はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

二子玉川

2008年06月30日 | はなし
    日付、間違えてやんの。(今年は’08だったわイ。) ↑


 二子玉川(ふたこたまがわ)は、「にこたま」とも呼ばれます。
 川べりに腰を降ろしている人がけっこういました。川はいいね。


 今年も半分終わりかあ。 ゲシ(夏至)も過ぎちゃったしな。
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かの子文学碑

2008年06月28日 | はなし
 「生きている間は、およそ母親らしい母親ではなく、さんざん迷惑をかけた子不孝のかの子は、死んでもまだ、こんな迷惑をかけやがる。全くオレは困った女の子につきあったもんだ。やりきれねえよ。」
 太郎氏は、始終プリプリ憤慨しながら、そのくせ「誇り」と名づける氏の制作するモニュメントは、作るにつれ、日一日と高さを増し翼を拡げ、あれよあれよとみるまに、予算額など全然無視して巨大に… 
   (瀬戸内晴美『かの子繚乱、その後』)

 多摩川沿いに「二子(ふたこ)」という場所があって、その川崎(神奈川県)側にある二子神社のある場所に、岡本かの子の文学碑が建っている。「誇り」と名付けられている。

 行ってみた。(前から、そのうちに行こうと思っていたのだ。)



 ↑私鉄線の駅から歩いて1、2分のところにあるのだが、その途中妙な像(写真)が。これも太郎の作なのか…? これも撮っておくか。
 と、僕がかばんからデジカメを取り出そうとしていると、横の駐車場で仰向けに寝そべっていた猫が、むくりと起きて、このへんな像の横にやってきた。写りたいのか? でも、なぜ…?


 この文学碑は、彼女の小説の大ファンであった瀬戸内晴美(寂聴)、彼女の文学の師である川端康成らの活動によって建てられた。下の台座の部分は丹下健三氏の制作だそうで、上部の制作は芸術家・岡本太郎、一平とかの子の息子である。

 岡本太郎は、1911年2月26日生まれ。約100年ほど昔のことだ。
 そう、あのとき、洪水の多摩川の雨中、岡本一平が鉄橋を走って渡りかの子の嫁取りをしたそのときに、かの子のお腹の中に宿っていた児が、太郎である。

 先に、荻原碌山が1910年、夜空にハレー彗星が出現している時期に新宿中村屋のアトリエで倒れて死に、その後に一平とかの子が妊娠してその年の8月に求婚、ということを書いた。その翌年2月に太郎が生まれた。ロダンに感動して彫刻を始めた芸術家の死と、岡本太郎の誕生…。なんの関わりもないその二つをつなげて考えるのは、僕の、実に漫画的発想である。
 しかし太郎の父・一平は結婚後、漫画家となった男である。「一国の首相の名前は知らなくても、岡本一平の名前はだれでも知っている」と言われるほどの有名人となるのである。



 ↑多摩川の河原から見た図。女の脚のようでもある。
 
 近くから見ると、白鳥のようでもある。しかし、そんなありふれたものではなく、妙な生命体と言ったほうが近い。
 この碑には階段が付いており、登ると、多摩川が見渡せる。川むこうは東京都二子玉川である。
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またまたふたたま「逆王手返し」

2008年06月26日 | つめしょうぎ
 再度、双玉詰将棋。15手詰め。
 逆王手に逆王手で返す、という展開になります。


 この詰将棋、もっとおもしろくしようと20時間くらい考えて(もちろん連続ではない)、しかし結局ははじめの形に。どうにもならない時は、どうにもならないんですね。(反語:なんとかなるときはなんとかなる)
 詰将棋にはまるなど、駄目人間である。たしかにわたしは駄目人間。ええ。それでけっこう。
 でも、詰将棋マニア(ツメキストというらしい)ではないんですな。けっして。ええ、ちがいます。
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せつめい

2008年06月25日 | はなし
 僕という人間は「説明する」のが好きなところが多分にある。
 もやもやしたものが、自分のイメージの中にあって、その中に何かを発見して嬉しくなる。僕のなかではその感動はその一瞬を過ぎてすでに終わっているのだが、それを誰かに「説明する」と、また新しい何かが見えてくるのだ。誰かに「説明する」ためには、スッキリと整理して伝えなければならない。するとそこに、そのある部分に、「説明しきれないもやもやした何か」をまた発見する。その新たな「もやもや」のなかに、煌きを感じることがあるのだ。「ほらこっちにいいものがあるよ」と誘われているような気がしてくる。わくわくするのだ。
 子どもが、おとなに、いっしょうけんめいなにかを伝えるような…。

 ただ、最近は、文章書くの、飽きてきた。
 せつめいするより、べつのことがしたい。

 縄文土器のように、説明なしでおもしろがらせる、そんなのがいい。
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双玉詰将棋の解答です

