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苔の里

2015年06月02日 | インポート
小松市の山間部、粟津温泉に近い日用町(ひよまち)は天然の苔庭と杉林に囲まれた古民家が点在する郷で「農村景観百選」に選ばれた所です、現在は7世帯が生活をされています、代々林業の盛んな所で日用町の杉は日用杉として県内を代表する杉の品種で、産地としても有名です。
案内して下さった係りの方の説明では、地元の日用苔の里整備推進協議会が「苔の里」を管理しているそうです、しかし地元のだけでは出来ない環境保全や古民家の再生は叡智の杜と云うプロジェクトを立ち上げて地域再生を図っているそうです。

苔の里は現在も住んでおられる古民家の庭園やお隣の日用神社の境内を含めた苔の庭園です。

苔の中からブナかクヌギの小さな芽が出ています。
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この季節は北陸に似合わず良いお天気が続いて、例年より雨量が少なくなっています、梅雨時に訪れればもっと美しい緑色の苔が見られたと思いました。
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山野草のヤブレガサが石積みの間から大きな傘のような葉を広げています。
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古民家の裏庭の庭園を一面に蔽っている苔の上に、杉の木陰から漏れる陽の光が美しいシルエットを映し出しています。
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居住地域は杉林の中にあり古民家は杉林の中にはめ込まれた様に杉林と一体化しています。
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土蔵の土壁を特産の日用杉の樹皮が風雨や雪から守っています、かなり年数が経っているようですが経年による腐食も少ない自然素材を利用した生活の知恵でしょう。
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庭園の中の築山は苔の庭園として作庭されたようです。
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この苔の里には大凡24種類の苔が植わっているそうす、案内していただいた係りの方に苔の種類をお聞きしたのですが、スギゴケとカモジゴケは覚えていますがその他の苔の名前は思いだせません、いくつかの苔を映してきました、手で触れると苔と云うよりニットのようなフワフワした心地よい感触でした、乾燥している時の状態ですからひとたび雨が降ったら信じられないほどの変化をすると思います。
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庭園のあちらこちらで苔を培養をしていました、こうして培養した苔を庭園に植えて管理しているようです。
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道路を挟んだ反対側の日用神社の入り口です。
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参道の両側にも苔が生えています。
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日用川が神社の横を流れています、今日はさらさらと少ない水が流れていますが大雨が降ると氾濫する事があるようです。
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神社も杉林に囲まれて陽の光が遮られて薄暗い雰囲気で苔には最適な環境を造り出しています。
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私は10数年前の「叡智の杜ー苔の里」になる前の「苔の園」と呼ばれていた時代に一度見学した事があります、かなり前の事ではっきりとした記憶がないんですが周辺の道路が整備されて昔の面影がないように思いました。

協力金として¥500を払いました、日用杉の林と古民家、苔の庭園のコラボレーションがとてもきれいで満足しました、苔が一番美しい姿になる梅雨の晴れ間にもう一度訪れたいと思っています。

最後までご覧頂いて有難うございます。