3四飛 1五玉
初手は「3四飛」。 他にも3四角成や1六桂等の候補手はありますが、素直な3四飛が正解になります。
次の3手目がこの詰将棋のテーマ。
2六角
ここでどう指しますか、というのがこの詰将棋のねらいです。いろんな手がありそうですね。
正解手以外に、筋としては▲1六歩△同玉▲1四飛が目につきます。他には▲2七桂打、▲3七角もありそうに見えるところ。
▲1六歩△同玉▲1四飛はなぜだめかというと、以下△2六玉▲3八桂△3六玉となって下の失敗図1。
失敗図1
これは詰みませんね。(一歩あれば5四角成以下詰むのですが…)
実戦ならば3手目は▲3七角が第一候補手となりそうです。
この手に、相手が2六に何か駒を打って合駒すれば詰みますからね。たとえば△2六歩合ならば、▲2七桂打~▲1四飛。その筋を防ぐ意味で△2六銀合なら▲同角以下(または▲2七桂△1六玉▲2八桂△2七玉▲5四角成まで)詰み。
ところが▲3七角には合駒ではなく△2六香で詰みません。以下▲1六歩△2五玉で下図。
失敗図2
ここで持駒に桂馬がありますが打つ場所がない。(3七に打てない!) ということで失敗です。
ところが…
ところが3手目「▲2六角」(正解手)とすれば、同香とされた時、▲1六歩△2五玉のときに、ポッカリ「3七」が空いています。▲3七桂が打てるので、以下△1六玉▲1四飛となって開き王手の詰みが実現します。
変化図
これが3手目「2六角」の意味。
「3七角では詰まないが2六角ならば詰む」という形を実現させてみよう、というのが、この詰将棋をつくった動機でした。
1六玉 2八桂 2六玉 3七金 1五玉
△2六同玉だと早詰なので、「1六玉」と逃げて…
2七桂 同香成 1六歩 2五玉 3六金 まで13手詰め
「打ち歩詰」の形になりましたが、「2七桂」で即、解決です。
詰め上がり図
名人戦が始まりました! 相矢倉の闘いとなり、先手番の森内俊之名人が勝ち1勝目。
挑戦者は羽生善治。 森内さんも羽生さんも40代となりました。
次は羽生さんの先手番ですが、戦型は何でしょうか?
初手は「3四飛」。 他にも3四角成や1六桂等の候補手はありますが、素直な3四飛が正解になります。
次の3手目がこの詰将棋のテーマ。
2六角
ここでどう指しますか、というのがこの詰将棋のねらいです。いろんな手がありそうですね。
正解手以外に、筋としては▲1六歩△同玉▲1四飛が目につきます。他には▲2七桂打、▲3七角もありそうに見えるところ。
▲1六歩△同玉▲1四飛はなぜだめかというと、以下△2六玉▲3八桂△3六玉となって下の失敗図1。
失敗図1
これは詰みませんね。(一歩あれば5四角成以下詰むのですが…)
実戦ならば3手目は▲3七角が第一候補手となりそうです。
この手に、相手が2六に何か駒を打って合駒すれば詰みますからね。たとえば△2六歩合ならば、▲2七桂打~▲1四飛。その筋を防ぐ意味で△2六銀合なら▲同角以下(または▲2七桂△1六玉▲2八桂△2七玉▲5四角成まで)詰み。
ところが▲3七角には合駒ではなく△2六香で詰みません。以下▲1六歩△2五玉で下図。
失敗図2
ここで持駒に桂馬がありますが打つ場所がない。(3七に打てない!) ということで失敗です。
ところが…
ところが3手目「▲2六角」(正解手)とすれば、同香とされた時、▲1六歩△2五玉のときに、ポッカリ「3七」が空いています。▲3七桂が打てるので、以下△1六玉▲1四飛となって開き王手の詰みが実現します。
変化図
これが3手目「2六角」の意味。
「3七角では詰まないが2六角ならば詰む」という形を実現させてみよう、というのが、この詰将棋をつくった動機でした。
1六玉 2八桂 2六玉 3七金 1五玉
△2六同玉だと早詰なので、「1六玉」と逃げて…
2七桂 同香成 1六歩 2五玉 3六金 まで13手詰め
「打ち歩詰」の形になりましたが、「2七桂」で即、解決です。
詰め上がり図
名人戦が始まりました! 相矢倉の闘いとなり、先手番の森内俊之名人が勝ち1勝目。
挑戦者は羽生善治。 森内さんも羽生さんも40代となりました。
次は羽生さんの先手番ですが、戦型は何でしょうか?