20代のときに東京で広島時代の仲間で僕の部屋にあつまって麻雀をすることになったとき、僕の読みかけの本を見て友人が言った「おまえもかわった本をよむのお」。その本のタイトルは「竹のはなし」。まあ、それほど面白い本でもなく、結局は少ししか読まなかったのだが、あの頃から、なぜか「竹」が気になる。ふしぎな植物だなあと。
竹は100年に1度だけ花を咲かせるらしいじゃないの。
たけのこが今、旬である。というわけで「たけのこごはん」をつくっている。鶏肉、人参、こんにゃくを入れてみた。うまい!!
たけのこはいつ、どのようにして「竹」になるのか。「竹のはなし」に書いてあった。「たけのこ」はわずか3日ぐらいで一気にオトナに、「竹」になるのである。もちろん、「竹」は何時間煮ても食えない。(以前所ジョージの番組で竹を3日間煮てもやはり食えなかった、とばかな実験をしていた。) まあだから、たけのこを見つけたらすぐ取って食べないと食えなくなる。たけのこはうまいが、あればっかり食うのもたいへんだ。
学校でも七夕とか工作のために竹をよく取りにいったが、一番大変だったのは高校のときの体育祭だ。応援合戦のためにかなり大掛かりな準備をした。それに必要な「孟宗竹」を山へ取りに行き、3人一組でかついで行った。(なぜあんなに無駄な体力が使えたのだろう。しんじられん。)
ふと、おもいだした。
あの体育祭の応援合戦で、たまたま手をつないだ女の子のことを。恋愛感情まではなかったが、僕は彼女のことを、クラスで(学校で)一番かわいい、とおもっていた。そのコは、ホームルームなどで堂々と「結婚が夢」としゃべっていた。体育祭でほんとうは絵を描くグループに入りたかったのに、ついつい言いそびれてしまったオレとはえらい違いだ。
彼女は、僕と同じ大学へ進んだ。大学の合格発表を新聞で確認したあと、担任が学校へ来い、というので行った。卒業後だったので「やっぱ私服だよなあ」と迷いながらこげ茶のセーターに白いズボンで行った。職員室へいくと、担任が少し待ってくれというので廊下で待っていた。そうしたら、そこへ彼女が来た。私服だ。クリーム色のセーターと赤い丈の長いスカート。学校でみる女の子の私服は新鮮だ。
「あっ、おめでとう!」といいあったあと、15分くらい話をした。3年間同じクラスだったが5分以上彼女と世間話をするのは初めてだった。なにしろ僕はクラスで2番目に無口な男だったから。
卒業後は、大学内で会うことはほとんどなかったが、1年に1度くらい、偶然に街で出会うことがあった。電車の中や、本屋などで。たいがい、彼女が気づいて声をかけてきた。
あのコはいま、お母さんをやっているのだろうか。どんなお母さんだろうか。想像すると、ちょっとたのしい。
それにしても、「たけのこごはん」でこれだけ心をトリップさせるオレって…。
竹は100年に1度だけ花を咲かせるらしいじゃないの。
たけのこが今、旬である。というわけで「たけのこごはん」をつくっている。鶏肉、人参、こんにゃくを入れてみた。うまい!!
たけのこはいつ、どのようにして「竹」になるのか。「竹のはなし」に書いてあった。「たけのこ」はわずか3日ぐらいで一気にオトナに、「竹」になるのである。もちろん、「竹」は何時間煮ても食えない。(以前所ジョージの番組で竹を3日間煮てもやはり食えなかった、とばかな実験をしていた。) まあだから、たけのこを見つけたらすぐ取って食べないと食えなくなる。たけのこはうまいが、あればっかり食うのもたいへんだ。
学校でも七夕とか工作のために竹をよく取りにいったが、一番大変だったのは高校のときの体育祭だ。応援合戦のためにかなり大掛かりな準備をした。それに必要な「孟宗竹」を山へ取りに行き、3人一組でかついで行った。(なぜあんなに無駄な体力が使えたのだろう。しんじられん。)
ふと、おもいだした。
あの体育祭の応援合戦で、たまたま手をつないだ女の子のことを。恋愛感情まではなかったが、僕は彼女のことを、クラスで(学校で)一番かわいい、とおもっていた。そのコは、ホームルームなどで堂々と「結婚が夢」としゃべっていた。体育祭でほんとうは絵を描くグループに入りたかったのに、ついつい言いそびれてしまったオレとはえらい違いだ。
彼女は、僕と同じ大学へ進んだ。大学の合格発表を新聞で確認したあと、担任が学校へ来い、というので行った。卒業後だったので「やっぱ私服だよなあ」と迷いながらこげ茶のセーターに白いズボンで行った。職員室へいくと、担任が少し待ってくれというので廊下で待っていた。そうしたら、そこへ彼女が来た。私服だ。クリーム色のセーターと赤い丈の長いスカート。学校でみる女の子の私服は新鮮だ。
「あっ、おめでとう!」といいあったあと、15分くらい話をした。3年間同じクラスだったが5分以上彼女と世間話をするのは初めてだった。なにしろ僕はクラスで2番目に無口な男だったから。
卒業後は、大学内で会うことはほとんどなかったが、1年に1度くらい、偶然に街で出会うことがあった。電車の中や、本屋などで。たいがい、彼女が気づいて声をかけてきた。
あのコはいま、お母さんをやっているのだろうか。どんなお母さんだろうか。想像すると、ちょっとたのしい。
それにしても、「たけのこごはん」でこれだけ心をトリップさせるオレって…。