はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

大ナメクジの最終形――は火星人?

2009年10月31日 | つめしょうぎ
【正解手順】 2七桂 同角成 1四銀成 同玉 1五金 同玉
   2四角 同銀 2五飛 同銀 2四銀 1四玉
   2六桂 同馬 1五歩 同馬 2三銀不成 1三玉
   2五桂 同馬 2二銀打

                    まで21手詰め


 最初に「▲2七桂△同角成」を入れて、後は前作と同じように(少し違う)進める。 21手詰めになる。
 「▲2七桂△同角成」を入れないで、初手から▲1四銀成△同玉といくのは、次の▲1五金を△同銀ととられて「不詰め」となる。 (以下1三角成、同玉、2五桂に“△同角”がある。)
 「3六の角」が、2五の地点を補強していて詰まないわけだ。それで初手「▲2七桂」とする。



途中図その1(1手目2七桂まで)



途中図その2(13手目2六桂まで)

 ここから前作と違って、「△2六同馬」となる。 (こちらのほうが手数が長いので最善となる。)
 しかしやはり、詰む。 (詰まにゃ困る。)



詰め上り図


 最初に「2七桂、同角成」が入って、いくらかコクが増したのではと思う。





 この頃気になるニュースは毎日いくつもあるのですけど、それについていちいち採り上げていたのではキリがないのであまりそういうことはしないようにしていますが、一つだけ。昨日のネット記事から。

 「ロシアが火星へ原子力宇宙船

 これ。 すごいニュースですね。
 有人ですよ! いったいどれだけの時間で行けるのでしょう?

 『火星年代記』という小説がありまして、書いたのはレイ・ブラッドベリ(アメリカ)で1940年代に書かれたもの。これは面白いし読みやすいのでゴツゴツしたSFが苦手な人にもおすすめです。幻想的、とよく言われます。
 この小説では、1999年に最初の有人火星探査が始まっているんですよね。その人物は火星人に殺されてしまいます。理由は、ある男(火星人)の、妻への嫉妬! それでその後も、次第に地球の人間の火星への冒険が盛んになるんですけど、彼ら火星人は地球人が運んだ病原体であっさり滅んでしまうんです! そして人類は火星人のいなくなった火星に移住を始め…

 人類が月に立ったのは1969年ですが、その頃にほとんどの人が、2000年には火星にはたどり着いていると思っていたはずなんですよね。(ほんとですって。)
 火星まで人間が行く―――そういうことが本当に実現する日が来るのでしょうか? (ノリピーがいまどうしているとか報道している場合じゃないぞっ。)
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10・24詰将棋(大ナメクジ)の解答

2009年10月30日 | つめしょうぎ
   1四角成 同玉 



   1五金 同玉 2四角 同銀 2五飛

 「金」という駒は、詰めるときには ‘さいごにとっておきたい’ というのが人間的感覚というもの。 だからこの図では、2四とと指したくなる。 でもそれは詰まない。
 正解は「1五金」。 そして、角、飛を切る。 “と金”がここでは一番大切な駒なのだ。
 正解手「1五金」に、‘同銀’は、1三角成、同玉、2五桂、2二玉、3三桂成以下詰み。




   2五同銀 2四銀 1四玉

 ここは解説不要。



   2六桂 同銀 1五歩 同銀 2三銀不成 1三玉 2五桂  まで17手詰め

 「打ち歩詰め」(打ったら反則です!)のかたち。 ここで▲2三銀不成は1五玉で逃れ。
 では「2六桂」と跳ねてみよう。 はい、それが正解。



 詰め上がり図


 大ナメクジに塩をふったらこうなった、の図。




◇竜王戦(七番勝負)
  渡辺 明 2-0 森内俊之

 つよいなあ、渡辺竜王。
 第1局もそうでしたが、男子プロトップの「投了図」は、“いいなあ! 美しいなあ”、と感じます。 そう思いませんか?  
              → こちらで 



◇女流王将戦(三番勝負)
  清水市代 1-0 上田初美



◇女流王位戦(五番勝負)
  石橋幸緒 2-2 清水市代

 フルセットになりました。 決戦は11月16日、徳島で。



    ↑
 しつこいようですが(ほんとに!)さらに推敲しました。 というより、この記事を書く直前に思いついた改善案です。どうでしょうか? これから余詰めとかないか確認して、明日解答の記事を載せることにします。


 今、「オッターバ・コンブリオ」では、ホルスト『惑星 ―火星―』がながれていました。
 今日(9月30日)はアメリカであの『宇宙戦争』がラジオに流れてパニックになった、という日なんですって。 たしか1938年のことでした。 (僕がまえに読んだ本では10月となっていたようだけど。)

 追記: あっ、なに言ってんですかね、僕は!!  今日は10月30日じゃないですか!
      …!!  ああっ、ねずみが…!!! 
                 そうか、ねずみどもも、ハロウィン祭かっ!?
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三軒茶屋交差点

