君の瞳は10000ボルト

私の瞳をジーと見て、
「さぁ〜ちゃん！」
と言って手を伸ばし、
「いたッ」
私の目玉をえぐろうとする娘。

すごい眼力だ。

普通、瞳に映る自分の姿、
見るか？

いや、
その前にえぐるか？

友達のお目目にしちゃダメだぞ。

なんだかな〜

従姉妹が来た。
息子娘を連れて、
去年の秋ぶどう狩りして以来会ってはいない。
久しぶりの再会に、
「大きくなったね〜」
二人とも大きくなった。
もちろん、我が娘も、
「もちもちィ」
Yes ッ、
さらに横のぽにょんとなった。

週一回の親子サークルでは、
「そのルックスにその体型、癒されるぅ」
と言われるほど、
横に成長した…。

なぜ…、か？
よく食べるよく動く。
動くから食べるのか？
食べるからよく動くのか？
さらに最近じゃ〜、
「賢いねぇ」
知恵がついた。
ジジババを手玉にとる、という。

私がいない所で、
「アイスぅ」
甘いものを貰っている。

母抜きで孫を連れ、
ジジババが近くの大型スーパーに行く。
と、
何か買ってもらっているようだ。
「シマヤン、シマヤン」
娘はシマヤさんが大好きとなった。

ジジババに可愛がられ、
こっちも愛想良しさんとなりゃ、
そりゃあ、ぽにょん、となるさ。

母は母で体型体重が心配で、
「プールいっか」
運動させる。
運動後、食べれば食べたで、
体重を心配して、

なんだかな〜、
母の、
娘の悩みは尽きません。

トトロ

〜隣のトトロ、トトロ、トトロ、トトロ
子どもの時にだけ、あなたに訪れる
不思議な出会い〜

夜、娘はあらぬ方向を指差して、
こう言う。
「オバケェ、怖い」と。
「さぁちゃん、子ども(純真)だから見えるのかな？」
怖くないよ。
で、男の子？女の子？
「おばぁちゃん」
「そうおばぁちゃんなんだ、じゃおやすみって」
「バイバイ、バイバイ」
「じゃ〜、バーンしてねんねするか」
主人におやすみして、
「おやすみィ〜って、
おいッ、バァちゃんと俺を残すな」
「大丈夫よ、紗花にしか見えないから」
「え"?」
バイバ〜イ、
パタン、
と戸を閉めた。

その後、オバケがどうなったか？
時おり、
「オバケェ」
というところを見ると、
まだいるのだろうが、
私は見えん。
見えても厄介だ。

〜隣のトトロ、トトロ、トトロ、トトロ
もし会えたなら、素敵な幸せが
あなたに来るわ〜(となりのトトロより)


さて、
どんな幸せが待っているのだろう？

スイッチ、ポン

ババに添い寝を頼んで、
私は買い物に出かけた。

母のバーン不在に娘は、
やっぱり泣いた。
「まーまー、バーン(乳)」
バーンを無くした娘は
隣に寝ていたタヌキを起こし、
こう言った。
「アイスぅ」

ババはそんな孫にこう言った。
変わり身の早い子ね、と。

心の切り替えスイッチが
お上手ね、って言ってね。