一人時間

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比叡ビュースポット 夏の京都一周トレイル東山 その4

2022-08-19 | 京都一周トレイル
祈りの道も終盤です。




京都一周トレイル中でも最も険しい道と言われ、
その昔、多くの修行者がこの道を登ったそうです。

親鸞、日蓮など仏教の宗派を開いた様々な人達が
この道を通って比叡山に向かったと言われています。

深くU字型に侵食された道、
根っこウネウネ岩ゴロゴロの道、等
それらしい厳しい道もあったのですが
もう撮ってる余裕がなかったのですね(^◇^;)


キノコがあってもだんだん無視するように^^;





市街地が見渡せます。


荒れた様子の杉山がちょっと怖い





道の真ん中に石が積んであったので



私も一個積んでみました。
次に来た時、そのままあるでしょうか。





杉林
梢の上方が風に揺れて
お互いにぶつかってギーギー音を立てて軋みます。
倒れてこないのかな、とちょっと心配になりました。





14:30
とうとう道標にケーブル比叡駅が現れました。
私の予定ではそこに14時に到着しているはずですが
もう30分遅れています。
おまけに疲れ果てている。。。
でも!どんな状況であれ
この分岐では「展望良し」の右回りを選ぶでしょう?
後悔したくないし。眺望は見逃したくないのです。



ということで、上りの遠回りコースを選びましたが。。。




そんなにきつい階段ではないけれど
朝からほぼ6時間近く山の中にいるので
待って、無理、しんどーーーい!!!笑
2、3歩上っては休み、の繰り返し。
ここを上った人にしか、その眺望は味わえないと信じて。
ちょっとした回り道なのに
休憩も挟んで30分もかかっていました〜


15:00
出ました!!!!





京都市街から遠く大阪方面まで





なるほど〜
山に囲まれた京都
街全体が守られている、という実感がする場所です。
(青丸が現在地)





ここでのんびり過ごしましたが、
誰も来ません。
静かなビュースポットです。

せっかくなのであれこれ自撮りを楽しみました。
人が来ないので大胆に試すことができます。



お気に入り笑



自撮りスマホと撮影し合う。
お互い同時に撮ったところです。暇人



やどり地蔵



もう縁はないので立ち寄らず



ケーブル比叡駅が見えました。
あれ?さっきのビュースポットからすぐの場所
そして結構平坦です(^◇^;)
巻道しないで、ショートカットして
ビュースポットに行った方が良さそうです。
ま、それは苦労して上った人にしか分からない
ということにしておきましょう。
次回はそっちを選ぶかも。
ガイドブックにもそのことは書いてありませんでした。


74番
ここが東山コースの終点



道標横からの眺め


標準コースタイム4時間のところ
6時間かけて歩きました。





ちなみに東山コースの1番はここでした。
(感慨に耽っているのは、
今ここでブログを書いている時点。
山ではそんなこと考えていません。
その場では登りきった安堵感だけ)



伏見稲荷神社 京都一周トレイル東山コース① - 一人時間

今回は京都一周トレイルのガイドブックをあらかじめ買ってはいましたが読んでも今ひとつよくわからない。で、昨日、現地京都で東山コースのガイドマップも購入(各コース500...

goo blog

 



駅舎の東側に
北山コースの始点があります。
ここで終わりではありませんね。



東山コース1〜74番
冬〜春〜夏
3回に分けて踏破できました。




まだ15時過ぎ
比叡山で過ごす時間は残っています。
まだまだ道は続く。


浄刹結界へ 夏の京都一周トレイル東山 その3

2022-08-19 | 京都一周トレイル
一人山歩きは続く。
山の中は野鳥のさえずり…ではなく
唸るように響き渡る蝉の音、
それはジブリの飛行船の大群の音にしか聞こえない。
(この前ラピュタ見たから?)
そして時折頭の周りを飛び回る蚊柱。
夏の低山の音は包まれるような命の大合唱
爽やか…ではないσ(^_^;)



曇っているおかげで、蒸し暑さは感じず風も涼しい。



上りだけではなく尾根道にも出るので
緩やかにのんびり歩くことも多い。



穏やかな稜線歩き





花がないので、キノコばかり目につく。
群生しているわけではないのだけど
菌類は好きなので、どうしても見つけてしまう。





キノコを見つけては撮っていたら、60の道標を見落とし。
61を、発見した時にそのことに気づきましたが
また下って撮影しに行く気にはなれず。
番号にこだわる私もここはスルーしようと即決。
思えばこの辺りから疲れが溜まっていました。



左足で上った途端に激痛。
あたたたた〜足がつったーーーッッ!!!
しばらくそのままのポーズで痛みが治まるのを待ち
塩分、栄養分補給。
比叡山の眺望、あそこまで登れるのかなー



その後尾根道が続いたのでなんとか体力温存。
前に進みます。

北西方向に宝ヶ池から西賀茂の展望



位置情報で確認。



出発したのが銀閣寺道ですから
比叡山までまだ半分も来てないやないかーい!!!
この時点で11時半


道標64は林道との分岐
ここで一乗寺方面にコースアウトすることもできます。


道標の足元には…




ここまでの標準コースタイムは1時間25分
私は最初のロスも休憩も入れて2時間25分
いつも1時間増しだとは思っていますが
今日はもっともっとかかる予感。。。



帰りのケーブルカーの時間に間に合えばいいので
そんなに、焦る必要はない。
一人なんだから休み休みのんびり行こう。


時折、日が差すことも。



暑いのは嫌だけど、明るい木陰には励まされる。

松ぼっくり食べたの誰だろう?
尾瀬で水芭蕉を食べていた黒い親子を思い出す。




しばらく林道を進みます。



暑くさえなければ、木漏れ日のある道の方がいい。





石鳥居が見えました。


やっと半分は越えたみたい。



ここでは滋賀県側に伸びる参拝古道と交差します。
江戸時代前は、
比叡山が霊山として全国随一の名声を誇っていたため
東西から参拝道が伸びているそうです。
そう考えると、
古くからの祈りの道を歩くことに気が引き締まります。



ここから谷に向かって下ります。



せせらぎの音が聞こえてきます。



音羽川上流です。
綺麗な川底
しばし休憩。水も冷たい。




音羽川の支流を後2本越えるため
ゴツゴツとした岩の尾根を上ったり下ったり



2本目の沢









3本目の沢

え、どの木を渡ればいいの?


落ちても被害が少なそうな1番下の木にしました。



真夏でも苔はしっとり




ここからは修学院にも下れるようです。



上空が開けました。北山一帯が見渡せます。
いずれ北山コースも歩きたいものです。


しばらく深く侵食された古道を進むと
現れました。

「浄刹結界」の標石

比叡山に登ろうと思ったきっかけのNHKBSの番組
「京の都を守る霊山 祈りの道」
の中で、以下のように紹介されていました。

「ここは東山の中でもとりわけ聖地と言われています。」
「ここから先は清浄なる場所という意味です。」



やっと辿り着きました。
ここからは煩悩は捨てねば。
と思いつつベンチもあったのでしばし休憩。
電波も通じるのでスマホ目でついつい知り合い達と連絡
煩悩の塊(^^;;









京都一周トレイルコース公式ガイドマップ東山


ここから先は、です。
いよいよ修行の道へ続く。