2009年10月28日 | はなし
 三軒茶屋のこの三叉路に昔(江戸時代のことだ)、名前の通りに三軒の茶屋があって繁盛していたらしい。

 村上春樹の『1Q84』の図書館の予約の順番がまわってきたので読んでいるのですが、その物語はこの場所――首都高速道路三号線の非常階段――から始まります。

 主人公の青豆(女性30歳)がタクシーに乗りその中でFMラジオからヤナーチェック作曲の『シンフォニエッタ』という曲を聴く。その時に彼女は“ねじれた感覚”をもつ。彼女は渋谷へ行きたいのだが高速道路は混雑していてそのタクシーは進まない。運転手は、彼女に、非常階段があるということを知らせる。彼女はタクシーを降り、ハイヒールの靴を脱いで非常階段を降りる。そして田園都市線三軒茶屋駅にむかう。彼女の目的は渋谷のホテルにいる男に会いその男を暗殺すること――。


 前回書いたように「オッターバ・コンブリオ」を聴きながらこのブログを書いています。
 さっきは偶々ヤナーチェックの『落ち葉』(草かげの小径にて第1集 ~落ち葉)という曲が流れていました。秋の曲ということで。その後の曲はバッハ『アリア』。 僕はこの番組によってヤナーチェック(1854-1928チェコの作曲家)をはじめて聴きましたし、バッハの『アリア』は知っていても、いまだ『カノン』と区別がつきません。
 でもそんなこととは関係なく、音楽はたのしめる…。 しかしもう少し心地良い環境で聴きたいものだと思っている。どうもこの部屋の‘ぐあい’が良くないのです。なにかが。なにかをどうにかせねばならん。
 サティ『風変わりな美女(真面目な幻想曲)』という曲が面白い(タイトルも)。


 1984年…か。 
 その年、僕はまだ東京に住んでいなかった。(あの日本航空御巣鷹山墜落事故は1985年。) だから「三軒茶屋」なんて地名も知らなかったのですが。


 三軒茶屋キャロットタワーという建物です。



 三軒茶屋将棋倶楽部。
 ここはプロ棋士宮田利夫七段が席主をしている。
 将棋道場というのはほんとに儲からない商売であるが、将棋のすきな人にとっては天国の休日が過ごせる。800円だか1000円だかで一日将棋が指せて、しかもこの三軒茶屋将棋倶楽部はコーヒー付きだ。それだけではない。そのコーヒーを現役プロ棋士(宮田七段)が運んできてくれるのだからすごい!
 宮田利夫さんは故高柳敏夫の弟子だが(中原誠名人や島朗さん清水市代さんも高柳さんの弟子だ)、その高柳道場が昭和の時代に渋谷にあって、平成になってその道場が閉鎖になった。その後に渋谷に近いこの三軒茶屋に宮田さんがこの道場を立ち上げたということになる。

 とはいえ、僕は最近さっぱり将棋を指していない。




  ↑
 大原まり子さん(大阪府出身)は17歳の時に小説を書いてSFマガジンコンテストに応募したが落選した。その時に入選したのが新井素子さん(東京都練馬区出身)で、大原まり子と同学年。大原さんはちょっと自信を失い2年間小説を書かなかったが、再び応募してこんどは見事に入選。その作品が彼女のデビュー作となった『一人で歩いていった猫』。 僕は彼女の描くキラキラしてかっこよくそして悲しい宇宙物語が大好きだった。 彼女の「未来宇宙」では、「アディアプロトン機械帝国」と「調停者(人間)」の2大勢力が常に戦争を行っている。 その未来宇宙に、“天使の翼(これは機械の共生生物)を背にもった宇宙猫”を主人公とした話が『一人で歩いていった猫』である。 大原さんはヴァン・ヴォークトのSF小説の大ファンのようだ。
 大原まりこがこれらの宇宙物語を書いた1980年代は、まだ「ソビエト連邦」が存在していた時代で、彼女の描く宇宙の‘2大勢力’という構図がその時代の影響をうけているというのが、今考えるとおもしろい。 上の写真でもいわゆる「聖子ちゃんカット」が流行っていた時代で、しかも「太い眉」ももてはやされ(石原真理子がその代表)、太眉の大原さんは時代のど真ん中を歩いていたわけだ。
 大原さんは、東京の女子大に入学し卒業したが、大阪時代から「三軒茶屋」に憧れていたという。 …なぜだ? 


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菩提樹

2009年10月27日 | はなし
 これは芦花公園の菩提樹(ぼだいじゅ)。 菩提樹にもいろいろあって、これはシナノキ科、つまり中国菩提樹と呼ばれる種類らしい。
 “菩提樹”というのは、ハート型の葉っぱで、良い香りがして、加工しやすいのでヨーロッパの人々にとってはたいへん親しみのある樹のようだ。


