一人時間

庭・猫・娘・私の時間

雨の大原散策

2022-08-21 | そうだ 京都、行こう。
8月17日(水)
昨夜は荷物を片付ける気力もなく
とりあえず山道具だけ洗ったり乾かしたり
全部その辺に広げたまま寝ていました。

二度寝したので起きたのは7時近く。
昨日洗って干していた山用キュロットは
カラッと乾いていました。さすが!

サービスの簡単朝食をいただいて
9時前にチェックアウト
いつものコインロッカーに荷物を預ける。

9:33発
京都バス大原行きに乗る。

昨日の逆コース
出町柳を右折して
八瀬駅前を通って終点は大原。
道中、何度も何度も大原まで行くかどうか迷いました。
京都トレイル後の2日めの予定は、
大体ざっくり3箇所をメインにして計画を組む。
今回は大原と八瀬瑠璃光院と圓光寺、修学院辺りを
考えていました。

瑠璃光院は
昨日ケーブルカーで降りてきた八瀬駅の近くにあり
6年前の秋に訪れています。
下調べの時に何と今日が夏の特別拝観の最終日!
ここは何が何でも行くつもりでした。

さて雨も降ってきたし、大原はどうするか。
京都一周トレイルの北山コースは途中大原に下りる訳だし、
今回は見送るかなあ、と思っていたのですが
昨日ロープウェイから見た大原を思い出しました。



今まで訪れた大原はいつも秋、夏の大原を訪ねたい。
(高校の修学旅行は夏でしたが全く記憶にないし、
三千院にしか行ってないだろうから別問題です。)


やっぱり夏に行くなら今しかない、大原まで行こう!
そう決めて、八瀬駅前のバス停を見送った直後に
雨が急に大降りに。
判断を誤ったかー!とは思いましたが、
そこは一人旅の気楽さ。
誰に申し訳なく思うこともなくコロコロと予定変更。
びしょ濡れになった昨日の反省を生かして、
バスの中でレインウェアに着替えました。

バス停を寂光院方面口に降りる。
見覚えのある風景





青田だと思いましたが
もう稲の穂が深く頭を垂れていました。



ここも前に姉と来た懐かしのカフェ
まだ準備中でした。



シンボルツリー的だった大銀杏に何があったのでしょうか⁉︎


そうだ 京都、行こう。 2014姉妹紅葉旅 ~その3~ - 一人時間

【大原リバーサイドカフェ来隣】ランチです。朝、寂光院への往復で通った時には板戸がきっちりと閉まっていましたが、ランチタイムには沢山の人で賑わっていました。先ほど...

goo blog

 


今日は寂光院にも行かず、
大原の町の真ん中をただ歩いてみようと思います。


三方を山に囲まれた里
川沿いに上って
山の麓の井出地区辺りまで歩きました。



雨が降って、これは霧というのでしょうか。



幻想的な佇まいです。



勿論、全身レインウェア(カッパ)で歩いている
旅行者なんて私1人です。
カッパ着てなくても、地元の人さえ歩いていませんf^_^;



田んぼの中を通って川沿いに行ってみようと思います。





赤紫蘇。
大原の夏の風景です。



昔育った、よく知っている風景にも似ています。



懐かしいのは、田舎に似ているということもありますが



大原は、定期的に観ている「猫のしっぽカエルの手」の
ベネシアさんが住んでいる所だからかもしれません。





ベネシアさんの散歩道でもありますね。



最近のご様子を番組で知り
なんだか無性に大原に行きたくなった、
ということもあります。



人は皆、老いていきます。
もちろん私自身も。
寂しいけれど、自然の一部として
受け入れていきたい。



雨の中、トボトボと歩きながら
そんなことを考えました。



全身カッパヤロウです。



カフェでランチをと考えていましたが
もう満杯。
開いたばかりなのに外で二組待っていたので
しばらく時間がかかりそうです。
レインウェアを脱いで片づけて待っていましたが
次に進むことにしました。



雨の平日でも人気なんですね。



大原のバス停まで戻ってきました。



大原の赤紫蘇に対する思い入れ。
そういえば「京都人の秘かな愉しみBlue」でも
大原は野菜作りの舞台になっていました。
歩いている間は忘れていました。




いろいろ迷いましたが
結果、大原を訪れて本当に良かった。



12:13大原出発

瑠璃光院に続く。


五山送り火の夜

2022-08-21 | そうだ 京都、行こう。
8月16日
京都はご先祖様(おしょらいさん)を送る日
一度見てみたくて
トレイルもこの日に日程を合わせました。

17:40
叡山鉄道出町柳駅まで戻ってきました。



五山火を眺めるポイントはいくつもありますが
丁度帰り道にある出町柳の三角州は、
大文字がよく見えるポイント。
大文字焼きの場所は、今朝スタートした銀閣寺の上方にあり、
そして春のトレイルでは実際に立った場所でもあります。

