はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

2009 年末の詰将棋 (そして佐藤和俊)

2009年12月25日 | つめしょうぎ
 10月につくった詰将棋です。最初の5手が重要で、あとは一本道。
 初手の候補手は次のA~Dの中から。

   A.8六銀
   B.8六角
   C.7六歩
   D.7四金

 この図面のメモ帳は、LPSA(日本女子プロ将棋協会)にいただいたもの。 (カドがまるいのがユニーク。)



 ところで、数ヶ月前、僕はこのブログのテンプレートに「ブンブンカウンター」なるものを取り付けてみました。これはアクセス数のカウントをしてくれるのですが、それによると、このブログのアクセス数はだいたい毎日70くらい…。 なにィ~、とすると、gooの400とか500とかの「アクセス数」は何なんだ? これは、ブログ契約者を調子に載せるための‘水増し’なのではないか? そんな疑惑が湧いてきたゾ…。 (おい、どうなっているんだ!?) 
 まあその話はここまででおいといて、それで「ブンブンカウンター」の提供者と契約したら、「アクセス数」の他にも、「検索ワード」なども教えてもらえるんですね。それを見るのがまあちょっと面白いのですが。

 で、その「検索ワード」、今日の分を見たら、「佐藤和俊(五段)」でやたらとアクセスがあるじゃないですか! ぬぬ!? やたらといっても40アクセス程ですが、数時間で「佐藤和俊」にこの数は異常です。
 なにがあったんだ? そうか、朝日オープンか! すると佐藤和俊五段が勝ったんだな。 それにしても、「佐藤和俊」でこれだけ騒ぐのは…。


 で、覗いてみました、朝日オープン

 なるほど!!
 こりゃあ凄い!!


 佐藤和俊、大ブレークか!?

 木村一基(A級棋士だ!)、深浦康市(王位だ!)を相手に、スリル満点の指し回し。

 きっと、これをリアルタイムで味わった人達は、大興奮して、佐藤和俊? この凄い奴はだれなんだ!? なんて思って検索をしたのでしょう。
 “佐藤和俊(五段)”でグーグル検索すると、検索ページの1ページ目に、僕の書いた『佐藤和俊五段』の記事(2年前のもの)が出てくるのですね。
 佐藤五段は実力があるのですが、奨励会(プロ棋士養成機関)での生活が長かったのです。その間にNHK将棋トーナメントの記録係等で、僕はその顔をなんどか見ていて、それでちょっと親しみも感じてそれで絵に描いてみようと思ったのでした。(僕の詰将棋の友人にもどこか似ていた。)
 あのときは「地味な男である。」などと僕は書いたのですが、もしかしたら今日の将棋で、ファンの心を、‘一気にわしづかみ’したかもしれません。盤外のエピソードではなくて、将棋のその内容でファンの心を捉えたとしたら、プロ棋士としては‘王道’を歩いていることになりますから、それは素晴らしいことですね。

 佐藤和俊、木村・深浦を破って朝日オープンベスト4! このあとも注目です。
 次の相手は、だれだ?



 ところで、あの時の記事では、佐藤姓の棋士について書いたのですが、佐藤義則八段(フリークラス棋士)をぬかしていてたいへん失礼しました。 そしてその後(1年前に)、「佐藤軍団」にまた一人新星が加わりました。佐藤慎一四段(東京都出身、27歳)です。
 それから、そうそう、佐藤軍団といえば、大ボスの佐藤康光九段、来年に始まる棋王戦五番勝負に挑戦者として登場します。


                          秀司、紳哉、天彦もがんばれ~。

クリスマス・イブは『この世界の片隅に』

2009年12月24日 | まんが
 クリスマス・イブは昨日買ったこうの史代『この世界の片隅に(上)』を開いてみました。まずはこの本のいちばん最初に載っている短編『冬の記憶』だけを読みました。
 この話の中に、女の子(8つくらい?)が広島の川を渡る“砂利船”に乗る体験がでてくるのですが、それをよんで「へえ…」とおもいました。僕は数年前の正月に、将棋仲間のおじさんに、「昔、多摩川に“帆船”が浮かんでいた」と聞いていたからです。何を運んでいたのかと僕が聞くと、「石よ。」とおじさんは答えたのです。(そのことはこのブログにも書いています。→2006年1月『多摩川の帆船』)
 こうのさんがこの漫画(『冬の記憶』)を発表したのは、2006年2月ということなので、僕がそのブログ記事を書いたのとほぼ同時。 おおう、シンクロニシティ!
 彼女、広島の太田川で“砂利船”に乗った体験があるのでしょうか? いやいや、でも戦後にはもう、こういう帆船はなかったと思うのだけど…。 だけどもこの漫画は、彼女の実体験を描いたもののような気がするのです。


 クリスマス・イブで僕が思い出すのは、水木しげる。
 というのは、水木さんの長女が生まれた日が12月24日なのです。 そしてなんと(さらに凄いことに!)、次女までもこの12月24日に生まれているのです。
 さすが水木しげるってカンジです。
 『ゲゲゲの女房』、来年はNHKでドラマ化されるんですよね。残念ながら僕のところはNHKはまともに映らないので(笑)観れるかどうか…。(その日の具合によるのです。教育放送はまあなんとか観られる程度には映るのですが。) 






 ああ、そうか…!
 きっとアレは、こうの史代さんのお母さんの“冬の記憶”なんだね。