葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

川崎病と自己抗体(抗血管内皮細胞抗体)

2019-12-30 | 川崎病

2002年、シェーンフェルト医師の論文

川崎病の患者の多くから、抗内皮細胞抗体が検出されていること
患者由来の抗体から産生したマウス抗体を接種したところ、10匹中5匹が川崎病に類似する症状を提示した


この論文の引用文献より
乳酸菌(ラクトバチルス・カゼイ)の細胞壁をマウスに注射して、川崎病の動物モデルを作成
ただし、マクロファージの機能を持たないマウスでは、発症しなかった



そういえば、肺炎球菌ワクチンの抗原は、莢膜の多糖体だった
乳幼児では、多糖体に対する抗体はできにくいので、タンパク質を結合して抗原を作ってワクチンにしたということだった


子宮頸がんの増加、もう一つの原因として20代の喫煙

2019-12-29 | 資料
オーストラリアの30歳から44歳のHPVワクチン未接種女性におけるCIN2/3のリスクファクターとしての経口避妊薬と喫煙

現在ピルを使用している場合、CIN2/3のリスクは、ピルを使用したことがない場合にくらべて、10年以下の使用では1.13倍、10年から14年の使用では1.51倍、15年以上の使用では1.82であった。

現在喫煙している場合は、1.43倍であった。

ピルの使用を中止した場合は、リスクは未使用者と同様であった。
喫煙を中止した場合は、時間の経過とともに、リスクも減少した。


日本の女性の喫煙率

20代の女性の喫煙率は、2003年まで年々増加し、その後減少した。



子宮頸がんの増加は、ピルの使用が原因の一つなのか?

2019-12-28 | 資料
日本の子宮頸がん(上皮内がん含む)は2000年頃から急上昇しています。








前回紹介したBBCの子宮頸がんワクチン接種世代の女の子が末期の子宮頸がんになった記事は、デイリーメイルでも紹介されています。
この記事の中で、子宮頸がんついて解説しています。




子宮頸がんの10%が経口避妊薬と関連しているということです。

日経ビジネスの記事によると、日本でピルが承認されたのは1999年ということです。




くすのき様サイトより(無断でお借りしました)


20歳から35歳までの使用が多いことがわかります。



ピルと乳がんとの関連はよく知られています。

英国保健省のサイトでは、経口避妊薬は、乳がんのリスクを50%上昇させる可能性があることを発表しています。


子宮頸がんとわかってから結婚する英国人、離婚を考える日本人

2019-12-27 | 資料
子宮頸がんワクチン接種率の高い世代の女性、2年前に23歳で子宮頸がんと診断された。既にがんが転移していることがわかった。
25歳で結婚式。末期の患者に結婚式をプレゼントするチャリティーにより、幼いころからの夢であったお城での結婚式を実現できた。
同年代の女性に、恥ずかしがらずにパップスメアを受けることを勧めている。



日本では離婚を推奨?



米国と英国の女性 妊孕能比較

2019-12-26 | 資料
2つの国で子宮頸がんワクチンが導入された時期と接種対象年齢の違いが、各年齢群の受胎率に与えた影響を考える

米国 2007年 9歳から26歳
英国 2008年 12歳から18歳

2つの国で、25歳から29歳の妊孕能の低下を比較すると、米国だけで低下していることがわかる

米国 1000人あたりの出産数


英国 1990年と比較した受胎率
イングランドとウェールズの1000人あたりの出生数




川崎病とロタワクチン

2019-12-24 | 資料
4ヵ月齢のワクチン接種後まもなく川崎病を発症した白人女児の症例報告


患者は、生後2か月のワクチン複数同時接種(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、B型肝炎の混合ワクチン、ヒブ、肺炎球菌、ロタ)の1週間後に発熱、浮腫、四肢の皮疹で入院。


生後4か月の健康診断の間は元気であったが、ワクチン複数同時接種(ジフテリア、破傷風、百日咳、ポリオ、B型肝炎の混合ワクチン、ヒブ、肺炎球菌、ロタ)の12時間後に、発熱。川崎病と診断された。


この患者の最初のワクチン後の症状は血管炎であり、2回目は川崎病であり、IVIgに即時反応した。
2回目接種後すぐに症状がでたことは、初回暴露での抗原感作の可能性と免疫介在性現象を示唆している。
患者の回りに疾患を呈しているものはなく、当病院で前後4週間川崎病のケースはなかった。
生後6ヵ月のワクチン接種(ロタを除く)では問題がなかったので、ロタワクチンが誘発因子であると疑われるが、同時に接種したものの独自または併用効果の可能性は除外できない。


