佐伯さん「駒を扱うの(戦略を練るの)は、得意じゃろ」ニタリと笑った。
義経「!?」兵法…!?
円仁「おいおい、じじぃに手荒な真似は、関心せんぞ」と佐伯さんから手を下ろさせた。
義経「…」佐伯さんをキッと睨んでいたら、突然、目の前に「!?」突き出された…
すみか「お煎餅っ♪」だった。
義経「…」この緊迫した空気が読めない子って、時には助かるな…と煎餅を受け取った。
すみか「あの、おにぎりの片付け…ありがとうございます」と頭を下げた。それより、
義経「ぶんぶん!」と首を振って、人差し指をにょっきと付き出し(落ち着いて、少し考えてから行動しろ!)と心の中で、注意勧告を発令してみたが、
すみか「え?何?なんて?」と、人差し指と首を、右に同時に傾けた。その仕草が、
義経「…(かわいい♪)」だけで、何も分かってねぇ「チッ」と紅餅で真っ赤に染まった人差し指をすみかの鼻の天辺にのじり付けてやった。
すみか「きゃッ、何するのぉ!」お鼻が真っ赤かぁ。
義経「…」(昔…そういう鼻をした賢い女がいたんだよ…)
煎餅と紅花ティータイム後、じじぃたちも染め体験に加わり、すみかに手ほどきを受け、紅染めの一連の工程を覚えることが出来た。ボーン×5の五時を告げる鐘の音が響き、
斯波「おろ?館長さんまで染め体験?」と迎えに来た。
これにて、今日一日の紅花染めと女装体験終了。疲れた…精神的に。
義経「ン(ありがと)!」すみかに礼を言う代わりに、敬礼したら、
すみか「…」深く、深く頭を下げた。俺にじゃなく…斯波に、深く礼をしたんだと分かった。
義経「…」遊郭から出してもらった礼なのか?別の、深い意味がある礼なのか?…不明だ。
斯波「鼻があけぇぞ…」と、すみかに言って「じゃ」クルッと背を向けたその表情は冷たく、
すみか「はい」と答えたその表情には、今までの笑顔が消え、とても淋しげに映った。
義経「…」円仁さんに戴いた風呂敷包みを持ち、斯波を追いかけようとしたら、
円仁「海尊のやつ…元気か?」と聞いてきた。
義経「え?」と振り返り、円仁さんを見て、海尊とも顔見知り…?と、動きを止めたら、
斯波「おい!行くぞッ」と急かされた。
義経「ペコッ」と頭を下げ、円仁さんとすみかに手を振って、紅花の里を後にした。
斯波の隣でほっかぶりして黙って船番所まで歩いたが、何も斯波まで黙りこくらんでもいいのに…と思った。さっきの、斯波の冷たい表情と、すみかの、消えた笑顔が気になって…。
義経「!?」兵法…!?
円仁「おいおい、じじぃに手荒な真似は、関心せんぞ」と佐伯さんから手を下ろさせた。
義経「…」佐伯さんをキッと睨んでいたら、突然、目の前に「!?」突き出された…
すみか「お煎餅っ♪」だった。
義経「…」この緊迫した空気が読めない子って、時には助かるな…と煎餅を受け取った。
すみか「あの、おにぎりの片付け…ありがとうございます」と頭を下げた。それより、
義経「ぶんぶん!」と首を振って、人差し指をにょっきと付き出し(落ち着いて、少し考えてから行動しろ!)と心の中で、注意勧告を発令してみたが、
すみか「え?何?なんて?」と、人差し指と首を、右に同時に傾けた。その仕草が、
義経「…(かわいい♪)」だけで、何も分かってねぇ「チッ」と紅餅で真っ赤に染まった人差し指をすみかの鼻の天辺にのじり付けてやった。
すみか「きゃッ、何するのぉ!」お鼻が真っ赤かぁ。
義経「…」(昔…そういう鼻をした賢い女がいたんだよ…)
煎餅と紅花ティータイム後、じじぃたちも染め体験に加わり、すみかに手ほどきを受け、紅染めの一連の工程を覚えることが出来た。ボーン×5の五時を告げる鐘の音が響き、
斯波「おろ?館長さんまで染め体験?」と迎えに来た。
これにて、今日一日の紅花染めと女装体験終了。疲れた…精神的に。
義経「ン(ありがと)!」すみかに礼を言う代わりに、敬礼したら、
すみか「…」深く、深く頭を下げた。俺にじゃなく…斯波に、深く礼をしたんだと分かった。
義経「…」遊郭から出してもらった礼なのか?別の、深い意味がある礼なのか?…不明だ。
斯波「鼻があけぇぞ…」と、すみかに言って「じゃ」クルッと背を向けたその表情は冷たく、
すみか「はい」と答えたその表情には、今までの笑顔が消え、とても淋しげに映った。
義経「…」円仁さんに戴いた風呂敷包みを持ち、斯波を追いかけようとしたら、
円仁「海尊のやつ…元気か?」と聞いてきた。
義経「え?」と振り返り、円仁さんを見て、海尊とも顔見知り…?と、動きを止めたら、
斯波「おい!行くぞッ」と急かされた。
義経「ペコッ」と頭を下げ、円仁さんとすみかに手を振って、紅花の里を後にした。
斯波の隣でほっかぶりして黙って船番所まで歩いたが、何も斯波まで黙りこくらんでもいいのに…と思った。さっきの、斯波の冷たい表情と、すみかの、消えた笑顔が気になって…。