異国情緒あふれる港町 Ｂ級横浜散策（１６６） 寂しい赤いポスト 元町裏通り

先日、元町の裏通りをハゲチャリに乗っていた時の出来事である





元町厳島神社に入る道路脇に昭和のトタン木造混合住宅がある





この住宅と赤いポストの景色が調和していて前から好きだった


ところがですね～





突然
く
ひゃ～～～～～～～～～～　　あらさっさ～～





赤いポストさんだけになってしまった







赤いポストさんは昭和の時代から苦難を共にしてきた
相棒のトタン木造混合住宅さんの姿が
　ふっ　　と消えてしまい
とまどっているみたいである

「あ～　　つらいなぁ
　ポストの仕事はねぇ、体全体をねぇ、真っ赤に塗られてねぇ、
　いやな顔ひとつぜずにねぇ、
　風雪に耐えながら頑張っていたのよ～あんた～

　それが出来たのはねぇ
　隣に相棒のトタン木造混合住宅さんがね、
　いたからなんですよ～あんた～

　私はね、これから先ひとりで、
　どうやって生きて行けばいいんですかーつらいなぁ」


はげまる、ここで久しぶりの前川清さんに歌ってみますよ

つぅらいつぅらいぃぃ～～～～うわ～～～～～～～（わわわわわぁ）～～～～～～っ
（　　　）の中はバックコーラス）


はげまる
「あのねー 人間世界も一緒ですよ
　あんたー

　私なんか、二度も奥さんに逃げらるわー
　昔の親友も何人かこの世から居なくなっているわー
　頭はハゲるわー 　物忘れは多くなるわー
金はなくなるわー
　前立腺が痛んできてるから寝ていても、
　やたらとオシッコで目がさめるわー
　言っていたら切りが無いのよー

　わたしもつらいのよ
　お互い頑張って生きて行きましょうー」


と慰めの言葉を赤いポストさんに掛けてこの場を後にした







ふと後を振り返って見たら
中年の女性が赤いポストさんの後ろから
ポストさんに慰めと激励の言葉をかけているみたいだ。