渓谷の秋

１１月に入ってからはっきりしない天気が続いていた北陸も日曜日は晴れ間の出る天気となりました。
紅葉は高い山では盛りを過ぎましたが海抜の低い里山ではこれからが見ごろとなります。

北陸は１１月の中旬、下旬を迎えると毎日季節風と冷たい雨が降る天気が続きます、４日の日曜日は朝から晴れ間の出る貴重な休日となりました、そこで７月に一度行ったことがある手取渓谷へ行って来ました。

白山麓へ向かう道路は白山スーパー林道に紅葉見物に向かう車で混雑していました、渓谷の手前の不老橋からも何人かの方が写真を撮っていました。
７月の来た時より少し水量が多い様に思いました、それと水の色が澄んだ青色をしている事に驚きました。
水の色は晴れた空の色を映しているのか、それとも秋の陽が水面に届かないためか、青い流れを見ていると澄み切った秋の空気の冷たさを感じました。

手取り渓谷の駐車場は７月は３～４台の車が駐車していただけでしたが今日は２０台以上の車が止まっていました。遊歩道を降りて綿ヶ滝が見える渓谷に降りて行くと夏には強い日差しが射していた渓は秋の斜陽の光が届かずあたりはヒンヤリトした空間に変わっていました。
夏には綿ヶ滝の落ちるしぶきに強い陽が射して虹を映していた滝壺も今は深い青色の水を湛えていました。

展望台から綿ヶ滝を望む、秋の陽は渓谷の中まで届かず暗い渓に眞綿を束ねた様な白い滝が豪快に落ちている光景が印象的でした。

展望台に向かう道端に野菊の花がやがて訪れる雪の季節を前に雑草の中で可憐に咲いていました。

１１月中旬になると紅葉の色が増して渓谷美と合わせて奇麗になると思います、その頃の水の色はどのような色になるんでしょう。

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