葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

ナルコレプシーを発症させたアジュバントへの懸念は妥当 元CDC長官

2020-02-20 | 資料
Examining the Coronavirus Outbreak: China, Markets, and Global Health Governance
コロナウイルス流行を分析する:中国、市場、世界レベルの健康管理
•Feb 13, 2020


参加者
Thomas R. Frieden President and Chief Executive Officer, Resolve to Save Lives, an initiative of Vital Strategies; Former Director, Centers for Disease Control and Prevention(CDCの元長官)
Yanzhong Huang Senior Fellow for Global Health, Council on Foreign Relations; @YanzhongHuang 
Jennifer Nuzzo Senior Scholar, Center for Health Security, and Associate Professor, Department of Environmental Health and Engineering, and Department of Epidemiology, Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health 
Brad W. Setser Steven A. Tananbaum Senior Fellow for International Economics, Council on Foreign Relations; @Brad_Setser Presider 
司会者
Robyn Meredith Client Strategist, BNY Mellon Wealth Management 

質疑応答
45分ごろから
質問者「ワクチン躊躇に関して。このような大流行がおこるとワクチンの拒否、躊躇が良いことかどうか、人々は考え直すのかどうか?」
元CDC長官「それはもうすぐ自明となるでしょうが、ひとつの例として、アフリカでの髄膜炎ワクチンの接種率は地域によって大きな差異があるが、ヘルスケアシステムの整っていない地域では、髄膜炎の悲惨さを見た人たちの中でワクチン接種率が90%以上ととても高くなっている。躊躇を超える需要があるかどうか。我々が躊躇を抑える需要を生まなくてはならないのか。一方、新型インフルエンザワクチンでは驚いたことに欧州の一部の地域でアジュバントがナルコレプシーの副反応を発症させ、妥当な懸念(valid concerns)があるので、この大流行がどれくらい深刻に受け取られるか、政府や保健省がどれくらい率直に深刻であることを認めるかによる。また、更に複雑なのはコロナウイルスのワクチンの候補の一つはRNAワクチンであり、今までRNAワクチンは使用されたことがなく、どのように安全性と効果を伝えていくかにかかっている。もしインフルエンザのように蔓延しSARSのように致死率が高かったり、新型インフルエンザのようだったら、ワクチンは本当に必要でワクチンを受けることは重要である。」

検疫の不備なのかどうか

2020-02-20 | 資料
10日に発熱、潜伏期間が2日から14日として、検疫中に感染したのか、検疫前に感染したのかは不明。

沖縄でタクシー運転手(相互接触無し)が2名感染したことから、横浜港に入港した時点で、乗客の中に既に感染者が複数いたことは明らか。







強制隔離したダイヤモンドプリンセスと湖北省の発症数の累積カーブが重なるらしいこと


ダイヤモンド・プリンセス号が寄港した沖縄での新型コロナウイルス感染

2020-02-19 | 資料
接触から発症まで 4日


接触から発症まで 10日





1月20日 横浜
1月22日 鹿児島
1月25日 香港
1月27日 ベトナム
1月31日 台湾
2月1日 沖縄
2月4日  横浜


香港在住の男性
咳から発熱まで10日

 発表によると、男性は1月10日、香港から中国広東省深圳市に入り、数時間滞在。香港に戻った後、17日に飛行機で東京へ移動した。20日に横浜から乗船し、25日に香港に到着したという。
 男性は大型クルーズ船に乗り込む前日からせきが出始め、香港到着後の30日には発熱したことから、病院で検査を受けた結果、陽性反応が出たという。
 香港紙によると、大型クルーズ船は横浜を出航後、22日に鹿児島に停泊した。乗客の約8割が日本人だったとしている。

7 February 2020 

80歳の乗客は、1月20日にダイヤモンドプリンセス号に乗船するために飛行機で香港から日本に出発。

1月22日、鹿児島で他の乗客とバスツアーに出かけた。
1月25日、香港で下船。乗船していた5日間に健康上の問題を報告していない。

一緒にバスツアーしたアメリカ人夫妻は、2月7日までの検査では陰性だった。

香港からの乗客は、2月1日に検査で陽性と診断された。

Feb 11,  2020 
このアメリカ人夫妻は、2月11日には、検査で陽性となった。


資料1 
ダイヤモンドプリンセスのM002クルーズ
2020年1月6日 シンガポール発、ベトナム、香港、台湾、鳥羽、大阪、
2020年1月20日 横浜着

ダイヤモンドプリンセスのM001クルーズ
2019年12月23日 横浜発 大阪、鳥羽、台湾、香港、ベトナム
2020年1月6日 シンガポール着

資料2 接触が明確なケース
シンガポールで感染したイギリス人男性の発症過程 大きな会議なのでおそらく広い空間での接触 症状のない人との接触

1月20日から22日 シンガポールで会議 湖北省の中国人と接触
1月24日から28日 フランスアルプスのスキー場で家族と知人感染
1月28日 英国ブライトン帰国
2月2日 発熱で受診、後陽性と診断 接触した2人の医療従事者感染
2月8日 フランスで接触した家族知人 陽性
2月11日 回復