 少しづつクラシック音楽の世界に興味をもってきている。きっかけはTBSラジオで1年前から、深夜3時より1時間『OTTAVA con brio』(オッターバ・コンブリオ)が放送されるようになり、時々聞くようになったことである。この番組のミュージック・ディレクター斉藤茂さんの話題のすすめかたに親しみを感じたということもある。この番組は元々はインターネットラジオ放送で毎日3時間半(18時~)ほどの番組で、放送後1週間の間はいつでも聞く事が出来る(無料である)。 それで僕はこの頃はPCをいじっている時はこの番組を聴きながら、ということが多い。
 22日(木曜日、ただしTBSラジオでは金曜日深夜)の放送では(はじめから10分くらいの時間に)「ドイツ音楽と菩提樹」について斉藤茂さんが話していた。これは元々はある聴取者からの質問(2週間前)で、斉藤さんも「そういえばほんと菩提樹は音楽の中に登場しますね、なぜでしょうね?」と興味を持って、別の聴取者からの意見などもあったりして、どうやらこういうことらしいというような斉藤氏なりのまとめを話していた。その後で紹介された曲はマスネ(19世紀フランスの作曲家)の『組曲第7番:「アルザスの風景」 ~菩提樹の下で』。
 僕にとっては、クラシック音楽は‘未知の新しい世界’で、とても新鮮だ。(そういえば『のだめカンタービレ』は完結したらしいね。)

 興味がある方はこちらでどうぞ→『OTTAVA con brio
 
 (「OTTAVA con brio」とは「元気になる!」というような意味らしいです。)


 そんな“菩提樹”の話を聞いて、たまたま上のような写真を何ヶ月か前に撮っていたことを思い出したので、それで今日の記事にしてみた。




 「目覚めなければ…」と僕は感じている。
 自分にとって‘目覚める’ということがどういうことなのか、半分くらいしかわからないのだが。

 僕はずっと夢の中を旅しているように思っている。「目覚める」とは、夢の中の旅を終了して、リアルな世界に生きるということである。そのための準備をしなければ、と思っている。でも、「準備」とは、具体的に何をすることだろう…、そんなことを今はずっと考えている。「準備」のなかに、ブログを書くことをストップするということもあるかもしれない。
 ブログを書くことで、僕の中ではいろいろなことが前にすすめた。有意義なことだった。自分のなかに、もやもやしたものがある。その正体を少しづつ明らかにしていく。そんな作業だった。それでも、もやもやしたものは、同じ割合で今もある。ブログに明らかにしたことは、「書きたいこと」その全体のうちの6分の1、つまり全体の1割7分くらいのような気がする。そして、書いても書いても、あとの8割3分ほどの「もやもや」の割合はいっこうにかわらないのだ。
 そうなると、「量」で言えば、「明らかになる」分量よりも、「もやもや」の分量のほうがふえていくわけで、これでは…。



 最近、コナン・ドイルの『ロストワールド(失われた世界)』を読んだ。これは怪獣映画のルーツとなる物語で、1912年に発表された。主人公はケンカ大好きの老教授チャレンジャー。彼はある詩人のスケッチブックを手にいれる。そこには“翼竜(プテラノドン)”が描かれていた…! チャレンジャー教授は、その怪物は、南アメリカのある地に生存していると確信し、若い新聞記者らとともに、冒険の旅に…。

 現実世界での「恐竜の研究」の始まりは、1820年代のイギリス南部である。オックスフォード大学のバックランド教授(メガロサウルスの研究を発表)、医師ギデオン・マンテル(イグアノドンの歯を発見)、女性メアリーー・アニング(プレシオサウルス発見)の三人がその草分けである。

 恐竜自体は、もちろんもっともっと昔に存在した。絶滅したのは6500年前…ではなく、6500万年前だ!!
 (人類最古の芸術作品は3万5千年前だったが…、6500万前って…どんだけ~!?)

 絶滅の原因でもっとも有力なのは、隕石(小惑星)衝突説だが、これはアルヴァレス父子が1980年(つい30年前のことだ)に発表したもの。彼らはたった一発(!)の小惑星の衝突の影響によって恐竜すべてがいっぺんに絶滅したと言ったのだ!
 はじめはだれもそれを疑ったが、その後1992年メキシコ・ユカタン半島沖の海中にある直径190キロメートルの巨大クレーターが発見された! これを調べるとぴったり恐竜絶滅の時期と一致した(6498万年前)のだ! それは直径10キロメートルの小惑星が地球に時速4万キロメートルでの衝突によるものと推定された。今では、この小惑星のそのただ一回の衝突が恐竜を絶滅させたという説が最有力とされているそうだ。
 アルヴァレス父子は、衝突後に生じる地上の温度変化を算出し、その温度変化によって恐竜は絶滅したとしたのだった。衝突後、膨大な量のチリが舞い上がり、何年にもわたって太陽を覆い隠す…すると地球の温度は低下する…。その寒さが恐竜たちを絶滅させた―――という。



 「学ぶ」ということは、過去へ過去へとさかのぼって行くことらしい。学べば学ぶほど、こころは「過去へ」と飛んで行く…。
 「過去へ飛ぶ」というのは、時間のながれに逆行するということである。現実のながれに自然に対応していくことが「リアルに生きる」ということであるなら、「学ぶ」という行為は、そこからどんどん離れていく行為となる。「学ぶ」のはおもしろいが、「現実」というものの手触りや温もりをわすれてしまいそうになって時々怖くなる。
 自分はこれでいいのだろうか。幽霊になってしまってはいないだろうか。

