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登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

大杉神社の大イチョウと彫刻(小松市大杉町ニ104)

2015年06月10日 | インポート
5月24日に奥城山登りました、その帰りに大杉神社に行って参拝してきました。
寄りたかったのは大イチョウと神社の彫刻が観たかったからです。
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神社前の由緒書きによると

御祭神は、大国主命 須瀬里姫神
由緒、この神社は、大国主命、須瀬里姫神を祭神としているが、その建立起源は定かではなく、藩政のころ亀渕村の西の宮と鴫社村の北の宮を合祀し、現在の大杉神社になっている。
その昔、この神社の西方に巨大な杉樹があった事から,この地を大杉と呼ぶようになったようである。
現在の神殿は、慶応2年に大工権蔵により改築され、拝殿は御大典記念として、大正4年に改築されている。
鳥居篇額は海軍大将、東郷平八郎の筆によるものである、なお、拝殿前にある大公孫樹(大イチョウ、小松市指定文化財)は、山崎高五郎の家臣が植えたと伝えられている。
  
(山崎高五郎は城山が山崎城と呼ばれていた頃の党首である)
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境内の説明書き表示を要約すると

大杉神社の大イチョウ、小松市指定文化財
この大イチョウは推定樹齢450年(1969当時)で、地上4.5mのところより5大幹に分岐しこの部分は特に太く、このところに数十本の乳柱(ちばしら)が蘇生している、乳柱の長さは、2m、1m、40㎝などがあり見事である。
実測によれば、根元の周囲8m、地上1.5mの周囲で5.4m、樹高36mとなっている。
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乳柱(ちばしら)が見事です、乳柱は気根と云って、勢力が旺盛な木に多く出るようです、地に着くと根が出て主幹が何らかの事情でなくなった時に取って代わるために樹木が備えているのです。
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大イチョウと共に観たかったのは、拝殿の柱や欄間に施された彫刻です、神社の由緒によると慶応2年と大正4年に改築されている記録がありますが、この彫刻はどの時代のものか分かるような文献は見られませんが、素晴らしい彫刻を現在に伝えた彫刻家や大工の棟梁の業には感服します。
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狛犬の阿形
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狛犬の吽形
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境内の一角に番持石が展示されていました、昭和59年に三名の方々が初老記念に奉納された物です。
石板に番持石の事が書かれていました、画像では読みにくいと思いますのでここに記します。

この石は”力持ち石”ともいい番持ちの盛んだった徳川時代から明治、大正にかけて娯楽がなかった山村では一日の仕事が終わると神社に若者が集まって力競べをするために使ったものである。
通稱米4斗石とか5斗石とか言われていた自然石でこれほど丸いものを揃えたものは珍しい、今では番持ち石も昔の物語とこの石だけ遠い青春を語りかけているようです。


画像では分かりにくいと思いますが、右から3斗石、6斗石、7斗石、1石石と記されていました。
今の私は見ただけで、ギックリ腰になりそうです、昔の若者は力持ちが多かったようですね。
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手水舎
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奥城山に登るために登山ルートを調べていたら、この神社の近くから登るルートも有って、この神社の事を知りました。
実際、私が登ったルートはここより下の「蓮如上人お杖の名泉」を通るルートでしたので、下山した帰りに寄りました。
一向一揆の歴史が語り継がれる山里に神道の立派な神社がある事に驚きました、地元の氏子衆によって幾歳守られてきた歴史の重みを感じました。

御訪問頂き、最後までお読み頂きありがとうございます。








奥卯辰山健民公園へ

2015年06月08日 | インポート
毎年この時期に訪れている奥卯辰山の健民公園に今年は5月29日に行って来ました、お天気が良くて最高の青空の下で芝生の緑と少し盛りは過ぎていましたがバラの花が綺麗でした。

駐車場近くの池では睡蓮の花と黄菖蒲の花が咲いていました。
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睡蓮の葉がない水面では白鳥が優雅に泳ぐ姿が見られました、数年前には白鳥が2羽いた様な記憶がありますが、最近は一羽だけしか見当たりません、優雅に見える姿も寂しそうにも見えました。
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きれいに手入れされた園内は芝生が奇麗です、昔はゴルフ場だったとか、自然の松林を残して開発したのでしょうか、所々に松林が残っていて趣のある景色です。
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ヤマボウシの白い花が満開に咲いていて遠くから見ても白い花が目立ちます。
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芝生の中の池のカキツバタ
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園内の一角にベルギー庭園があります、綺麗に手入れされた芝生と植込み、バラの花が青空に映えて綺麗でした、金沢市とベルギーのゲント市とは大阪万博の翌年の1971年から姉妹都市の提携をしております、その時の記念としてベルギー庭園が造られました。
(説明ボードの写真は昨年撮影した物を載せました)
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キョウカノコ(京鹿子)の花が咲き始めていました。
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バラの花は少し盛りを過ぎていました、青空には深紅のバラが似合いました。
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園内を散歩すると少し汗ばむお天気でしたが池の周りの木陰で鈴風にあたって、そばらく休憩してから帰りました。
ご訪問ありがとうございます。







