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自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

超接写がたのしい秋(4) ~モンシロチョウ,孵化前後(続)~

2017-10-07 | 生物

超接写にトリミングは不要です。モニターをとおして肉眼で見えた範囲に収めるだけで十分。それ以上の世界を,今のわたしは望んでいません。モンシロチョウの卵であっても,レンズで見えるギリギリまで迫れれば十分満足です。

卵の高さはせいぜい1mm程度。その中に見える卵の表面模様。幼虫の大まかな様相。それらは観察者のわたしをこころからたのしませてくれます。

 

 

頭部がすっぽり突き出てきました。眼や口がじつに明瞭に見えます。毛が光ります。

 

出終えた幼虫のツヤが見事です。体色は,卵内部の色と一致します。 

 

だから,幼虫が出てしまうと卵殻はすっかり無色透明となります。透明感があるということはそれだけ厚みが薄いということです。薄ければ薄いほど,強度は頼りなくなります。ここから殻表面の幾何学的な凹凸は,容積を大きくしつつ,強度を高める手だったことがわかります。容積が大きければ幼虫のからだをすこしでも大きくできる!    

 

ここで疑問。卵の表面模様は体内でどのようにしてデザインされていくのでしょう。ふしぎ,ふしぎ。

幼虫には無事に育ってほしいものです。できれば野菜でなく,野草を餌として。