その後、弁慶は変な言いがかりをつけて、掴みかかって来た。
弁慶「勝手に俺の脳に浮かんで来るな!」
義経「勝手に妹を抱くイメージで俺を抱くな!」
弁慶「俺の脳で抱く能子だ!勝手でいいだろ!」
義経「何っ!勝手に俺と妹交互に脳で抱くな!」
弁慶「俺は能子を抱きたいんだ、出てくんな!」
義経「てか、出すな、俺のイメージ…」
弁慶「やめっか。俺はフラレたんだ…」
なんだかちっちゃい器の男二人が虚しい言い争いをしているように感じたので強制打ち切りした。しかし、弁慶はでっかい図体の割に胆が小さかった。能子に会いたくないというわけではなく、義経の顔をしばらく見たくないと言って、でっかい図体を小さく丸めて座敷の隅にちょこんと体育座り…引き篭もってしまった。自分の好みの顔タイプが義経顔でショックだったらしい。心の傷として残った脳の残像は、どうやら義経の顔だったらしい。
義経「もう、ほっとこっ」と、弁慶をほったらかしにしたら、
弁慶「…」ひょこっと顔を出した。どうやら、無視されるのは淋しいかったようだ。その後、引き篭もりは自然解消したが、義経の顔を見る度に「ふぅ…」と深い溜息をつく弁慶だった。
義経「俺の顔がトラウマかっ!!」主従関係上、常時顔を突き合せるこの二人。
弁慶にとっては一生のトラウマとなった主人義経の顔だった。
最初に妹を紹介した時“常盤御前と瓜二つの娘”と書いたと思うが、能子は平家に引き取られた義経の異父妹である。常盤御前と容姿が瓜二つでそっくりなしゃべり方の同じ“話術”を使いこなす。その後生き別れたが、10年後の「屋島の合戦」中に再会を果たした。
その「屋島の合戦」にて…
源氏の白旗※掲げて戦う義経の前に、一隻の小船が止まった。
※当時、源氏義経の軍旗に、家紋[笹竜胆]はなかったようです。
その船上に、竿に扇の的を持つ女が立っていた。平家の方から「的を射抜いてみよ!」と挑発があったので挑発に乗った。もちろん、一歩間違えば女を射抜くことになるが、弓矢の名手 義経にとって簡単に落とせる的だった。弓を構えようとした義経は、女を見てハッとした。その鋭利で凛とした目で睨まれた者は黙るしかない、あの女は…、
義経「能子だ…」しかし、ここで退けば士気が弱まると考えた義経は、弓矢の名手「那須 与一(なすのよいち)※」に代打を頼んで、的を射抜いてもらった。※那須は栃木出身である。
弁慶「勝手に俺の脳に浮かんで来るな!」
義経「勝手に妹を抱くイメージで俺を抱くな!」
弁慶「俺の脳で抱く能子だ!勝手でいいだろ!」
義経「何っ!勝手に俺と妹交互に脳で抱くな!」
弁慶「俺は能子を抱きたいんだ、出てくんな!」
義経「てか、出すな、俺のイメージ…」
弁慶「やめっか。俺はフラレたんだ…」
なんだかちっちゃい器の男二人が虚しい言い争いをしているように感じたので強制打ち切りした。しかし、弁慶はでっかい図体の割に胆が小さかった。能子に会いたくないというわけではなく、義経の顔をしばらく見たくないと言って、でっかい図体を小さく丸めて座敷の隅にちょこんと体育座り…引き篭もってしまった。自分の好みの顔タイプが義経顔でショックだったらしい。心の傷として残った脳の残像は、どうやら義経の顔だったらしい。
義経「もう、ほっとこっ」と、弁慶をほったらかしにしたら、
弁慶「…」ひょこっと顔を出した。どうやら、無視されるのは淋しいかったようだ。その後、引き篭もりは自然解消したが、義経の顔を見る度に「ふぅ…」と深い溜息をつく弁慶だった。
義経「俺の顔がトラウマかっ!!」主従関係上、常時顔を突き合せるこの二人。
弁慶にとっては一生のトラウマとなった主人義経の顔だった。
最初に妹を紹介した時“常盤御前と瓜二つの娘”と書いたと思うが、能子は平家に引き取られた義経の異父妹である。常盤御前と容姿が瓜二つでそっくりなしゃべり方の同じ“話術”を使いこなす。その後生き別れたが、10年後の「屋島の合戦」中に再会を果たした。
その「屋島の合戦」にて…
源氏の白旗※掲げて戦う義経の前に、一隻の小船が止まった。
※当時、源氏義経の軍旗に、家紋[笹竜胆]はなかったようです。
その船上に、竿に扇の的を持つ女が立っていた。平家の方から「的を射抜いてみよ!」と挑発があったので挑発に乗った。もちろん、一歩間違えば女を射抜くことになるが、弓矢の名手 義経にとって簡単に落とせる的だった。弓を構えようとした義経は、女を見てハッとした。その鋭利で凛とした目で睨まれた者は黙るしかない、あの女は…、
義経「能子だ…」しかし、ここで退けば士気が弱まると考えた義経は、弓矢の名手「那須 与一(なすのよいち)※」に代打を頼んで、的を射抜いてもらった。※那須は栃木出身である。