レモンの木に,アブラムシがたくさん付いています。アゲハの卵も,今夏はどっさりあります。いろいろ観察を続けていると,ホソヒラタアブの幼虫が目にとまりました。加えて,キアシマメヒラタアブの幼虫も! こちらはめったにお目にかかれません。
そのうちに,アブラムシを捕獲しました。くわえたまま,ぐうっと上げました。持ち上げたのではありません。くわえ上げたのです。
口元が透き通っていて,その動きがよくわかりました。
それが終わると,次の獲物を探しに移動しました。すぐに次のアブラムシを捕まえました。
しばらくしてから見ると,また移動していて,別のアブラムシを口にしていました。
接写撮影をしました。
もっと近寄りました。口の中の動きが脈打つように見えて来ました。消化器官の入口の出来事です。「ほっ,ほーっ!」。
ヒラタアブの幼虫は,レモンの木に害を与えるアブラムシを退治してくれていることになります。いつも感心して見ているのですが,アブラムシの居所をきっちり察知して成虫が産卵するのでふしぎなほどです。飛び回っている様子は,その場所を突きとめるかのような動きなのです。