2008年06月22日 | つめしょうぎ
 一昨日はB1順位戦のネット観戦。

 B1クラスは総当り(13人)なので1年の対局数が多いため、早くも2回戦ですが、全勝者、つまり2勝0敗の棋士がもうすでにわずか2名になってしまいました! 2勝者は久保利明八段と屋敷伸之九段だけ。久保さんはあれだけ羽生さんにやられながらも、めげませんねえ。(久保、今期11勝4敗)
 面白かったのは、行方尚史八段-山崎隆之七段戦。山崎さんが優勢を築いたのですが、行方さんが逆転! 驚きました! まさかあれを逆転するとは! 山崎七段も好調ですが(今期11勝5敗)、行方八段もさすがのA級経験者。行方は「なめかた」と読みます。
 阿部隆八段は渡辺明竜王を降し、存在感を示しました。森下卓九段も勝った。
 だれがA級に昇るのか。
 それにしても、渡辺明、まだ24歳なんだなあ。カンロクありすぎだぞ。


◇棋聖戦
  佐藤康光 2-0 羽生善治
  (佐藤は羽生に4連勝中なんですって。)

◇女流王将戦
  清水市代 3-1 矢内理絵子
  清水、防衛!
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ハッシーの夢、散る。

2008年06月19日 | しょうぎ
 橋本崇載七段(はしもとたかのり、25歳)のタイトル戦初登場の夢、散りました。 あああ、名人羽生善治の城壁は、厚かった。

王位戦挑戦者決定戦
  羽生善治 ○ - ● 橋本崇載


◇名人戦
  羽生善治 4-2 森内俊之
  羽生、名人返り咲き。永世名人(19世)資格者に。

◇棋聖戦(5番勝負)
  佐藤康光 1-0 羽生善治


 こうなると、秋の竜王戦、渡辺明-羽生善治戦が観たいねえ!
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新作双玉詰将棋 by はんどろや

2008年06月13日 | つめしょうぎ
 ただいまB2順位戦ネット観戦中。
 このクラスは平均年齢が最も高く、40歳なら若いほうに入ります。ですから20代の三人、松尾歩七段(28)、橋本崇載七段(25)、阿久津主税六段(25)が昇級候補。昇級枠は二つですが、この三人を押しのけてだれかが飛び込むか、そこが見どころです。
 そして今日の初日、橋本-阿久津が早々と激突! 
 橋本10勝3敗、阿久津10勝1敗___これが今期の成績。

 阿久津さんといえば、日曜日のネット最強戦、阿久津主税・木村一基戦は両者の気迫あふれるすごい将棋でした。30秒将棋でプロはこれだけ読みあうのか、と僕は驚嘆して観ていました。この前のNHK杯阿久津・神崎健二戦もワクワクする終盤だった。この二つの将棋を勝ちきって、ただいま上昇中、阿久津株。
 しかしその阿久津主税に今期唯一の土をつけたのが王座戦の谷川浩司なんですね~。どんな将棋だったのでしょうか。棋譜見たい~!(図書館で日経観るしかないネ)


 このB2クラスには応援したい棋士がたくさんいます。(たくさん、というか、ほとんど全員だったりする(笑)。) 加藤一二三、内藤国雄、森けい二、桐山清澄の60代九段棋士もがんばって戦っています。彼らは何れも一世を風靡したスター棋士で、元タイトルホルダーです。

 あ、加藤さんのところ(対神谷広志八段)がおもしろい!
 阿久津-橋本戦は、相掛かりから角交換型の将棋に。
 まだ一局も終了した対局はないようです。 現在22時30分。




 追記; 上の詰将棋、4一の「香」を「飛」に変更しようと図を書き直そうとしたら、スキャナーが使えなくなっていた。どうやら、PC内からスキャナーのプログラムが消えたらしい。もう一度インストールすればいいのだと思うが、そのディスクが見つからない。あるはずなんだけどなあ…。 あああ、ない、ないぞッ。
 こういうの、精神的によくないね。 コーヒーでも飲もう。

 さあ、阿久津-橋本戦はいよいよ決着が…阿久津優勢? …と、さっきまでは言っていたけれど…?? え? え?
 中村修九段-豊川孝弘六段は力のこもった熱戦。これは、まだまだこれからだ。
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怪笑の穴熊男

2008年06月11日 | しょうぎ
 昨日はC1クラスの順位戦を観戦。
 では、C1の昇級予想をしてみます。順当にいけば勝率6割9分の片上大輔五段(26歳)が最有力といえるでしょうが、あえて外しまして__

 日浦市郎七段(42歳、勝率.581)
 広瀬章人五段(21歳、勝率.670)

でどうでしょう?

 というわけで広瀬章人(ひろせあきひと)五段を描いてみました。勝浦修九段門下(森内名人の弟弟子ですね)、東京都出身。
 彼は、うつむいて微笑み、おおきな右手の長い指を下唇にやるポーズに特徴があります。勝ちっぷりが、にくにくしい感じなんですよね~。


 さて今日はA級順位戦が開幕。谷川浩司-藤井猛戦です。谷川さんは王座戦でベスト4一番乗り。ひさびさのタイトル戦登場を期待します。(このブログで谷川さんのことをあまり書いていないのは、タイトル戦に出るのを待っているからなのですよ!)

