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葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

Grok3にプリオンについて聞いてみました

2025-04-22 | vCJD
英国のvCJD患者のジャーナリストである母親が、息子の病気の原因を1994年に経口で摂取したポリオワクチンだと考えています。スーザン・リンドキストは、酵母を使って小サイズのDNAが翻訳中のDNAに結合すると、タンパクへの翻訳が完了せず短いタンパクができてプリオンになるという実験をしていました。これは、RNAでも可能なので、遺伝子ワクチンがプリオン病を発症するメカニズムと関連があるのかないのか気になってGrok3さんの手伝いを借りて調べてみようとおもいました。

以下は、「Susan Lindquist のプリオンに関する研究についてまとめてください」という問いに対する答えです。


Susan Lindquist(スーザン・リンドキスト)は、プリオン研究における革新的な貢献で知られるアメリカの分子生物学者です。彼女の研究は、プリオンが単なる病原性因子ではなく、生物学的および進化的な役割を持つ可能性を示し、プリオン生物学の理解を根本的に変えました。以下に、彼女のプリオン研究の主要なポイントをまとめます。

1. 酵母を用いたプリオン研究の開拓
リンドキストは、酵母(Saccharomyces cerevisiae)をモデル系としてプリオンのメカニズムを研究する道を切り開きました。彼女の研究室は、酵母の非メンデル遺伝因子である[PSI+]がプリオンであることを実証しました。[PSI+]は翻訳終結因子Sup35の異常折り畳み状態であり、この状態が自己複製し、細胞間で伝播することを明らかにしました。この発見は、プリオンがDNAやRNAを介さずに形質を遺伝できる「タンパク質ベースの遺伝」の証拠となり、1995年のScience誌論文で報告されました。

2. Hsp104とプリオン伝播の関連
リンドキストは、分子シャペロンHsp104がプリオンの形成と維持に重要な役割を果たすことを発見しました。Hsp104はタンパク質凝集体を解消する能力を持ち、[PSI+]プリオンの伝播を調節します。彼女の研究は、Hsp104がプリオン繊維を断片化することで新たなプリオン種子を生成し、プリオン状態を持続させる仕組みを示しました。この成果は、プリオンの動態を分子レベルで理解する基盤を築きました。

3. プリオンと進化の関係
リンドキストの最も注目すべき仮説の一つは、プリオンが進化の促進剤として機能する可能性です。彼女は、[PSI+]プリオンが環境ストレスに応じて翻訳終結を変化させ、隠れていた遺伝的変異を表現型として顕在化させることを示しました。これにより、酵母は急激な環境変化に適応しやすくなり、進化の速度を高める「進化的キャパシター」としてプリオンが働く可能性を提案しました。このアイデアは、NatureやScienceに掲載された論文で裏付けられ、プリオンが単なる病理的異常ではなく有益な役割を持つ可能性を提示しました。

4. プリオンの多様性と新規プリオンの発見
彼女の研究室は、酵母におけるプリオンの多様性を体系的に調査し、新たなプリオン候補を多数同定しました。2009年のCell誌論文では、バイオインフォマティクスと実験を組み合わせ、19の新規プリオン形成タンパク質を発見しました。例えば、Mot3プリオンは自然条件下で集団の表現型多様性を高め、適応性を向上させることを示しました。これにより、プリオンが生物学的スイッチとして機能し、遺伝子変異を超えたエピジェネティックな多様性を提供する役割が明らかになりました。

5. 神経変性疾患への応用
リンドキストは、酵母プリオンの研究をヒトの神経変性疾患に応用しました。彼女の研究室は、アルツハイマー病やパーキンソン病、ハンチントン病などのタンパク質ミスフォールディング疾患を酵母で再現し、病理メカニズムを解明しました。特に、プリオンがアミロイド構造を形成する過程や、シャペロンがこれを調節する仕組みを詳細に研究し、治療標的としての可能性を探りました。

6. プリオン構造の解明
プリオンの構造的基盤についても、リンドキストは重要な洞察を提供しました。Sup35のアミロイドコアの協同的折り畳み構造を解析し、プリオンの種特異性やひずみ多様性がどのように生じるかを説明しました(Nature, 2005)。この研究は、プリオンの伝播性と安定性がアミロイドの自己テンプレート能力に依存することを明らかにしました。

影響と遺産
リンドキストのプリオン研究は、タンパク質折り畳みの問題を生物学の広範な領域(遺伝学、進化学、神経科学)に結びつけました。彼女の業績は、2010年の米国国家科学メダル受賞や多数の論文で称賛され、プリオンが単なる病原体ではなく、生物学的適応や記憶の分子基盤として機能する可能性を示唆しました。彼女の弟子たちは現在もこの分野をリードしており、彼女の遺産はプリオン研究の未来に大きな影響を与え続けています。

