はんどろやノート

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これは…イタダケマ変同…  9・25詰将棋の解答

2009年10月04日 | つめしょうぎ
                問題図   

 この詰将棋、(まずいことに)「変同」(変化同手数のこと)がありました。 そのことも含めて以下解答・解説です。


 【解答】 2八銀打、同馬、同銀、2六玉、5三角 …


 [解説] 問題図で、▲2七飛や▲1六飛もありますが詰みそうもない…、となれば初手は2八に銀か角を打ち込む手になります。 問題は、▲2八銀打か、▲2八角か、どっち? 初手「▲2八銀打」とすれば△同馬▲同銀△2六玉で持駒は「角角」。 初手「▲2八角」ならば「角銀」になる。
 正解は「▲2八銀打」。 「角角」を残します。

 なお、4手目△1八玉ならば、▲2九角△同玉▲7九飛成以下早詰み。


 さて△2六玉となって持駒は「角角」。 さあ、どこに角を打つか? ▲3七角と打ってみても△3五玉であとが続きません。

 正解は「▲5三角」。 これが狙いの一手でした。





 【解答】 5三同金、4四角 …

 [解説] 「△5三同金と取らせて、▲4四角」、というのがこの詰将棋の創作のねらい。ここでは、5手目▲5三角に対し、合駒(あいごま)をする手を確認します。

 ▲5三角に、4四に合駒するのは、(その駒がなんであっても)▲7六飛成から詰みます。

 次に、3五に合駒すると…?
 ▲5三角に△3五歩合ならば、▲7六飛成△4六歩▲同竜△同香▲2七歩△1六玉▲2五角で詰み。 
 △3五金(または飛)合が最強のがんばりですが、これも詰みます。 同じようにすすめて最後▲2五角△同金に▲1七角成まで。 これが下の変化図。 僕は、なかなかきれいな変化だわい、と悦な気分でいたのですが…、あああ…。


             
             変化図

 この変化が「変同」、つまり「変化同手数」になっていたんですね。 「変同」はいけません。ネットのむこうの姿の見えぬ回答者の皆様、どうもすみませんでした。お詫びいたします。
 この変化が15手詰め。 作意(解答)手順も15手。 これはいけません。
 大丈夫と、思い違いをしていました。(気づいたのは一昨日です)


 さて解答の続きを。

 5三に金を上ずらせて▲4四角と打つ。 これは「△同香」とはできない。香でとると▲2二飛成以下簡単に詰み。 一見意味不明に見える▲5三角の犠打の意味がここではっきりする。
 また、▲4四角に対して3五に合駒をすれば、香の利きが止まったので、▲7六飛成からこれも簡単、ていうか一手詰。
 で、「△4四同金」ととることになります。



 【解答】 4四同金、7六飛成、3五玉、3六竜、2四玉、2五竜、3三玉、2三竜、まで15手詰め

 [解説] あとは飛車を成って、追いかけていって、▲2三竜まで。 15手詰め。


詰め上がり図



 というわけでこの詰将棋は欠陥品なのですが、いちおう修正してみました。(下図)
 6手目に「金(飛)合い」なら、▲同角成ととって詰み、という形です。(ちょっとさえない感じですが、ほかにアイデアがありません。まあいいでしょう。)
 この解答手順は(内容的に)同じなので省略します。
 (しかしこれ、余詰めがありそう…。 ダメか…。)

             
              問題図 修正案 


 なお、詰将棋の「変同」についてはずっと以前にも書いたことがあります。興味がある方は(めったにいないでしょうね)、こちらへどうぞ。



◇新人王戦(三番勝負)
  広瀬章人 1-0 中村太地
  予想通りに「相穴熊」戦になりました。広瀬さんが逆転勝利。

 前回の中村太地さんの記事も、「中村太地五段」と僕は間違えていました。翌日に気づいてあわてて修正しました。正しくは「中村太地四段」でした。こういうところ(段位)の確認がけっこうたいへんなんですよ、将棋の記事は。特に昔の話になると。
 ところで、これも昨日気づいたことですが、中村太地の「太地」は、水泳金メダリストの鈴木大地からとったんですね、たぶん。「大地」と「太地」ですこし違うようですが、きっとそうだと思います。いえ、証拠はないです。
 あれから(バルセロナだったっけ)、21年なんですね。僕はラジオで聞いていましたよ、あのバサロ・スタート。 バルセロナ五輪で僕が一番印象に残っていることは、スペイン対どこだったか(フランス?)の、水球の決勝戦の乱闘なんですけどね。水球ってすごい格闘技なんだなと思いました。

 一昨日の対局は、おもしろかったですね。タイトル戦やA級順位戦のような、張り詰めた感じとは少しちがって、熱い‘殴り合い’のような将棋でした。女流プロの将棋もやはり‘殴り合い’の感じになりますが、男子プロはやはり「パンチが重い」という印象です。 (僕などのパンチはへろへろです。ああ、体力欲しいなあ。)


 あとプロ将棋界で注目は、阿久津主税が12連勝中。 それからと豊島将之が9連勝中で勝率1位(.867)、王将戦リーグ入り。 島朗が8連勝で勝率3位、渡辺明は6連勝で勝率2位。 渡辺・森内の竜王戦がたのしみだ。島さんの好調もなんか嬉しい。 でも一番気になるのは、山崎隆之の‘その後’、かな。


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