 どうやら、僕は、「学んで」いたようである。
 ほんとうは、10代のときにしっかり「学んで」おくべきなのだ。「学んだ 」ことをリアルな世界で生かすつもりならば。旅は若い時のほうがいい。僕は、自分に、お前の学びたかったことはこういうことだろ、と納得させるために、そのために夢を見ていたのだと思っている。学びそこねた10代の自分に話しかけていたのだ。このブログを使って。

 さあさあ、目覚めの準備をはじめよう。 (過去の空を飛ぶのはホドホドにして。)
 まったく自信はないが、こうしていてもしかたがないから。 まず言葉にしてみる。



     ☆      ☆      ☆      ☆


《カテゴリー分類について、お詫び》
 1年くらい前から、「しょうぎ」「つめしょうぎ」以外の内容は、すべて「はなし」のカテゴリーに入れています。(なにも考えずそうしています。)
 ブログという形式は、過去にさかのぼって記事を読むのが大変ですよね。だから新しい読者のためにカテゴリーはしっかりまとめたほうが良いのですが、それがむつかしいのです。 僕の記事はもういろんな分野の内容を(煮込み料理のように)雑ぜて書くことに面白さを感じてしまったので、もう、分類しようがないのです。たとえば今回の記事も、植物なのか、音楽なのか、動物(恐竜)なのか、自分についてなのか、本なのか…。もはや、手におえません。御免なさい。
 このブログ内でなにか興味のあるテーマで探すものがあるなら、上の欄にブログ内検索があるのでそれを利用されるのがよいと思います。 (カテゴリーはあてになりません。)
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ナメクジ君を死なせない

2009年10月24日 | つめしょうぎ
 これならいいだろう。 (1六飛の余詰めを防いだだけですが。)



 〔 蜘蛛は蜘蛛暦三千八百年の五月に没くなり銀色のなめくじがその次の年、狸が又その次の年死にました。 〕 
                    宮沢賢治『蜘蛛となめくじと狸』より 


 この銀色のなめくじは、最期は蛙に食べられて死ぬことになる。
 この話は、宮沢賢治の童話の処女作(同時に『双子の星』も書いた)である。 「食べる」ということにものすごくこだわった賢治の人生であった。


 このごろ、僕の留守のときに、ねずみが出てきて人参とかかじっていくみたいなんですよね…。
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修正版 壁を登る大ナメクジ

2009年10月23日 | つめしょうぎ
 余詰めが発見され、初代大ナメクジは粉砕されました。
 ところがまたまた、大ナメクジ復活です。


 
 修正案として、金(1四)を「飛」に代えればよい、とかんたんに思っていたところ、それでも余詰めがあります。では、(泣く泣くですが)「香」に代えれば…、ああ、ところがそれではもっと早く詰むのです! 
 (ナメクジ形にこだわらなければ、2六飛配置を下にずらせばすむことなのですけどね。)

 というわけで、上のような形となりました。
 これもまだ検討不十分かと思われます。余詰めの可能性あり、です。


 追記: やっぱり(!)、余詰めがありました。ナメクジはもう、あきらめたほうがよさそうです。
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壁を登る大ナメクジ

2009年10月22日 | つめしょうぎ
 「蛞蝓」―――と書くんだそうですよ。ナメクジのことです。

 塩をふって小さなナメクジにしてください。

 最期は、小駒だけの図になります。


   大駒: 飛、角
   小駒: 金、銀、桂、香、歩



 「なめなめくじくじなめくじくじ…」の人、間寛平さんは今、どこを走っているのか?



◇女流王位戦
  石橋幸緒 1-2 清水市代
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月齢26日 ――光の船――

2009年10月20日 | はなし
  天の海に 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ

                                   柿本人麻呂



 この写真は、何日か前の、早朝の月の船。


 月の光はどこからくるのか? 
 そのこたえはもう大概の人が知っている。もちろん太陽から来た。

 では、その太陽の光はどうやってうまれたのか?
 そのこたえは、「核融合によって生まれた」、である。


 「核融合反応」に最初に気づいた人物はアーネスト・ラザフォードである。
 1917年イギリス・マンチェスター大学の実験室で、その核融合反応は偶然に起こっていた。ラザフォードはアルファ粒子(アルファ放射線、その正体はヘリウムの原子核)の実験を行っていた。ところがその中に、予測値を越える飛距離を出すアルファ粒子があることが認められた。どういうことだろうか? 「とてつもない重大なことが起こってるのではないか?」 ラザフォードは実験を繰り返し、考え、やがて1919年結論を得た。
 
 空気中の「窒素原子(原子番号7)」が、アルファ粒子によって、「酸素原子(原子番号8)」に変換していたのだ!