鞍掛山登山

2015年06月05日 | インポート
6月の最終土曜日の30日に小松の鞍掛山に登ってきました、8時前に自宅を出て滝谷町の登山口についたのは8時50分ごろでした。
登山口の少し手前の道端に綺麗な花が咲いていました(ヒメウツギ)、写真を撮ろうと思ったその時に、シマッタ...カメラを持ってくるのを忘れた事に気が付きました、と云う事でこの記事の写真はガラ携で撮影しました、不鮮明な写真で申し訳ありませんがお許しください。

一週間前に奥城山に登った時は休日なので他の登山者がいれば心強いと思って行ったのですが、結局一緒に登る登山者はいませんでした。
今日も他の登山者がいればいいな、と思って登山口の駐車場についてビックリしました、すでに10台を超える車が駐車していて私が着いてからも何台か到着しました。
奥城山と鞍掛山は距離的にそんなに離れていないのですが、人気の山とマイナーな山の違いが大きい事に驚きました。

看板のある奥から登山口に繋がります、工事現場にある様なトイレがあって常時登山者が来ている事が分かります。
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看板にはいくつかの登山道が書いてあります、初めて登るので分からなかったのですが、各コースの距離が書いてありました、どのコースにしようかな?、そうだ!一番近いコースにしょうと思って「中ノ谷登山道」決めました。(出発9:00)
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最初は車が通れるような広い道をしばらく歩きました。
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昔の炭焼きがま跡が残されていました。
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しばらく進むと行者岩登山道と中ノ谷登山道の分岐点の来ました、右折して中ノ谷登山道に進みました。
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ここからは登山道も細くなって渓流に沿って続いていました。
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登山道のわきにシライトソウの白い穂が目立ちました。
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渓流沿いをしばらく進むと登山道は沢から離れて尾根に登るルートになりました。
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尾根に登る道は岩場の嶮しい道が連続して続き、息が切れたら休んで呼吸を整えては登りました。
今日は大勢の登山者が登っているのにこの登山道には人の気配がありません、その時は分かりませんでしたが後で知りました、中ノ谷登山道は直登するので距離は短いけれど健脚コースでした。
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苦しい登りも山野草に癒されて登りました、コアジサイが満開に咲いていました。
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ササユリの花があちらこちらに咲いていますした、一輪だけの花ですが見るとホッとします。
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頂上までの距離が300mの標識が見えました、もう少しと思って登りますが傾斜のきつい登山道で中々頂上に到着しません、噴き出る汗を首に掛けたタオルでぬぐいながら一息大きく深呼吸しては登りました。
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傾斜のきつい沢の斜面を登り切って尾根に出ると木々の間から小松市街の方角が見えました。
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ついに頂上に到着しました、標高477mの鞍掛山の頂上です、頂上は広く開けた場所でベンチが何か所かあって休めるようになっています、私が登って来た中ノ谷登山道と反対側方向に西ノ谷登山道から登って来た道が頂上につながっています。(10時15分)
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頂上から小松市街地が広範囲に見えました、分かりにくいと思いますが右側の白い屋根は小松ドームです。
しばらくベンチに腰をかけて休んでいましたが、頂上は日当たりがよく木陰もありません、水分を補給してから下る事にしました、登って来た中ノ谷登山道は急傾斜の岩場の道は下る時には危険なので帰りは行者岩登山道から下る事にしました。
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頂上から3分ほど下った所に避難小屋があります、避難小屋の前には休憩している方が何人かいました。
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小屋の広場には登山者の安全を祈願した、鞍掛山十一面観世音菩薩の石像が祀られていました。
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行者岩登山道はここから分かれて下ります、歩きやすい登山道がジグザグに下っています、急傾斜や岩場のすくなくい登山道でした。
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10分ほど下った所の行者岩(トンビ岩)がありました。
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登山道は左下の岩を巻く様に下る登山道が延びています。
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岩の下は少し窪んでいてそこに行者岩(トンビ岩)の標識がありました、この岩の窪みに行者が身を寄せていたのでしょうか?。
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その先に仙人滝の標識が掛かっていましたが、滝が流れる様な岩場になっていましたが水が流れていませんでした、どうやらこのところの日照り続きで湧水が干上がってしまたのでしょうか、勢いよく仙人滝が落ちる映像を見た事があるので期待していましたが残念でした。
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登山道は沢筋の大きな杉が茂る道に出ました、登山道の横を綺麗な水の渓流が流れています、日陰にササユリが咲いていました。
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流れの縁にクリーム色のヤマブキショウマの花が一輪咲いていました、
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渓流の杉林の中にヤマアジサイが背丈ほどの大きさになって沢山花をつけていました。
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登るときに中ノ沢登山道へ分岐した所につきました、ここまで来れば駐車場までは4~5分で到着です。
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駐車場に着きました(11:35到着、ここまでの所要時間2時間35分でした)、数えてみたら20台ほどで満車でした、ここの駐車場が満車になると手前にある駐車場や道路端にも駐車している車があると思います、今日は大勢の方が登山されているようです、鞍掛山から尾根伝いに三童子山の方まで行かれた方も多いと思います。
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鞍掛山は遠くから見るとその名の通り鞍のような形の山です。
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画像が不鮮明で申し訳ありませんでした、にもかかわらずお終いまでご覧いただきましてありがとうございます。








