松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

 東京・調布市の道路が陥没

2020年10月19日 | 地下のトンネル工事で道路陥没

 東京都調布市東つつじが丘2丁目の住宅街で18日朝、道路が幅4㍍・縦4㍍・深さ5㍍の陥没が起きたと報道されています。陥没付近の地下では東京外環道(練馬区~世田谷区)の地下トンネル掘削工事が行われています。9月中頃から付近では外壁に亀裂が入ったり、タイルが落ちたり、地盤沈下の疑いもありました。住民の声を受け9月30日、日本共産党の宮本徹衆院議員・東京比例候補と山添拓参院議員が現地を視察。10月7日には国土交通省に原因究明と工事の中止を厳しく求めていました。陥没の現場で宮本氏が「異常があちこちで起きていた。工事を止めないといけなかった」と迫るのに対し、東日本高速道路(NEXCO東日本)側は「今日は陥没の応急復旧をする。原因の調査をして工事の調査について検討する」と話しました。
 関東支社の担当者は「地下でシールドマシンが掘削している。全く影響がないとはいえないのでは」と語っています。
 (しんぶん赤旗10月19日記事の抜粋)

 今年、2か所の道路陥没が起きた港北区の現場も近くに地下のトンネル工事が行われていました。大規模の地下トンネル工事に対しては、車道や歩道の地下の非破壊検査を定期的に行い舗装面の下の空洞を早期に発見できるよう工事の義務化が必要ではないかと思います。
 車道や歩道の下が陥没するのは、交通量の多い車道の工事では、1㍍以上の深さまで土を掘り下げて、砕石や砂利を入れて転圧を行いますがトンネル工事で出来た空洞に向かって雨水等が流れ一緒に地下に入れた砂や砂利等が流れて、それが継続して空洞が出来る場合と地下水の流れに沿って堆積物が空洞箇所に移動して新たな空洞が出来ると思われます。大きな陥没事故を早期に発見するには、定期的に非破壊検査が必要と思います。シールドマシンで大規模の掘削工事が行われいる箇所に生活されている方は工事関係者に地下空洞検査の日時の確認が必要と思います。車道の検査は検査車両で走行してデーターが分析出来ます、歩道の場合は歩きながら検査が行われます。
 地下のトンネル工事箇所は、多くの場合は地上の大きな道路の下に沿って工事が行われます。(補償交渉の問題で)
 道路の陥没で出来た体積は、①陥没箇所の縦✖横✖深さの合計。②トンネルのシールド工法の場所に流れ出た土砂量。③陥没箇所とトンネルのシールド工法の間の空間の広さの合計量と思われます。
 特に②の土砂については、地下トンネル工事責任者は、掘る量と排出量の違いを把握されていると思います。その数値の違いをを異常と思うのか誤差の範囲とするのかは、現場代理人の力量か良心の問題と思います。これまでの各地の報道では事故後に数値が変だったと述べられていますので良心の問題と思います。