 これは、錬金術ではないか!
 「窒素原子」にアルファ粒子の「陽子1個」が飛び込んで融合したのである。窒素原子は「酸素原子」に換わり、同時に、そこにはエネルギー(つまり光)が発生する。(アルファ粒子の飛距離が大きくなったのはそのためである。)
 

 A・ラザフォードはニュージーランド人である。やがて彼はイギリス人となり、多くの貢献によって“ラザフォード卿”となった。その紋章には、放射能曲線、キウィ(ニュージーランドの鳥)、マオリ族、ヘルメス神(錬金術の神様)がデザインされている。
 J・J・トムソンの後を継いで4代目のキャベンディッシュ研究所所長に就任したのがこの男である。



 しかし核融合といってもいろいろある。太陽の光(エネルギー)はどのようにした生まれるのか? 具体的にどのような核融合反応が太陽の中で起こっているのか?
 そのからくりが解明されたは、1930年代後半のことになる。

 われわれの太陽で行われている核融合は、陽子(水素)が融合してヘリウムになるという型のもので、陽子-陽子連鎖反応という。これはドイツのフォン・ヴァイツゼッカーらによって考案された。 
 ところが、実のところ、太陽の温度はこのタイプの「核融合」を行うには温度が低すぎる(!)と考えられていた。 この核反応は、要するに、「陽子」と「陽子」が近づいて「融合」するのだが、それぞれの陽子にはバリアー(障壁)があってそう簡単には近づけない、そんなふうになっている。近づくためには、バリアーを壊すために大きなエネルギーが必要なのだが、それが「熱」というわけだ。ところが太陽の温度は15000000Kだが、計算上それでは足らないというわけだ。
 だがやがてその問題は解決された。「トンネル効果」がそれを解決した。「トンネル効果」を使えば、少し低い温度でも「核融合」は起こり得るではないか…! それに気づいたのは、ドイツに生まれ、オーストリア人として育ったフリッツ・フスターマンスである。
 なお、「トンネル効果」とは、ウクライナ生まれソビエト連邦の物理学者(後にアメリカに亡命)のジョージ・ガモフが、ドイツ・ゲッチンゲンに留学して量子力学を学んだ時に発見した理論である。量子の世界では、‘粒子’は同時に‘波’でもあるという。重ね合わせた存在なのだ。だから、‘粒子’では越えられない「壁」も、‘波’に変身することで越えることがあるのだという。それが「トンネル効果」である。
 フスターマンスはドイツ・ゲッチンゲン大学でガモフと知り合い、「トンネル効果」のアイデアを吸収したのであった。 (ゲッチンゲン大学は量子力学の中心地だった。)

 太陽の中では、「トンネル効果」を使って、水素と水素がぶつかり合い、「融合」してヘリウムとなり、同時に、「光」が生まれているのである。
 (この反応ははつまり‘水爆’の基本原理である。)

 フスターマンスは恋人と共によく晴れた夜空を眺めていた。彼女はこう言った「ねえ、星って本当にきれいね!」 彼はこう応えた「実はね、僕は昨日、星が輝いている理由を突き止めたんだ。」 2年後、彼は彼女と結婚した。



 と、このように、水素の「核融合」には、巨大な「熱」(つまりエネルギー)を必要とする。太陽並みの「熱」を。 融合してしまえば、それ以上の見返り(エネルギー)が得られるのだが…。そういうわけで核融合の実用化はなかなか大変なのだ。

 ふと、以前、‘常温核融合’がどうのという騒ぎがあったことを思い出した。あれはなんだったのだろう。
 それは20年ほど前のことだが、ある科学者が「常温核融合に成功した」と発表したのだ。それが本当ならばすごい、というわけで、研究に乗り遅れてはいかん、と各国政府も色めきたった。
 ところがどうも、その後それに成功したという話は全くない。 
 (追記; 全くない、というわけでもなさそうです。昨年日本で成功したとかそういう話があるようです。それが今後どう役に立つのか等は、僕にはさっぱりわかりません。)

 そういえば同じ時期、‘常温超伝導’に成功したとか、そういう話もあった。
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10・6詰将棋の解答

2009年10月16日 | つめしょうぎ
 1七銀 同角成 2八桂


 初手から、1七歩、同角成、同銀、同玉(1七銀、同角成、同歩…もおなじ)がまず目につきますが、以下2八角、1八玉、1五飛、1六歩で、ここから手がありません。

 正解は、「1七銀」。
 「同角成」に、「2八桂」。




 
 2八同馬寄、1七歩 同馬 2八桂


 1七銀から2八桂――おしゃれな手順だと思いませんか?

 「2八桂」の意味は、3八の馬を2八におびき寄せることです。そうすれば、二枚の角が取れるというしくみです。

 6手目1七同玉なら、2八銀、1八玉、1九銀、同玉、7九飛成以下詰みます。





 2八同馬 2六飛 1七玉 2八銀


 「1七同馬」に、もう一度「2八桂」。




 2六玉 6二角


 そして「2八銀」。 角を二枚手にしました。

 2八銀に1八玉なら3六角以下詰み。(この変化は煩雑になるので省略します。ごめんなさい。) なので玉方は飛車をとって2六に逃げます。
 そこで、ねらいの角打ち。





 3五金 7六飛成 5六歩


 この「6二角」のところで、‘4四角’と打つと、‘3五金’と合い駒されて詰みません。(ここはあとで解説します。)

