古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『〈思い込み〉のつよい自分を自覚して』生きます。

2018年08月23日 01時15分18秒 | 古希からの田舎暮らし
 自分の〈思い込み〉のつよいのは「母親ゆずり」かもしれません。何か思い込むと、人にはしゃべらず、悪い方へずんずん一人で走って行ってしまう。
 何度もブログに書くようで気が引けますが、ぼくの学生時代のことです。
 40歳代の母は体調が悪く、よく医者にかかっていました。ていねいに診ると評判の医者で、いろんな可能性を話したようです。46歳のとき「肝硬変の疑いがある」と告げられ、母は自分の苦しさと結びつけて、〈肝硬変→癌→死〉と思い込みました。
 家から下宿に帰るとき、母は手紙を手渡しました。思い詰めた顔つきで。汽車に乗っている間、手紙が気になりましたが、人中で読む気になれませんでした。
 日の短くなった秋の暮れ、下宿に帰って机に向かい、手紙を読みました。
 肝硬変と告げられて死を覚悟したこと、「不甲斐ない親でしたが、員数外の家族になってしまいました」と書いてありました。
 何か言葉を書いて手紙を出そう。便箋に向かいしたが、言葉がありません。しばらくしゃくりあげて泣きました。号泣でなく、さめざめと。あんな「さめざめ泣き」は、ぼくの短くない人生でも、あのときだけです。いまもあの場面をありありと思い浮かべることができます。
 世の中はわからないもので、母はいま105歳で、医者の薬は一粒も飲んでいません。元気です。
 母は、人にしゃべりまくって発散するのでなく、自分の中に取り込んで思いを育てるタイプなのでしょう。

 さて、朝起きても、膝痛は相変わらずです。杖を突いて便所に行き、仏壇前のイスに座り、瞑想をすませて、朝食。セカンド・オピニオンをきくつもりで、「やすらぎの森診療所」で、膝を診てもらうことにしました。(整形外科は水・土のみ診察)
 初対面ですがなかなか感じのいい先生です。「18日には草を刈ったのに、19日から杖なしでは移動できなくなりました。人生が変わってしまいました。いままでと世間の景色がちがいます。これからどうして生きたらいいでしょう」。という思い込みを話したら、温和な感じできいてもらい「レントゲンを撮ってみましょう」。
 いまのレントゲン写真って、きれいですね。クッキリ写ってる。
「どうもないようです。関節の骨が傷ついたのでしょう。一ヵ月くらい安静にしていてください。痛み止めはします」。
 帰って昼寝をして、夕方、杖なしで便所に行こうとする。何かとりに行って、杖を忘れてもどろうとする。早くも注射や薬が効いてるみたいです。
 さー、痛くなくても、草刈りをしたくなっても、我慢するぞ! これからの人生がかかってる。
 そしてぼくの思ったことは。
「〈強力な思い込みの遺伝子〉を、母親から受け継いでるな」。 
 おさわがせしてすみません。
 
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