はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

12・25詰将棋の解答

2010年01月17日 | つめしょうぎ
 新年おめでとうございます。
 だいぶ更新が空いてしまいましたね。 2010年も宜しくお願いします。

 2010年といえば、あの月面で発見されたモノリスの謎のさらなる追跡のために、あのナントカ博士(だれでしたっけ笑、シュトラウス「美しき碧きドナウ」をBGMに月にむかうロケットに乗ってたあの博士です)がソ連の宇宙船レオーノフ号にのって、2001年に木星付近にて音信不通になったままのディスカバリー号の事故調査に出かけた年ではありませんか!


 さて年末の詰将棋の解答です。
 初手を次の
  A.8六銀  B.8六角  C.7六歩  D.7四金
の4つの中から選ぶということでしたね。

 正解は、B.8六角、でした。
 
 「A.8六銀」は、8四玉、7五角、9四玉となって、詰みません。(▲8六桂とはねられないのだ!)
 「C.7六歩」は、8四玉、7五角、8三玉、7四角、7二玉、6三と、7一玉…ここで持駒がなく、この次の手がありません。
 「D.7四金」は、6五玉で、5六→4七の脱出路を防ぐのが困難。そういうわけで、やはり詰みません。




  8六角 8四玉 7五角 

 ということで、「▲8六角」と打ちます。
 玉方は、「△8四玉」ですが、そこで「▲7五角」。




  7五同玉 9三角

 「▲7五角」と、打った角をすぐ捨てる。
 対して「△同玉」が正解ですが、逃げるとどうなるのでしょう?

 △9四玉には8六桂があります。
 △8三玉には、7四角、7二玉、6三と、7一玉と追って、ここで‘▲7二歩’があるので詰みます。以下、同竜、同と、同玉、7三飛…、です。

 というわけで、「▲7五角」に「△同玉」。 そこで狙いの―――




  8四桂 7四金 6五玉 5五と 同玉 8二角成

 この5手目「▲9三角」がこの詰将棋の狙いの一手。
 これを取ると――同竜でも、同香でも――簡単に詰みます。 同竜、7六歩、8四玉、7四金、9四玉、8六桂までピッタリ。(同香に対しても同じです。)

 つまり初手からの「▲8六角~▲7五角」は、‘攻め方8四歩の消去’のための犠打なのでした。8四歩が消えたから、「▲9三角」が打てる。(創作する側から言えば、「▲9三角」を見えにくくするために8四歩を置いた、ということです。)


 さて「▲9三角」に、△8四竜という手があります。これには、同角成、同玉、7四金、9三玉、7三飛、以下の詰みです。

 それで「▲9三角」には、合駒をしますが、「△8四桂」が最善手。
 ここで攻め方の持駒は「歩」。しかし▲7六歩とは打てません。(打ち歩詰めです。)

 そこで「7四金~5五と~8二角成」の流れになります。以下、難しいところはありません。




  8二同歩 5四飛 6五玉 6四金 7五玉 7六歩

 飛車(竜)をとって…5四に打つ。




  7六同桂 8六銀 8四玉 7四金 9三玉 9四香 同玉 8四金 まで25手詰め

 こんどは、打ち歩詰めにはならない。



  詰め上がり図



 僕の昨年1年間をひと言であらわすと、「眼が痛い一年」でした。今もいくらか眼が疲労しやすいですが(眼科にも通っています)、昨年よりはずいぶんまし、という感じ。
 それだけでなく、僕の身体はこの15年間、ずっとわるい。いちばん悪かった時にくらべるとずっといいし、大騒ぎするほどではないのですが、僕の夢「人並みに元気に働く」というのは、もはやあきらめるしかないかと思うと、それが時々悲しい。僕の予定では、7年ぐらいじっとがまんして、それからバリバリ働く――だったのだが。15年たってもまだこれではねえ…。
 まあ、しょうがない。明るくいきましょう。



◇王将戦
  羽生善治 0-1 久保利明