第二次世界大戦が終結した、1945年当時の世界の独立国は51国しか有りませんでした。
現在は193国です。地域別の変化は、ヨーロッパ14が51に、アフリカ4が54に、アジア9が39に、南北アメリカ22が35に、オセアニア2が14に増えています。
1899年、戦争に関する需要な国際協定を定めた国際会議がオランダのハーグで行われた際、招待されたのは26か国でした。それ以外の国は植民地や従属国などで、事実上独立国とはみなされず、ラテンアメリカからの参加は1か国、アフリカからはゼロでした。
この状況を打破する最初の契機となったのがロシア革命で、レーニンが主導する革命政権は大国が小国を支配してはならないとする民族自決権を高らかに宣言。帝国主義の圧政に対する民族解放の機運が各地で高まりました。
第二次大戦終結後に発足した国際連合には、51か国が加盟。広大な地域が植民地支配の下にありました。
まず独立の動きが沸き起こったのはアジアです。インドネシアが独立宣言後、旧宗主国オランダとの独立戦争をたたかい勝利。ベトナム、、フィリピン、インド、パキスタンなどが次々と独立していきました。
1960年代になると、アフリカ諸国が相次いで独立を勝ち取り国連に加入。国連総会は,植民地主義の速やかな終結を求め、民族自決権をうたう、「植民地独立付与宣言」を提起しました。これが大きな節目となり、さらに独立が進めことになりました。