goo blog サービス終了のお知らせ 

自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

クロヒラタアブ,1月の卵(もっと)

2016-02-15 | ヒラタアブ

2月12日(金)。早朝のことです。幼虫にアブラムシを与えようとして,様子を見ると,なんと大きな幼虫に大変化が! かたちが丸みを帯びて,前とはずいぶん変わっていました。つまり,囲蛹に変態したというわけです。昨日はまだ幼虫態でしたから,昨夜から今朝にかけて蛹化したと思われます。孵化したのが1月8日の夜。その日から数えて,35日目の蛹化です。

貴重な記録なので,画像でご紹介しておきます。

風船のように膨らんだからだつきです。体長は7mm。尾端でからだを固定しています。色は薄く褐色が複雑に入り混ざった感じがします。今のところ,透明感があり内部器官が一部見えます。


やや上から見ました。いわゆる正中線が走っているのがわかります。


下側から見上げる感じで撮りました。ほんとうによく膨らんだものです。今から,からだの中では劇的な大改造が進行していきます。イモムシが,空を飛ぶ機能をもつからだに変身するには,簡単な変化ではとても無理なのです。 

 
土台になっているホトケノザは,根がないので枯れていきます。葉が枯れても,もちろん囲蛹には影響ないでしょう。下写真は夕方に撮ったコマです。体色が濃くなりかけているのがわかります。


さて,いつ頃羽化するでしょうか。このカプセルから,成虫がスルスルと出てくる光景を目撃できたら感動ものでしょう。しかし,そううまくいくとは思えません。マアできないことを前提にして,せめて変化だけでも追っていきたいと思います。

一方,もう1つの幼虫は下写真の状態です。これも,近いうちに同じ変化をたどるでしょう。

 

 

 


ロウバイの花と昆虫(11)

2016-02-15 | ロウバイ

2月1日(月)。小さなカメムシが訪れました。体長は5mm足らず,背はまだら模様。ケブカカスミカメです。ふつうは春以降に現れるカメムシらしいので,かなり早い時期の出現といえます。匂いに魅了されて来たのでしょう。カメムシにとってロウバイは大き過ぎるほどの大きさです。もちろん,匂いも強烈なはず。


もう花汁を吸い終わって満腹状態だったのか,花から出て来ました。そうして,花弁上で静止。 


このあと,どこかに消えて行きました。

こういう昆虫は,よほど気をつけて見て行かないと目に留まりません。ロウバイの花はほとんどが下向き加減に咲くので,見上げるようにして虫探しをして,やっと見つかるのがこの大きさの昆虫です。

ロウバイは既に花盛りを過ぎて,どんどん萎んでいます。今冬はそう多くの昆虫を期待できそうにありません。残念。