結論として、個々の小児で、川崎病を含む血管炎にワクチンが関連している可能性があり、新しいワクチン接種に対する体系的なサーベイランスが必要である。


ロタウイルスと母乳に関する論文
ロタウイルスは、細胞膜の血液型抗原(糖鎖)に接着して細胞に侵入することが知られており、母乳に含まれる糖鎖がロタウイルスの接着タンパクに結合して、擬餌のような役割を果たしているのではないかという論文。


ここ数年、血液型O型の多い英国では、ノロ流行で病院閉鎖や学校閉鎖が頻発している。米国の小児科医が言っていたロタがノロを抑えていたのは本当だったのか?

ワクチンの効果が高すぎるデータ

2019-12-22 | 資料
seki_yoさんのツイッターの衣笠先生の発言ですが、スコットランドのデータのリンクからみると、

疑問1
2017年に浸潤性子宮頸がんは激減ですが、上皮内がんはそれほどには減少していない。

浸潤性子宮頸がんは、2016年の43人から、2017年の9人に減少。
25歳から29歳の接種率は、各年齢で
25歳80%
26歳70%
27歳20%
28歳0%
29歳0%

25歳から29歳全体での接種率は、約34%です。雑に計算すると、43人から9人に減少は、有効率100%として、接種率が80%以上である必要があります。
(有効率の指標として、HPV16型の感染減少は、60%程度でした

それから、スコットランドの子宮頸がんの罹患率は30歳から40歳が一番高いので、25歳から29歳の年齢の内で、25、26歳より、28歳と29歳の方が罹患率が高いと思われますので、43人が9人に減少したのは、とても不自然な数字だと思います。



スコットランドでの20歳時のCIN3+罹患率は、ワクチン接種率70%の1991年生まれでも、半数近くしか減少していないので、子宮頸がんが激減しているデータはやはり不自然だと思われます。 紫色 非接種群 黄色 接種群

ほぼ同じ接種率のイングランドでは、激減していないことも付け加えておきます。

ヒブと肺炎球菌ワクチンの2013年4月の定期接種導入後の川崎病増加

2019-12-18 | 川崎病


2011~12年に比較して、2013~14年に、川崎病が1歳~5歳の年齢で増加した。


2013年4月にヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンが定期接種となった。


キャッチアップスケジュールによると、ヒブワクチンの最後の接種の最高年齢が5歳となっている。

VigiAccessから





川崎病が2009年に減少したのは

2019-12-17 | 川崎病
日本脳炎ワクチンの積極的推奨が中止になったせいではないかと疑っている


川崎病の治療に抗TNFα抗体が使用されている

マウスの実験で、血清中のTNFαを特に異常に増加させたのは、
肺炎球菌ワクチン、日本脳炎ワクチン、DPTだった


VAERSから
日本脳炎ワクチン後の川崎病
2歳男児、日本脳炎ワクチン接種の15日後に川崎病と診断された
他の詳細不明


WHOのVigiAccessから
日本脳炎ワクチン後の川崎病9例


乳児での肺炎球菌ワクチンとDTap同時接種治験

2019-12-15 | 川崎病

日本における7価肺炎球菌ワクチンの同時接種の治験

方法:生後3~6カ月の健康乳幼児をPCV7+DTaP群またはDTaP群に1:1で無作為に割り付け,4回皮下接種した.初回および追加免疫後1カ月時のDTaPとPCV7に対する免疫応答を評価した.また各ワクチン接種後7日以内の局所反応・全身反応,および有害事象を評価した.

小児感染免 28 (4): 225-235, 2017

1)福岡歯科大学総合医学講座小児科学分野
2)札幌市立大学看護学部
3)ファイザー株式会社
4)ファイザー米国法人ワクチン・リサーチ 


初回免疫中、同時接種群での治験脱落数が、DTap単独群の5倍であったこと。




治験を中止した有害事象は、本文には、同時接種が5例、単独接種が4例となっているが、単独接種のうちの1例は、キャッチアップとして治験後に同時接種した後に発生している。

実際には、有害事象は、同時接種が5例(+治験後のキャッチアップで1例)、単独接種が3例であった。

同時接種群では、川崎病が発生しているが、ワクチンとの関連性を否定している。

この川崎病は、6ヵ月未満の乳児で、初回接種後なので、前回紹介したネイチャーのサイエンティフィック・ペーパーの肺炎球菌ワクチンと川崎病の関連が統計学的に有意であった群と同じ条件だった(ただし、7価と13価の違いあり)。