はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

2・9詰将棋の解答

2012年03月31日 | つめしょうぎ
 1四歩

 いやあ、長いこと放置していました。すみません。
 2月9日の詰将棋の解答編です。


 この詰将棋、迷う所は、初手。 ▲1四歩か▲2五桂か。
 正解は「1四歩」。

 初手▲2五桂だとどうなるかというと、以下2四玉、3五銀、2五玉、1四角、同玉、2六桂、1三玉、1四歩、2二玉、1三角、同桂、同歩成…。で、これを同玉なら詰みなのですが、2一玉と逃げられて詰みません。(下図) 

 このときにもう一枚桂馬があると詰みなのですが、最初に桂馬を使ってしまった(▲2五桂)ので足らなくなるのです。




 2四玉  3五銀  2五玉

 初手1四歩には「2四玉」です。
 これを2手目△1四同玉ならば、2六桂から詰み。
 また、2手目△2二玉と逃げるのは、1三角、同桂、同歩成、同玉、2五桂、2四玉、1三角(下図)以下の詰み。

 図で、攻め方の“3六香”が“歩”だったら詰みません。あれが香車なのはそういうわけなのです。



 2六金  1四玉


 さてこの時、さっき打った“1四歩”が邪魔駒になっています。これがなければ、▲1四角、同玉、2六桂以下簡単に詰みなのに…。
 しかたがないので、「2六金」と出ます。


 2五金  1三玉

 さて“1四歩”は消しましたが、この図で今度は“2六金”が邪魔駒。これがなければ2六桂と打てるのに…。
 この“金”を消すのが次の目的になります。「2五金」。 取れば1四角~2六桂。
 しかし取ってくれません。 逃げます、「1三玉」。



 1四金  2二玉

 こうなってみると、攻め方の“2二歩”もまた邪魔駒と判ります。これがなければ、▲2二角、同玉、1四桂、1三玉、2二角までの詰み。
 また“金”が邪魔になって、2五に桂馬が打てません。「1四金」と出てみます。取ってくれれば詰み。




 1三角

 さてここでさらに▲1三金と追うのは、同桂、1四桂、2一玉の後、継続手がなくアウト。
 そこで「1三角」から清算してみます。




 1三同桂  同金  2一玉  2二金

 「1三同桂 同金」を同玉と取るのは早詰みです。 「2一玉」が正解手。



 2二同玉  1四桂  1三玉  2五桂  1四玉  2六桂 
 2五玉  1四角  まで23手詰


 それをさらに「2二金」と“押し売り”。これはもう取るしかありません。
 あとはすっきり、3枚の桂馬と角で詰め上がり。



詰め上がり図


 静かに見守っているかのようなポジションにいる“3七金”が、ぐいぐいと前に出て“押し売り”するのが面白いかなと思い、つくりました。