五山送り火「大文字」〜銀閣寺 春の京都一周トレイル東山 その3 - 一人時間

ひなたの道を木漏れ日をあびながらご機嫌トレッキング「ひなたの道を歩けば、きっと人生は輝くよ」(朝ドラの見過ぎ…)結構急な下り道です。あ、ここから開けるみたい。急に...

goo blog

 

その縁あってこの地で送り火を眺めることに決定。
花火大会並みの混雑と聞いていましたが
2時間前にしては思ったより空いてる!
関東ならもう恐ろしく混雑している気がする。



中洲に渡ってみました。



賀茂川沿の岸の方が混雑しています。
翌日またこの地に来た時、その訳がわかりました。



来年はこの辺りを狙ってみよう。


大文字が見えます。



なんと運良くベンチがゲットできました。
20時から始まる大文字の点灯まで
2時間時間を過ごすには最適な場所!

安心したので、三角州の先まで行ってみましょう。


みんな同じものを待ってるこの空間
最高にゾクゾクします。

ふと思い出したのですが
この出町柳の三角州の先と
パリのシテ島の先
同じ空気を感じます。
どちらも大好きな場所です。
古い都、祈りの街
パリと京都には共通点が多い気がします。
一生住むことはない通りすがりの旅人としての感想です。


2018年

Paris 5th(8月5日) シテ島の柳の下 - 一人時間

シテ島の先の柳の下。一昨年も昨年も、セーヌ川遊覧船でここを通り、アベック(死語^^)に手を振ってもらい、どうしてもきたかった場所。これは2年前これは昨年いつもいつも...

goo blog

 
2019年

セーヌ川沿い散策 2019 冬 Paris 2nd(12 月17日) - 一人時間

帰国!!!たまプラ行きの直行バスに乗っています。この記事もパリのアパルトマンで書き始めましたが、これからは日本の日常世界で。年内に書き上げたい!願い!祈り!と、...

goo blog

 




中洲の木の下辺りにいます。



暇なのでまた自撮りごっこ
ベンチを半分快く譲ってくれたお兄さん、
ありがとう。
本当は2時間も待つ間に
美味しいお弁当でも食べたかったのですが、
席を空けるのも申し訳なく
登山のために持っていた非常食、行動食をモグモグ。
おまけにお尻の下には山座布団。
水分塩分も勿論補給。
山道具、流石です。いつでもサバイバルできます。



だんだん日暮れてきました。
楽しいことを待つ時間って
連帯感も相まって高揚感半端ない!!!



大文字山では時々、
火種らしきものがチロチロと燃えているのが見えます。


19時を過ぎた頃、ピカピカゴロゴロと
(予報通り)空模様が怪しくなります。



遠雷どころかビカー!!ゴロー!!ドーン!!
と、暗くなった辺りが一瞬明るくなり、
みんなで悲鳴。
一瞬でこんなに明るくなりました。




一応レインウェアはすぐ出せるようにしていましたが
あれよあれよという間にゲリラ豪雨。
上を着ただけでびしょ濡れ。
しばらく傘もさしてそこにしゃがんでいましたが
予想以上の豪雨。
雨に打たれながら考える。
しばらく待つか、退散するか。
雷も怖いので退散することにしました。
出町柳の駅は帰る人でごった返しているのかと思ったら
雨宿りしている人で混んでいて
まだ次々と人が押し寄せていていました。
地下鉄はスッカスカに空いていましたが、
下半身がびしょ濡れなので座ることもできません。

結果的には20時を10分程過ぎてから
雨も収まり、無事五山送り火は実施できたようです。
ただ午前中、比叡山登山で疲れ切っていた私は
退散して正解だったと思います。
不思議と後悔することも意気消沈することもなく、
出町柳でワクワクして待っていたあの時間は
無駄ではなかった、ということでしょう。

冷え切って疲れた身体を芯から温めたかったので
京都駅の地下、いつものお好み焼き屋さんで
チーズ餅入りを美味しくいただきました。
(待ち時間も結構あり、結局食べ始めたのは
21時を大分過ぎた頃でした。)


五山の火送りについては、
当日までにテレビでたくさん特集されていて
知る機会が多く、少しは理解も深まりました。
現地の人にとっては重要なお盆行事です。
私は観光客の1人ですが、
またいつか現地で見られたらいいな、と思っています。

これは翌朝、京都のホテルで撮ったTVの画像



自宅ではNHK BSで生中継番組を録画していたので
当日、あの京都の街明かりの中に自分もいたんだなあ
と感慨深く観ることができました。