接触から発症まで 10日から12日

ドイツの発症例から ビジネス会議なのでおそらく狭い空間での接触 症状のある人との接触

接触から発症まで
患者1 3日から4日
患者2 2日から3日
患者3 4日から5日
患者4 2日から5日



CDC専門家もダイヤモンド・プリンセス号の隔離を1週間前までは支持していた

2020-02-19 | 資料
12 February 2020 

ダイヤモンド・プリンセス号は、人々を各自の船室に閉じ込めることにより「良好な隔離処置」をとっている(乗客は決まった時間に外部のデッキで過ごすことが許可されている)

しかしながら、人々にどうしてこの処置がとられているのかを理解してもらい、何が懸念されるのかを理解してもらうようにすることが必要である

贅沢で楽しい時間を過ごしていた瞬間から、船室に閉じ込められとても怖い思いをしているので、隔離は必ずとても人道的で思いやりのある方法で行われなくてはならない。

武漢に残留することにした欧州人へのインタビュー

2020-02-18 | 資料
このビデオをみて、もしかするとウイルスは中国以外ではそれほどの速さでは蔓延しないかもしれないと少し安心したのでご紹介します



中国人の奥さんを持つ南アフリカ人と米国人が、武漢に残留することにした欧米人女性(インタビューの声は編集)にインタビューしているビデオ。

中国人の衛生観念に対しての批判
・米国人の義理の両親は、今まで生きてきて石鹸で手を洗ったことがなかった
・街中で、痰を吐き散らす人が多い
・エレベーターのボタンに痰が付いていることがある
・咳やくしゃみをするとき、口を覆う人は少ない
・トイレ以外の場所で子どもにもおしっこをさせている人がいる
・マスク着用という規則を課しても、一部の年齢層では守らない人がいて、警察が強制的にマスクを着用させようとしている画像が出回っている

その他のモラルに対する批判
・海外に脱出するルートがある
・100万人程度が武漢を脱出した
・一部の人たちは、世界中のマスクを買い占めて転売している
・一部の人たちは、自分がよければ他人のことはどうでもいいと考えている



ニュージーランドでマスクを買い占める様子

パンゴリンの効能とガーダシルの副反応の症状が100%重複しているという恐怖

2020-02-17 | 資料
新型コロナウイルスの媒介哺乳類としてパンゴリンが有力候補として挙がった話を紹介したネイチャーの記事の中に、パンゴリンの漢方薬としての効能が書いてあるのですが、



「パンゴリンの身体の一部が、皮膚疾患、月経障害、関節炎などの症状の処置に使用される」

幼児の時期に罹患したインフルエンザの血清型がその後の感染に影響するという仮説について その3

2020-02-13 | ビデオなど
ウォロビイ教授の仮説が東京都のインフルエンザデータと矛盾しないかをみてみました。

過去9シーズンの入院患者年齢別のグラフです。

16-17、17-18、18-19年シーズンで、70歳以上の高齢者が60%近くを占め、
11-12、13-14、15-16年シーズンで、70歳以上の高齢者が30%以下となっています。

各シーズンのウイルス検出状況をみてみますと、70歳以上の高齢者が入院患者の過半数を占めるシーズンは、AH3型(赤)が流行し、70歳以上の高齢者の入院患者比率が低い年は、AH1型(青)が流行していることがわかります。ただし、11-12年のシーズンのみこの傾向がみられませんでした。


11-12年シーズン


12-13年シーズン


13-14年シーズン



14-15年シーズン


15-16年シーズン

16-17年シーズン

17-18年シーズン

18-19年シーズン

19-20年シーズン

幼児の時期に罹患したインフルエンザの血清型がその後の感染に影響するという仮説について その2

2020-02-13 | ビデオなど
アリゾナ大学のマイケル・ウォロビイ教授の2018年のレクチャーから


1918年以降に流行しているインフルエンザの血清型。現在は、H3N2とH1N1が同時に流行している状態です。


インフルエンザの血清型は血清型間で不変の部分があり、2つのグループに分けられ、それぞれのグループの一つに抗体があれば、そのグループの中の他の型に感染しても重症化しないであろうということです。

ウォロビイ教授の仮説を確かめるために、最近の中国(H7N9)とベトナム(
H5N1)での鳥インフルエンザの感染年齢を調べたところ



1968年頃生まれを境に、H7とH5に感染した年齢群がくっきりと分かれていたことが判明し、仮説が支持されました。

来るべきインフルエンザのパンデミックがH7型だった場合、1968年以前に生まれた人の死亡率が高く、H5型だった場合、1968年以降に生まれた人の死亡率が高くなるという予想です。

ここで、ウォロビイ教授も、ワクチンの効果について疑問を抱いていますが、その件を深く追求すると予算がつかなくなるので、とりあえずワクチンを接種しましょうということでした。