自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

マンサク,そして昆虫(7)

2016-02-20 | マンサク

先頃の記事『マンサク,そして昆虫(4)』で取り上げたトビケラ(ニンギョウトビケラ?)に関連する話題です。

その後,このトビケラを再び目撃しました。翅を見て「あっ!」と思い,行動を見守ることにしました。はじめは,頭は見えませんでした。 

 
しばらくすると,花の向こう側を回ってこちらに出て来ました。そのとき,ちょうど頭部が見えたのです。

 
頭の格好といい,毛に覆われたからだといい,まちがいなくあのとき見かけたトビケラのなかまです。

目を凝らすと,頭部には花粉がどっさり。これはマンサクの花粉だと思われます。もしそうなら,花に頭をぐっと差し入れて蜜を吸っていたのだろうと推測できます。ということは,マンサクにとってこのトビケラは歓迎すべき送・受粉者ということになります。

後日,同じ昆虫を見かけました。頭部には目も含めて花粉がたくさん付いていました。やはりマンサクはお気に入りの採餌場所だったのです。


観察の積み重ねが真実を解き明かしていきます。一回目の観察よりも説得力のある事実が見えてきたお蔭で,「なるほど!」と合点がいきかけました。このトビケラにこころより感謝。ありがたいことです。