 6二角に対し、ふつうは‘同歩’と取りますね。それは前作同様の秘手がありまして(笑)、“5三角”(変化D図)ともう一枚の角を打って詰みます。これもあとで解説。

 6二角に、「3五飛合」はどうか? これは早詰みとなります。
 6二角、3五飛、同角成、同玉、2六角――となって下の変化A図。



変化A図

 ここからどう応じても、3手以内で詰みとなります。
 この詰将棋の創作上のポイントはここでした。この図が、「飛」ならばすぐに詰む、けれども「金」(または金歩)なら詰まない、という条件が必要だったのです。

 そんなことで、「6二角」には、飛合いはダメで「3五金」が正解になります。
 以下、「7六飛成、5六歩」。




 5六同飛 同香 2七歩 1六玉 2五角 同金 1七角成 まで23手詰め


 3五金合いには、飛車を成って…

 以下は合い駒の歩(5六歩)をとって詰み。(歩以外の駒で合いをすると早詰みになる。)
 最後は1七に角を成って仕上げです。 もし4四から角を打つと、このとき最終手が指せない(角が成れない)わけです。

 2五角のところ、3四角でも正解になります。ここがちょっとしたキズですが、このくらいはまあご愛嬌。




  詰め上がり図





 さて、13手目「6二角」(または‘4四角’として)相手が「金合い」をしたときに、7六飛成、5六歩、同竜、同香、そこで、3五角(成)と金を取る手があります。これを検討してみましょう。
 以下、2六角(これをとると詰むので)3四玉に4四金と打って下の変化B図。


変化B図

 これが打ち歩詰めで詰まず。(もしこれが詰んでいたら‘余詰め’になりこの詰将棋が不成立となってしまう。)

 しかしさらにここから、(ビックリ!)3五角という手もある。
 以下、同玉、4五金、2四玉、2三銀成、2五玉、2六歩、1六玉… (変化C図)




変化C図

 ぎりぎり詰まず~。
 (あぶないところだった。持駒の桂が歩だったら…)





 最後に、13手目「6二角」に、14手目‘同歩’と応じる変化を。
 下の図は、その次に“5三角”と打ったところ。


変化D図

 これをどっちでとっても飛車(竜)が大活躍をして詰む。

 5三同香なら、2一飛成、3五玉、2五竜、4四玉、4五竜、3三玉、2三銀成(変化E図)。
 5三同銀には、7六飛成から。 以下3五玉、3六竜、4四玉、4五竜、3三玉、2三銀成まで。これも下の図とよく似た図になる。どちらの変化も23手駒余り。



変化E図


 この詰将棋は、6二と1七を結ぶ直線上に「角」を打つ手が、変化の中にもたくさん現われます。それで「角行専用ライン」と題してみました。




◇新人王戦
  広瀬章人 2-1 中村太地
  広瀬章人、新人王に!!

  戦型はなんと広瀬五段の「ひねり飛車」でした!
 広瀬さんは、順位戦も好調で4連勝、その次も勝利目前で5連勝――のところだったのが、時間を使って詰みを読みきったはずのところを、うっかり詰みを逃して負け。銀を打てば詰みだったのに金を使ってしまった! わたしらにはよくあるけど、プロにはめずらしい詰みの逃し方です。時間もあったのに。
 昨年広瀬さんは最終局で宮田敦史五段に敗れて惜しくも昇級をのがしているし、今期はどうなるのか。
 大舞台で指したことのない戦法で勝ったり、予測不能の男、広瀬章人。 目が離せませんね。



◇竜王戦
  渡辺明 1-0 森内俊之
  竜王戦、開幕。 

 第1局は竜王の勝ち。 森内の攻め、渡辺の受け、という展開でした。 森内さんの感想には、「終始押されぎみでした」とありました。
 渡辺竜王の堂々とした指し方にカンロクを感じますね。まだ25歳ですけど、永世竜王ですからね。
 76手目△5五銀が良かった。 僕はあの手を見て、木村一基がタイトル戦初勝利を挙げた将棋(今年の棋聖戦)の「△5五銀」を思いました。



◇女流王位戦
  石橋幸緒 1-1 清水市代

 なんだか面白い事が起こったようですね。
 終盤で石橋さんが、自分の「歩」を飛び越して、角を成ってしまったんですね! 
 もちろんルール違反で反則負け。 あまり例を見ない型の‘うっかり’でしたねえ。 
 量子力学の世界では「トンネル効果」というのがあって、物質が越えられないはずの壁を越えてしまうことが(少ない確率で)あるようですが、将棋はダメですね、それは。


◇順位戦

 谷川浩司が4連勝でA級単独トップ!! そして高橋道雄が「強い!」と思わせる内容で3勝1敗。
 B2では島朗も好調だし、中村修が4連勝でトップ。
 さらにC1では塚田泰明が4勝1敗。 
 最近まで静かだった40代後半の男達の「逆襲」が始まっているのではないか。ここに挙げた彼らはすべて20代でタイトルを獲ったことのある男たちなのであ~る。

 んん? 中村修九段、そうか、今日は負けたか。 負かした相手は…南芳一! これまた同じ世代の元タイトルホルダーじゃないか!
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角行専用ライン

2009年10月06日 | つめしょうぎ
 詰将棋、23手詰め。
 前作の進化(?)形です。 ちょっと駒多すぎですか?

