2月12日(金)。早朝のことです。幼虫にアブラムシを与えようとして,様子を見ると,なんと大きな幼虫に大変化が! かたちが丸みを帯びて,前とはずいぶん変わっていました。つまり,囲蛹に変態したというわけです。昨日はまだ幼虫態でしたから,昨夜から今朝にかけて蛹化したと思われます。孵化したのが1月8日の夜。その日から数えて,35日目の蛹化です。
貴重な記録なので,画像でご紹介しておきます。
風船のように膨らんだからだつきです。体長は7mm。尾端でからだを固定しています。色は薄く褐色が複雑に入り混ざった感じがします。今のところ,透明感があり内部器官が一部見えます。
やや上から見ました。いわゆる正中線が走っているのがわかります。
下側から見上げる感じで撮りました。ほんとうによく膨らんだものです。今から,からだの中では劇的な大改造が進行していきます。イモムシが,空を飛ぶ機能をもつからだに変身するには,簡単な変化ではとても無理なのです。
土台になっているホトケノザは,根がないので枯れていきます。葉が枯れても,もちろん囲蛹には影響ないでしょう。下写真は夕方に撮ったコマです。体色が濃くなりかけているのがわかります。
さて,いつ頃羽化するでしょうか。このカプセルから,成虫がスルスルと出てくる光景を目撃できたら感動ものでしょう。しかし,そううまくいくとは思えません。マアできないことを前提にして,せめて変化だけでも追っていきたいと思います。
一方,もう1つの幼虫は下写真の状態です。これも,近いうちに同じ変化をたどるでしょう。