◇王位戦
  羽生善治-橋本崇載の挑戦者決定戦が注目です。

◇竜王戦
  本戦入りを争う中原誠-羽生善治戦の好取組がありました。どちらが勝っても話題になる一局です。
 結果は羽生さんの勝ち。 どんな将棋だったのでしょうか?

◇名人戦
  森内俊之 2-3 羽生善治
  第5局は、森内さんの快勝でした。


 谷川-藤井戦、谷川浩司が勝ちました! 谷川さんはA級でただひとりの40代なんですねー。


 (んー、さて、来年の名人挑戦はだれにしようかな~??) ←神様のつぶやき
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十一面千手観音像

2008年06月07日 | らくがき
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炸裂! カニカニ銀!

2008年06月04日 | しょうぎ
 順位戦が始まりました! 昨夜は僕もネット観戦しましたが、いやあ、おもしろかった!

 昨日行われたのはC2クラス。順位戦ピラミッドの最下層で棋士43人が3つの昇級枠をめざしています。しかし9勝1敗でもそれが勝ち取れるかどうか、保証はない。きびしい~。
 この中で一番若いのが、プロ2年目豊島将之四段で18歳、その若さでプロになったということは、つまり才能があるという証明ですから、堂々の昇級候補筆頭です。
 2番目に若いのが糸谷哲郎五段で、プロ3年目、19歳。
 そして3番目に若いのが、この四月にプロ棋士になったばかりの稲葉陽四段。兵庫県西宮市出身。彼の奨励会三段リーグでの成績を見てみると、5-13、13-5、13-5、12-6、12-6、13-5、安定した実力の持ち主とわかります。
 毎年四人の新人プロ棋士が生まれます。彼ら新人棋士が順位戦でどう戦うのか。それもC2クラスの見どころの一つ。さあ、19歳稲葉四段はどうだったでしょうか?

 稲葉陽四段、敗れました。

 その相手というのが、児玉孝一七段。
 やってくれました児玉孝一!   「よっ! カニカニ銀!」 ←拍手!拍手!拍手!
 そう、「カニカニ銀」で新人・稲葉を粉砕したのです!
 児玉七段は今年57歳。順位戦での最高クラスはB2ですが、この年齢ですから力もおとろえC2まで落ちてきました。もともと将棋のプロになった年齢が28歳と遅く、生涯勝率も4割台。それでも、この児玉孝一の名が棋士として輝いているのは、愛すべき戦法、「カニカニ銀」の創始者だからです!
 60前のベテラン棋士が、カニカニ銀で大物新人棋士を粉砕! なんと痛快な!
 児玉さんがカニカニ銀を公式戦で指し始めたのは、1986年からだという。どんな戦法なのか。ご紹介しよう。



 この2枚の銀が「カニカニ」というわけ。命名者は森信雄七段(故村山聖、糸谷哲郎らの師匠)。
 「居玉」で戦う。しかもすごいのは二枚の「金」を動かさないこと。(▲7八金と上らない!)
 カニカニ銀は飛車を5筋に振り、角を9七にのぞいて中央を攻めることが多いが、上の図は3筋から仕掛けたところ。この図からの手順を最初に見たとき、僕は、驚いたなあ…。そして、笑った。 「えっ、これでいいの!?」 だって一手も受けの手を指していない…

 上図からの手順
  △8六歩▲同歩△同角▲7七桂△4二角▲8八飛△同飛成▲同角△2八飛▲8二飛

 スゴイでしょう!?  8筋、受けないままで闘うんですよ!  プロなのに~!
 (ただし、これは昨日の対局ではありません。)
 昨日のカニカニも、児玉さんは「居玉」のまま勝ちきっています。(中央突破型でした。)
 カニカニ銀の洗礼を受けた稲葉四段がこの戦法のすごさを知り、カニカニ銀を受け継いで勝ちまくる、なんてことになったら面白いのだが…、と、空想。

 児玉孝一さんの写真を見て、僕は漫画『鉄コン筋クリート』(松本大洋作)の中に登場するシブイ中年ヤクザ(下の絵)を思い出しました。そのイメージで顔を描いてみました。イマイチだったかな。


 さて、順位戦C2クラスは有望な若手が多いので、だれが昇級してもふしぎではありませんが、僕の昇級予想を書いてみます。

 田村康介六段(昨日の勝ち方はかっこよかったぞ~!)
 佐藤紳哉六段(昨日は負けたが、のこりを全部勝つのだ!)
 村田顕弘四段(順位戦初参加だが、勝ちまくっている21歳!)

 ハハ、見物人は気楽なもんです。あえて豊島将之四段は外しました。

 ところで、昨日の対局で僕がいちばん面白かったのは、山本真也-大内延介戦。大ベテラン大内さんの力強い「受け」の芸に、感動!
 千日手指し直しになって、深夜4時まで戦った佐藤天彦-横山泰明戦もすごかった。
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