の声を聞きつけ「何やってんだ?おめぇら」と顔を出した、
義隆「斯波さんッ、ねぇちゃん、連れてかれるッ!」
兼雅「君か?彼女と結婚したというのは」
斯波「あん?残念だが、相手は、アンタより“ずっと、うんと”若くて、いい男だ」
兼雅「…」←40前後です「君は、目上に対する言葉遣いを知らないのか?」
斯波「田舎源氏ってのは、そういう教育、受けてネェんだ。覚えとけ」
能子「し、ば…さん」首を横に振って、逆らっちゃ…だめ。その人は「だい…」