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リタイヤ・・何でもヤリタイヤ
登山、渓流釣りを卒業して四季の花を愛でています

金剛堂山登山(1638m)

2015年06月15日 | インポート
6日の土曜日に富山県の南砺市利賀(旧、利賀村)の岐阜県境に近い金剛堂山(こんごうどうざん)の登りましたました。
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この山は登山口から1000m、1346m、1451mの尾根を越えて行く長丁場の山です、登っていて体力が尽きた時は引き返す事も考えていました、その辺は一人だけの登山では自分の体力と体調に合わせてフレキシブルに行動できるので気が楽です。

登山口まで1時間半ぐらいかかるので6時前に出発しました、登山口に着いたのは7時20分ぐらいでしたが、すでに10台ほどの車が駐車していて数人の方が準備をしていました。
登山口の駐車場から川にかかった鉄骨の一本橋を渡って対岸から登ります、振り返って駐車場を見た写真です。
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登山道は支流の沢に沿って暫く進んでから、支流を渡って対岸の急な斜面をジグザグに階段状の登山道を登ります、急な登山道が少し傾斜が緩くなった道の先に登山口から1kmの標識があります。
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急な登りの道は樹の根が出ていてつまずきやすいのと、粘土質の地面が滑り易い。
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2kmの標識を過ぎたあたりから大きなブナの木が茂る原生林の中の道を登って行きます。
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ブナ林を抜けると低い灌木に覆われた1346mピークになります、ここからは急な下りの道をしばらく進みます、
その先に3kmの標識があります,
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目的の金剛堂山が見えてきました、中央の峰は中金剛、右側は前金剛、左側奥が奥金剛です、ここからさらに高度を上げて行きます。
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登山道の両側にアカモノの可愛い花が沢山咲いています、ここまで来る間に4~5人の登山者に追い越されました、マイペースの登山なので綺麗に咲いている花があれば、ストックを投げ出して写真を撮っています。
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里山では3カ月も前に咲いていたショウジョウバカマの花
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急な下りが終わって次のピークを目指して登りの道が続いています。
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遠くの景色が見渡せるようになってきました。
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ユキザサはこれから開花する様です、小さな蕾を房状に沢山付けています。
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開花したユキザサの白い花です、沢山集まって咲いています。
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最後の4㎞の標識に着きました、大きな木がなくて遠くの山を見渡せるようになりました。
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登山口の近くのスノーバレー利賀のスキー場のゲレンデが山裾にはっきりと見えます。
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ゴゼンタチバナが白い清楚な花を咲かせています。
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マイヅルソウの花はよく見ると小さな鶴に見えますが、私のカメラでは接写が出来ないのでこの辺が限度です、葉の葉脈の模様が鶴の羽根に似ている事もマイズヅルソウと呼ばれる由縁のようです。
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なんとか前金剛の頂上(1637.8m)に着きました、金剛堂山はこの前金剛と中金剛(1650m)、奥金剛(1616m)三つの峰があります、前金剛は名前の由来になったこの金剛堂があります。

到着時刻は10時30分です、登山口を出発した時間が7時40分ですから、登りの所要時間は2時間50分です、標準所要時間は2時間あまりでしょうが私の場合は山野草を写したり遠くの景色を眺めたりで時間オーバーです。
頂上では数人の方が休憩して昼食を食べていました、私も水分の補給をしてパンとおにぎりを食べました。
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前金剛には一等三角点があります。
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天気予報では今日は快晴の予報でしたが、高い山には雲が掛かって遠くの眺望は良くありません、立山方向も雲に隠れて見えません。
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中金剛までの草原が見えます、一番高いピークが中金剛で、そこから下がった右側の小さな丘のような所に富山藩10代目藩主の前田利保の歌碑が建っています。
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歌碑の建っている場所を望遠の画像をトリミングして見ますと、丘の上に歌碑は建っているのが見えます。
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食事を済ませてしばらく休憩してから、歌碑のある丘まで草原の花を見ながらゆっくりと歩いて行きました、丘に登りだすと茂った草や笹で歌碑の頭だけがのぞいています。
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御影石で造られた歌碑の周りは草や笹が綺麗に取り除かれていました、縁どりにあしらわれている梅鉢の紋どころははっきりと見えますが、歌詞は経年の摩耗の為に読み取れません、辛うじて「飛騨志...」ぐらいしか読み取れません、文献によれば
「飛騨志な濃 幾そ能峰々みな見えて 西はのこさぬ白木屋万かな」
「ひだしなの きそのやまやまみなみえて にしはのこさねしらきやまかな」と詠んでいます。
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藩主前田利保は嘉永6年3月に登っています、歌碑の土台石に登った年月と同行者(案内人)が彫られていますが土に埋もれて良く見えません、この歌碑は登った翌年の嘉永7年に建てられました。
その頃の富山藩は財政が緊迫していて大変な時代だったと云う事です、藩主自ら財政再編の先鋒になって陶器の生産や薬草栽培などを奨励していたようです、そのために本草学を学び野山を巡って薬草の研究に励んだようです、その様な目的で当時は白木山と呼ばれていた金剛どうざんに登ったようです、当時の藩主の取り組みが越中富山の売薬さんから現在の薬産業に繋がっているのかもしれません。
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イワカガミの花
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ミツバオウレンの白い小さな花
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アカモノとゴゼンタチバナ
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コバイケイソウの葉と蕾
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休憩していた前金剛を望む、前金剛に戻って下山します、右側遠くに白木峰が見えます。
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花を見ながらゆっくりと下山しました、秋に真赤な身を付けるナナカマドの花。
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ドウダンツツジ
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オオカメノキの花
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海抜が高い所にもタニウツギの花が咲いていました。
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新緑の色に染まるようなブナ林の中をゆっくりと下ってきました。
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ニリンソウの花
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サンカヨウの花
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休みながらですが、なんとか登山口に到着です
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前金剛を11時40分に出発して登山口に到着したのは14時ですから、下山所要時間は2時間20分でした、すでに大勢の方が下山して帰られたようです、朝早く来た人が停めていた駐車スペースは空いていましたが、遅くこられた方が路肩に止めていますが、未だ下山していないようです。
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一昨年の秋に登ってから一年半ぐらい経っています、登山者も多く危険な所はありませんが、結構きつい山ですので少し不安がありましたが、奥城山や鞍掛山に登って足馴らしをしているので登る事にしました。

普段はウォーキングで足馴らしをしていますが、山登りの時にはあまり役には立ちません、低い山から足馴らしをしてから登山するようにしたいと思います。