松本春男の綾瀬市レポート(日本共産党元市議会議員)

2023年4月の綾瀬市議選で福田くみ子さんに
バトンタッチしました。

リニア新幹線工事の残土で谷を埋める計画。

2020年08月02日 | リニア新幹線

 リニア中央新幹線の工事で、長野県県内の自治体に残土置き場の計画があります。飯田市龍江では清水川に40万立米の残土が持ち込まれる予定で、高さ35㍍、奥行き600㍍。同市下久堅小林には30万立米の残土が持ち込まれる予定です。松川町生田には寺沢川に36万立米が持ち込まれ、棚田などの農地が埋立て後、再び農地に。下流部に土留めをつくり、あとは埋めるだけ。高さ18㍍にも。自然災害による土砂崩れなどは、補償の対象になりません。この地域では、1961年の豪雨で土砂が流出して下流の天竜川に最大100万立米の土砂が出たと言われています。下條村火沢では村が土地を購入して、谷を15~25㍍埋め立てる予定です。

 これまでリニア新幹線トンネル工事で発生する残土の処理は、一般的な露天掘りの土壌と違ってボーリングマシンで掘り進んで出された土砂で再使用は困難な廃棄物になると思われます。
 長野の場合は、廃棄する予定の場所を公表していますが、神奈川県内の掘削では相模原市緑区が工事個所になっています。今回谷を埋めて農地にする計画では、リニア新幹線のシールド工法でトンネル工事が行われますので、その残土ではないかとの指摘があります。長野県の事例から考えて濃厚と思います。JR東海は、埋め立て後の自然災害は補償の対象外としていますので、埋め立てが強行され、災害で下流域の愛川町の人が被害を受けたら大変です。