葉月のブログ

命題:ウイルスの糖鎖はヒトの糖鎖と同一なので病因とはならない

幼児の時期に罹患したインフルエンザの血清型がその後の感染に影響するという仮説について その1

2020-02-11 | ビデオなど
アリゾナ大学のマイケル・ウォロビイ教授の講義と論文

1918年のインフルエンザ大流行時に死亡した患者が、乳幼児や老人だけでなく20~30代の若年層にピークがあったことの理由を見つける研究
 
上記論文に基づくレクチャー



各生誕年群でインフルエンザウイルスに対する抗体を血清型ごとにプロットすると、1880年から1895年頃に生まれた人は、H3型に対する抗体を有することがわかった

この抗体を有する群で、1918年のインフルエンザパンデミック時の死亡率が高くなっている

ピーター・ゲッチェ氏の本『ワクチン:真実、虚偽、論争』

2020-02-10 | 資料
麻疹、インフルエンザ、HPVワクチンに焦点をあてて、小児のワクチンプログラムについて議論する


ゲッチェ氏のツイッターから
「MMRワクチンは自閉症の原因とならない。我々は皆MMRを受けるべき。ウェイクフィールドの恐ろしい不正とインタ―ネットの誤った情報の詳細は私の新しい本に書いてある。」
「FDAドラッグラベル:インフルエンザに起因する多くの病気や死はワクチンで防ぐことができる。誤り。死や重篤な合併症が防げることは示されていない。ワクチンは受けなくてもよい。ほとんどのデンマーク人は打っていない」
「コクランの汚職:コクランレビューはインフルエンザ予防接種が死亡数を減少させることを見出さなかった。コクランが招待した金銭的利害関係のある人物がデータを再編成し、ワクチンが死亡数を減少させたことになった。」


ツイッターの会話から、ゲッチェ氏は、

"We [his research group] have been able to demonstrate that there are rare neurological damages". 

「我々の研究グループは、HPVワクチンが稀に神経学的損傷を与えることを証明できた」

コクランの2018年のレビューで、このことが示されなかったのは、このレビューを行った人によると、


治験のデザインに欠陥があって、使用したデータにバイアスがあったということです。

パンデムリックスとナルコレプシーの薬害から学ぶこと

2020-02-05 | 資料


2019年12月2日と3日に開催されたWHOのグローバル・ワクチン・サミットの2日目午前の最後のセッションでは、21世紀の2番目の10年間に問題となったワクチン副反応について議論しています。
2009年の新型インフルエンザワクチン、デング熱ワクチン、子宮頸がんワクチンです。

新型インフルエンザワクチンの良く知られた副反応のナルコレプシーは、北ヨーロッパでの発症が問題になりました。

会議では、フィンランドの保健省の女性が詳細な経過を報告しています。

問題となったワクチンは、グラクソスミスクライン製のパンデムリックスとアレパンリックスで、前者は欧州、後者はカナダで使用されました。

ナルコレプシーの発症は特に北欧で問題となったのですが、これは、北欧では60%以上の児童が接種され、南欧では10%程度だったためでした。

カナダではシグナルがあっても、疫学的に有意な発症増加ではなかったので、その後、アレパンリックスとパンデムリックスの違いなどの研究も行われましたが、結論は、バックグラウンドの発症数が小さいと、疫学的に有意な結果は得られないということになっています。

フィンランドでは、シグナルに気が付いた医師らが論文を投稿しようとしたのを、保健省が2ヵ月間止め、その後、保健省が論文をインパクトファクターの高い医学誌に投稿しようとしたとき、すべての出版社が「我が社の読者の興味範疇ではない」という理由で断っており、結局、オープンアクセスのPLOSに受理されたということです。

この薬害はフィンランドではものすごく拗れたのに、同様に発症したスウェーデンでは問題にならなかったのは、スウェーデン政府は被害者にとても同情的であった一方、フィンランド政府は科学的な解明を急ぎ、患者を無視したためだと分析しています。フィンランドでは他のワクチンの接種率も下がりました。

同じ被害が起きたアイルランドでは、未だに政府は被害を認めていないということです。

このセッションから学んだこと
ワクチンの副反応は、ある地域でもともと発症が少ない疾患の場合、疫学的に有意な結果は得られない
発症数の多い地域での統計では有意な結果が得られる
つまり、治験はそれぞれの国で独自に行わなくては意味がない

副反応が発症したとき、政府が患者に寄り添わないと、問題が拗れる

インパクトファクターの高い医学誌はワクチンの副反応に興味がない

岡部先生は何を学びましたか?

HPVワクチン接種したが16型の子宮頸がんに罹患した女性 英国

2020-02-05 | サーバリックス症例



家族に子宮頸部の疾患の問題があったので、18歳の時にサーバリックスを3回接種した。
接種後3回とも、腕が腫れ、固くなった。
子どもの頃からすべてのワクチンを接種していた。注射は嫌いだったが、テレビのタレント(Jade Goody)が子宮頸がんで死んだ直後だったので、がんを恐れていた。
2017年頃、検診(スメア)で異常があったが、「子宮頸がんに進行するには何年もかかるから」と言われたので、そのことは忘れていたが、その後、子宮頸がんの症状がでてきたので、検診にいったところ、浸潤がんであることがわかった。
がんは16型だった。ワクチン接種の8年後だった。

すでに2人の子どもがいたが、手術をしたら子宮頸部をほとんど失うことになるので、手術以外の方法で治癒することにした。
6週間前に検診をしたが癌はみつかっていない。

ワクチン接種以外が原因であると疑われた川崎病発症報告

2020-02-03 | 川崎病

日本、8歳男児、ブヨに咬まれた後に川崎病発症したケース

「ブヨに咬まれると、唾液の分泌物に対する過敏反応で全身の炎症を引き起こすことがあり、それが我々の患者の川崎病の発症に貢献したのかもしれない。」

(ユーチューブのレクチャーを聴いている限り、米国の川崎病専門家たちの意見では、感染そのものではなく、病原体(ウイルスか細菌か真菌など)の一部が自然免疫系を刺激することが発症に関与しているのではないかということ)





米国の川崎病コミュニティ掲示板より、犬用パルボウイルスワクチンの容器をなめた2日後に川崎病発症



日本、一卵性双生児の4歳男児が、アデノウイルス感染後同時に川崎病発症したケース


スーパー抗原が関与すると疑われている疾患とT細胞受容体のVβの種類

2020-02-03 | 川崎病
疑われるケース
川崎病 Vβ2、Vβ8
狂犬病ウイルス Vβ8

(以上は、 Case Studies in Immunology: Toxic Shock Syndrome: A Clinical Companion by Raif Geha and FRED Rosen より)

猩紅熱 Vβ2、Vβ8


欧州における猩紅熱の大流行
1565年と1566年 ドイツ
1574年 フランス
1831年と1834年 アイルランド