1月31日(日)。さらに,続き話。
これはどうやらタネバエのよう。
花に入るや否や,すぐに口吻をペタペタ。それがよく見えるのです。動きを見ていると,この時期極上のごちそうなんだろうなと想像できます。
餌を舐めながらどんどん奥に入って行きました。「これはしっかり撮っておこう」と決意。気づかれないようにして左手で枝を持ち,右手で持ったカメラを左手甲に軽く載せた格好でシャッターを切りました。こうすればブレを最小限に抑えることができます。なお,この写真は深度合成モードで撮ったものです。このモードは奥行感のある写真が撮れるのでわたしは多用しています。ただ,微妙であっても動く被写体はうまく撮れません。このときも,動いていたので結局は没にした写真が何枚かあります。
口吻を伸ばしている様子,柄に花粉が付く際の状況がじつによく理解できます。
別の個体が枝にとまっていました。そこそこに花粉が付着しています。これもまた花の中で餌を口にしていたのです。
この時期昆虫の活動を左右するのは,気温などの気象条件,エネルギー補給するための食餌環境が中心になります。冬であっても人間が過ごしやすいと感じるときは,昆虫も同じように感じるのでしょう。「今日の天気なら虫が出て来そうだ」と感じたら,さっそく花を調べてみる,そうすれば当たっている,という場合が多いようです。