 初手、可能な手は6つ。

  1.2六飛  ←玉方の応手は、△同角
  2.1五飛  ←これは△同玉だよね
  3.1七歩  ←△同角成だ
  4.1七銀  ←やっぱり△同角成
  5.2七銀  ←△同馬と取るわね
  6.7六飛成 ←△5六歩だよまいったな

 正解は一つ。 さあ、どれ?



 「角行」という駒は「かっこう」と読むんでしたかね? これを「かっこう」と呼ぶ人を過去一人も知りませんがね、僕は。 「つの」とか「かど」とか尖った意味をもっているのに、将棋の世界では、「あたまがまるい」などと呼ばれるカッコウさんです。



 女流王位戦がはじまったんですね。

◇女流王位戦
  石橋幸緒 1-0 清水市代
  これは一応‘師弟’対決なんだけど、実質は‘姉妹弟子’対決なんでしょうね。石橋さんの本当の師匠は清水さんのお父さんだから。


 全然将棋に関係ないけど、爆笑問題田中さん(←猫好きだし)の離婚は気になるニュース(笑)。 (あれ? 笑っていいのか?) 今読んだネットの記事に、嫁さんのランニングの趣味への過熱ぶりが原因だとかあったが…。 田中さんはたしか、事務所のビルの1Fの花屋に偶然にアルバイトにやってきた女性が昔のバイト先(マクドナルド)の知り合いで、それで交際が発展して結婚したということでした。(なぜくわしい??)



 追記: 「角行」は「かくぎょう」と読むのが一般的のようです。 「かっこう」とも読みます。 


        
 
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これは…イタダケマ変同…  9・25詰将棋の解答

2009年10月04日 | つめしょうぎ
                問題図   

 この詰将棋、(まずいことに)「変同」(変化同手数のこと)がありました。 そのことも含めて以下解答・解説です。


 【解答】 2八銀打、同馬、同銀、2六玉、5三角 …


 [解説] 問題図で、▲2七飛や▲1六飛もありますが詰みそうもない…、となれば初手は2八に銀か角を打ち込む手になります。 問題は、▲2八銀打か、▲2八角か、どっち? 初手「▲2八銀打」とすれば△同馬▲同銀△2六玉で持駒は「角角」。 初手「▲2八角」ならば「角銀」になる。
 正解は「▲2八銀打」。 「角角」を残します。

 なお、4手目△1八玉ならば、▲2九角△同玉▲7九飛成以下早詰み。


 さて△2六玉となって持駒は「角角」。 さあ、どこに角を打つか? ▲3七角と打ってみても△3五玉であとが続きません。

 正解は「▲5三角」。 これが狙いの一手でした。





 【解答】 5三同金、4四角 …

 [解説] 「△5三同金と取らせて、▲4四角」、というのがこの詰将棋の創作のねらい。ここでは、5手目▲5三角に対し、合駒(あいごま)をする手を確認します。

 ▲5三角に、4四に合駒するのは、(その駒がなんであっても)▲7六飛成から詰みます。

 次に、3五に合駒すると…?
 ▲5三角に△3五歩合ならば、▲7六飛成△4六歩▲同竜△同香▲2七歩△1六玉▲2五角で詰み。 
 △3五金(または飛)合が最強のがんばりですが、これも詰みます。 同じようにすすめて最後▲2五角△同金に▲1七角成まで。 これが下の変化図。 僕は、なかなかきれいな変化だわい、と悦な気分でいたのですが…、あああ…。


             
             変化図

 この変化が「変同」、つまり「変化同手数」になっていたんですね。 「変同」はいけません。ネットのむこうの姿の見えぬ回答者の皆様、どうもすみませんでした。お詫びいたします。
 この変化が15手詰め。 作意(解答)手順も15手。 これはいけません。
 大丈夫と、思い違いをしていました。(気づいたのは一昨日です)


 さて解答の続きを。

 5三に金を上ずらせて▲4四角と打つ。 これは「△同香」とはできない。香でとると▲2二飛成以下簡単に詰み。 一見意味不明に見える▲5三角の犠打の意味がここではっきりする。
 また、▲4四角に対して3五に合駒をすれば、香の利きが止まったので、▲7六飛成からこれも簡単、ていうか一手詰。
 で、「△4四同金」ととることになります。



 【解答】 4四同金、7六飛成、3五玉、3六竜、2四玉、2五竜、3三玉、2三竜、まで15手詰め

 [解説] あとは飛車を成って、追いかけていって、▲2三竜まで。 15手詰め。


詰め上がり図



 というわけでこの詰将棋は欠陥品なのですが、いちおう修正してみました。(下図)
 6手目に「金(飛)合い」なら、▲同角成ととって詰み、という形です。(ちょっとさえない感じですが、ほかにアイデアがありません。まあいいでしょう。)
 この解答手順は(内容的に)同じなので省略します。
 (しかしこれ、余詰めがありそう…。 ダメか…。)