苔の里

2015年06月02日 | インポート
小松市の山間部、粟津温泉に近い日用町(ひよまち)は天然の苔庭と杉林に囲まれた古民家が点在する郷で「農村景観百選」に選ばれた所です、現在は7世帯が生活をされています、代々林業の盛んな所で日用町の杉は日用杉として県内を代表する杉の品種で、産地としても有名です。
案内して下さった係りの方の説明では、地元の日用苔の里整備推進協議会が「苔の里」を管理しているそうです、しかし地元のだけでは出来ない環境保全や古民家の再生は叡智の杜と云うプロジェクトを立ち上げて地域再生を図っているそうです。

苔の里は現在も住んでおられる古民家の庭園やお隣の日用神社の境内を含めた苔の庭園です。

苔の中からブナかクヌギの小さな芽が出ています。
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この季節は北陸に似合わず良いお天気が続いて、例年より雨量が少なくなっています、梅雨時に訪れればもっと美しい緑色の苔が見られたと思いました。
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山野草のヤブレガサが石積みの間から大きな傘のような葉を広げています。
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古民家の裏庭の庭園を一面に蔽っている苔の上に、杉の木陰から漏れる陽の光が美しいシルエットを映し出しています。
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居住地域は杉林の中にあり古民家は杉林の中にはめ込まれた様に杉林と一体化しています。
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土蔵の土壁を特産の日用杉の樹皮が風雨や雪から守っています、かなり年数が経っているようですが経年による腐食も少ない自然素材を利用した生活の知恵でしょう。
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庭園の中の築山は苔の庭園として作庭されたようです。
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この苔の里には大凡24種類の苔が植わっているそうす、案内していただいた係りの方に苔の種類をお聞きしたのですが、スギゴケとカモジゴケは覚えていますがその他の苔の名前は思いだせません、いくつかの苔を映してきました、手で触れると苔と云うよりニットのようなフワフワした心地よい感触でした、乾燥している時の状態ですからひとたび雨が降ったら信じられないほどの変化をすると思います。
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庭園のあちらこちらで苔を培養をしていました、こうして培養した苔を庭園に植えて管理しているようです。
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道路を挟んだ反対側の日用神社の入り口です。
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参道の両側にも苔が生えています。
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日用川が神社の横を流れています、今日はさらさらと少ない水が流れていますが大雨が降ると氾濫する事があるようです。
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神社も杉林に囲まれて陽の光が遮られて薄暗い雰囲気で苔には最適な環境を造り出しています。
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私は10数年前の「叡智の杜ー苔の里」になる前の「苔の園」と呼ばれていた時代に一度見学した事があります、かなり前の事ではっきりとした記憶がないんですが周辺の道路が整備されて昔の面影がないように思いました。

協力金として¥500を払いました、日用杉の林と古民家、苔の庭園のコラボレーションがとてもきれいで満足しました、苔が一番美しい姿になる梅雨の晴れ間にもう一度訪れたいと思っています。

最後までご覧頂いて有難うございます。