古希からの田舎暮らし

古希近くなってから都市近郊に小さな家を建てて移り住む。田舎にとけこんでゆく日々の暮らしぶりをお伝えします。

『末期がん宣告を受けとめて』(石本左智子・著)を読みました。

2012年10月15日 04時32分28秒 | 古希からの田舎暮らし 80歳から
               
 日曜日、萌ちゃん・大志くんのそれぞれの一家が、黒大豆の『枝豆』収穫にやってきました。畑でたんまり枝豆を採っていたら、おじいちゃんが畑の草などを燃やしてダッチオーブンで焼き芋をつくってくれました。みんなでアツアツを食べながら記念撮影でーす。秋ですねー。

 何気なく図書館で借りていた本を一泊の旅に持っていき、夜中に目覚めて読みました。借りても読まずに返えしてしまう本は多いのですが、この本は途中を40ページほど読み、なぜか最初からもう一度ていねいに読みはじめました。昼は畑仕事や部屋の片づけをして、夜目覚めたときブログを書こうと起きても、気が本のほうにむいてしまいました。

 『末期がん宣告を受けとめて』 - 女性外科医の遺したメッセージ ー
 著者: 石本 左智子  2002年 エピック社(神戸) 発行 
 著者略歴  1955年(S.30年) 大阪市生まれ  天王寺高校から神戸大学医学部卒業
       1982年 神戸大学医学部第一外科に入局 ⇒ 済生会中津病院勤務時 がん発病
       1995年3月29日 死去

 30歳代の外科医として大きな病院に勤務する人が、10月に「がん」とわかって手術を受け、新年には余命数ヶ月と宣告され、そしてあの阪神大震災があり、2月にホスピスに移り、3月に39歳で死ぬ。ちょうどサリン事件のあった頃です。
 彼女は入院と同時に克明に日記をつけはじめ、医師の処方や自分の思いをつづっています。彼女の残した半年の日記が、父親や友人の手で凝縮されて本になったのは、8年後の2002年でした。いまから10年前です。ネットを見るといまも読み継がれているようです。
 がんの「闘病記」は山ほどありますし、特におすすめする本でもありませんが、なぜか村の人の「死」と重なって、ぼくにはこたえる本でした。
 人間は死ぬ。どんな形容詞をつけて飾ろうと飾るまいと「死ぬ」。
 しばらく、この思いを抱えて、秋をすごします。
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 温泉で骨休めをしました。 | トップ | 竹の枝切りだけは死ぬまです... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

古希からの田舎暮らし 80歳から」カテゴリの最新記事