             
              問題図 修正案 


 なお、詰将棋の「変同」についてはずっと以前にも書いたことがあります。興味がある方は(めったにいないでしょうね)、こちらへどうぞ。



◇新人王戦(三番勝負)
  広瀬章人 1-0 中村太地
  予想通りに「相穴熊」戦になりました。広瀬さんが逆転勝利。

 前回の中村太地さんの記事も、「中村太地五段」と僕は間違えていました。翌日に気づいてあわてて修正しました。正しくは「中村太地四段」でした。こういうところ(段位)の確認がけっこうたいへんなんですよ、将棋の記事は。特に昔の話になると。
 ところで、これも昨日気づいたことですが、中村太地の「太地」は、水泳金メダリストの鈴木大地からとったんですね、たぶん。「大地」と「太地」ですこし違うようですが、きっとそうだと思います。いえ、証拠はないです。
 あれから(バルセロナだったっけ)、21年なんですね。僕はラジオで聞いていましたよ、あのバサロ・スタート。 バルセロナ五輪で僕が一番印象に残っていることは、スペイン対どこだったか(フランス?)の、水球の決勝戦の乱闘なんですけどね。水球ってすごい格闘技なんだなと思いました。

 一昨日の対局は、おもしろかったですね。タイトル戦やA級順位戦のような、張り詰めた感じとは少しちがって、熱い‘殴り合い’のような将棋でした。女流プロの将棋もやはり‘殴り合い’の感じになりますが、男子プロはやはり「パンチが重い」という印象です。 (僕などのパンチはへろへろです。ああ、体力欲しいなあ。)


 あとプロ将棋界で注目は、阿久津主税が12連勝中。 それからと豊島将之が9連勝中で勝率1位(.867)、王将戦リーグ入り。 島朗が8連勝で勝率3位、渡辺明は6連勝で勝率2位。 渡辺・森内の竜王戦がたのしみだ。島さんの好調もなんか嬉しい。 でも一番気になるのは、山崎隆之の‘その後’、かな。
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中村太地四段

2009年10月01日 | しょうぎ
 中村太地(なかむらたいち)四段。
 明日から始まる将棋新人王戦三番勝負に登場します。
 相手は広瀬章人五段。 (広瀬さんは以前紹介しています。

 中村四段は、21歳、東京都出身、米長門下、今期成績13勝6敗(通算成績は69勝49敗)。

 エピソードは…ありません。(ごめんなー。)
 でも、いい顔してます。なにかやってくれそうな、そんな顔。(広瀬さんも負けていませんが。)

 どんな将棋になるでしょう? 
 広瀬五段の得意戦法は振り飛車穴熊。(でもこのごろは相居飛車も指しているようです。)
 中村さんのほうはあまり知らないので、いま棋譜を調べてみました。どうやら居飛車党のようです。
 するとこの二人の闘いは、相穴熊になるかもしれません。


 僕は毎年この時期になると、このブログの中で、“新人王戦もネット中継してほしい”と、日本共産党(新人王戦の掲載紙は『しんぶん赤旗』)に地味に訴えてきたのですが、ついに(!)、ネット中継をやってくれます。
 この棋戦は若い人がスターになれる数少ない場ですからね、こうでなくては!
 (有望な若手プロ棋士の将棋よりも、女流棋士やプロ・アマ対決のほうが中継されることが多いという妙な、残念な現実がある)


    中継はこちらです →  新人王戦中継サイト  (明日ですよ)

    そして、 過去3年間の「新人王」は、こうなっています。
      08年度 佐藤天彦
      07年度 村山慈明
      06年度 糸谷哲郎 


 ところでみなさん、日本共産党は北方領土に関して、「北方四島だけでなく、千島列島全部が日本の領土だ! だから千島列島全部返せ!」と(昔から)訴えていること、知っていました? だからどうっていうわけでもないですが、案外知られていないことなので、書いてみました。
 そして千島列島はラッコのふるさと。 いや、だからどうってことでも…(笑)。
 『いたずらラッコのロッコ』、好きでした。 この童話本の作者の神沢利子さんは、子どものとき、樺太(からふと)で暮らしているんですって。 かつて樺太は、南半分が日本の領土だった時があるんですねー。もちろん日本人も住んでいた。なんだか“うそみたいなほんとの話”ですよね、今となっては。



 将棋の話に戻ります。
 僕が初めて「将棋大会」というものに参加したのは、『赤旗』主催の大会(赤旗名人戦)でしてね。 いちばん下のクラスに参加したんですが、初々しく緊張しましたねー。

 僕の初手▲7六歩、相手△3四歩。
 僕の3手目▲6八銀、相手△8八角成(!)  ← ああああっ。 やっちまった!
 いや~、いい思い出です(笑)。



◇王位戦
  深浦康市 4-3 木村一基
  深浦、防衛!!
  いい将棋でした。 しぶといですね、深浦康市。 やっとの思いで獲ったタイトルですもんね…。 三期連続。
  
  さあ、次は新人王戦。 そして、竜王戦。

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