要するに、Susan Lindquistのプリオン研究は、酵母を用いた基礎研究から進化論や疾患治療に至る応用まで、プリオンの概念を再定義した画期的なものでした。




英国政府のやり方 狂牛病の場合

2019-07-11 | vCJD
1970年代、サッチャー政権が公衆衛生の警告を無視し、リスクを高め
1979年から1990年、サッチャー政権はリスクを悪化させ、BSEへの対策を失速させ、BSEを蔓延させた背景を詳しく解説した英語記事です

 

すべては少数の個人の貪欲から始まり、犠牲になったのは善良な庶民でした

1980年代は、BSEに罹患した牛の脳や脊髄から作られた「牛肉」が、学校の給食に使用されたり、ペットフードとして販売されました。

水俣と同じく、最初にネコに症状が出たのが1990年でしたが、政府は依然として全頭処分の処置をとらず、英国産の牛肉が安全だと宣伝し続けました。

その5年後に、19歳の男性が、vCJDと診断されました。
その直後に、EUが英国産の牛肉輸入を禁止しました。


被害の詳細は、ジャーナリストで、vCJDで息子さんを亡くしたクリスティーン・ロードさんの本やサイトにまとめらています。



vCJDの最初の症状は、精神症状で、うつと診断され、抗うつ剤が処方された被害者が多数います。

地元の医師にvCJDと診断されても、政府の医師や学者から、診断を否定されたり、口外することを一切禁止された被害者も多数いました。

発症する数年前に献血した人からの輸血によって発症した人も5名確認されています。
* 50 year old mother from Wiltshire, Health Worker died October 2011 ( received blood transfusion in 2002)  

*Julie Dawn Allanson aged 32, Yorkshire, Mum of four (Received a blood transfusion during pregnancy/delivery). 

*Mark Buckland Aged 32, Brighton/Manchester, BT Research Engineer (Mark infected by contaminated blood/operation he was also a vegetarian) (Jewish faith) 

*Deryck Kenny Age 68, Bournemouth (Deryck infected via blood /operation for prostrate cancer) 

*Steven Lunt Aged 33, Stockport, Manchester, Father of three (Steven received blood and was also a blood donor)

リストの中には、海外の犠牲者の情報も含まれていますが、詳細は不明です
日本人
JAPAN *Unidentified Male, Age 48 (Spent time in Europe developed vCJD 11 years after spending one month in UK)

台湾人
TIAWAN *A 34 year old man who died of vCJD reported November 2010.  He lived in the UK during 1989-1997, the information about when and where he lived and stayed is once again sketchy. These factors would be significant in understanding incubation periods and clusters.

クリスティーン・ロードさんの本には、英国政府が如何に熱心にカバーアップしていたのかの詳細も明かされています。



1990年代の英国産の生ポリオワクチンがプリオンで汚染されていた可能性

2019-03-24 | vCJD

FDAのサイトから

1990年代に英国で使われていた経口生ポリオワクチンが、狂牛病のリスクがあった当時の英国のウシの血清から作られていたという証拠があって、2000年10月に英国でこのワクチンがリコールされていたということ。

この会社は英国の健康省に英国のウシからの材料は使用していないと保証したが、この保証は不正確でありワクチンは回収された。

 

https://www.fda.gov/biologicsbloodvaccines/vaccines/questionsaboutvaccines/ucm143522.htm

If vaccines are safe why did the UK recall their polio vaccine?

The UK recalled the Evans/Medeva Oral Polio Vaccine in October, 2000. This vaccine has never been licensed for use in the US. The Medicines Control Agency (MCA) had requested and received assurances from drug companies that they were implementing guidance not to use UK-sourced bovine materials in the manufacture of injectable medicinal products. The recall was prompted by evidence that the Evans/Medeva vaccine was manufactured using fetal calf serum from the UK at a time when there was a risk of BSE in that country. This is in contravention of European Union guidelines. According to a statement from the Chief Medical Officer at the UK Dept. of Health (10.20.00) the company had assured the MCA of the UK that UK-sourced bovine materials were not used in the manufacture of the vaccine. However, these assurances were inaccurate, thus the vaccine was withdrawn.

 

1998年と1999年にアイルランドで使用された経口生ポリオワクチンは、ヒトの血清アルブミンを使用して製造されており、その血清アルブミンを提供したうちの一人が変異型CJDと診断されたと2000年12月アイルランド政府は発表。

What was the concern in the Republic of Ireland about polio vaccine and vCJD?

In December, 2000 the Irish Government issued a statement indicating that an oral polio vaccine distributed in 1998 and 1999 in Ireland had been manufactured using human serum albumin from a pool of donors, one of whom had since been diagnosed with vCJD. Evans/Medeva manufactured this oral polio vaccine. This vaccine is not licensed for use in the US.