goo blog サービス終了のお知らせ 

自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

接写がたのしい夏(13) ~ハグロトンボの顔~

2018-09-15 | 昆虫

いつもは人が近づこうものなら,等距離を保ってけっして写真に収めさせてもらえないハグロトンボ。それが今回の産卵撮影で,接写に成功しました。というより,撮影を許してもらえました。とにかく産卵に集中しているときだったので,他に神経を使わないといった状況だったようです。

大き過ぎるぐらいの複眼が大きく突き出ています。外骨格の金属光沢が際立ちます。体表のあらゆる部分が毛で覆われています。

 

うんと近づいてみました。眼に映っているのはストロボのかたちです。

 

前方からも。機敏な感覚は,複眼・単眼が機能的に組み合わさった結果によるのでしょう。 

 

自然の中でこうして接写できたのは初めてだったので,ワンダーな気持ちに浸れました。 

 


秋,“虫の目”でとらえた虫たち ~クサキリ~

2018-09-15 | 昆虫

イネ科植物の間をクサキリの終齢幼虫が動く姿が見えました。そっと近づいたのですが,それでも感づいたようで一枚の葉でじっとしました,見ていると,さらに姿勢を低くし,脚や触角をピンと伸ばして自分ではぺしゃんこになっているつもりで身を守ろうとしている様子。見ていておかしく感じる程。

撮影中,まったく動こうとしませんでした。初めからこの格好でいるとしたら,傍を通りかかってもまったく葉と見分けが付かないでしょう。まるで虫が葉と一体化しているよう。

 

葉を触っていると,様かく動き出しました。しかし,反対側に移動して下向きになり,また低い姿勢に戻りました。

 

こういうのは虫の目レンズで記録しておかなくちゃと思い,撮ることに。

 

そのうちにウンコを排泄。

 

しばらくしてようやく動き出しました。もう安全と判断したのでしょう。 

 

クサキリは食草をじょうずに使ってくらしています。