今回は昔の寿町の話でも書いてみる事にする
インタビューアーははげまるであり
お答えは 寿で戦前から (屋台の代から)ここでやきそば屋さんを営んでいる
「新井屋」さんの三代目店主さんである
はげまるはカメラマンと録音技師と照明係と共に
ここ「新井屋」さんに出向く予定であったが
予算の都合で はげまるひとりで決行する事にあいなったのである
ちなみに予算は2000円である
この写真は「新井屋」の店主さんが 奥の方から持ち出してきた写真の一枚である
(写真をコンビニでコピーしたものであり原版写真では無い)
30年頃と記してある(昭和30年)
よく見てみると 手書きで写真の上から書きたした「やきそば」の字が見える
そうなのである その場所に広さ二畳ほどの「新井屋」さんがあったのである
インタビューアー
「すごいですね~ 木造簡易宿泊アパートじゃないですか」
店主
「そうなんですよ~ 昔はほとんど木造造りでね ここ火事で焼失したんですよ~
この向かいにあった木造簡易宿泊アパートもね やはり火事で焼失したんですよ~
みんな寝たばこが火事の原因みたいだったそうですよ~
だからね~寿にはね~木造住宅は造らないんですよ~
屋台はその点いいですよ~ 火事になったらそのまま店ごと逃げられるからね~
今は風営法とか衛生面から許可がおりないんですよ~ 」
インタビューアー
「ふんふん へ~そうなんですか 」
店主
「そうなんですよ~」
めんどくさいから これからインタビューアーを A
新井屋の店主さんを B として話を進める事にする
B
「この当時 平屋 二階屋が普通で 高くても三階建てまでの住宅アパートでね
この写真みると 右側は三階建てに見えるが 正面のほうは屋根裏みたいな所に窓がある
そう 屋根裏みたいな所にも部屋があったんですよ~」
A
「ヘ~ 三階風造り隠れ四階建てアパートですね~
あの~ 取りあえず ウーロン杯 お代わりくれますか」
B
「は~~ぃ」
これは現在の同じ場所を撮った写真である
新井屋さんの先代(お父さん)が写っている
もうかなり前にお亡くなりになったそうです
B
「この当時はね~ 二畳ぐらいの店だったからね~店の中には椅子とかは置けず
焼きそばを焼いている鉄板を囲んだ板の周りでね~
お客さんが食べていたんですよ~
A
「ふんふんふん ぽりぽり この白菜の糠漬け うまいね~
おかわりくれますか」
B
「は~~ぃ それでね 今は店に酒類置いていますがね~ 昔は置いてなく
牛乳とかジュース類ノミだったからね~
酒飲みが多い寿の人なんか皆さん酒持ち込みでね~
酒のツマミで焼きそば食べていたんですよ~」
A
「ふんふん ふ~~ん ぽりぽり あの~ こっちも焼きそばひとつもらえますか」
B
「は~~ぃ 」
ここの店主 インタビューを受けながら ウーロン杯作ったり 焼きそば焼いたり
かなり大変みたいである 他の客も三人ほどいて
そちらともインタビューをこなしているみたいである
現在の「新井屋」さんです
ここ「新井屋」さんには三度ほど伺い やっとインタビューを快諾してくれたのである
(ただ 飲みに行って焼きそば喰っているだけだけどね)
B
「その頃の寿は今と違い 仕事が沢山あってね~ 朝早くから 日払い専門のトラックがね~
何台もやってきてね~ みなさん羽振りがよくてね~
だから地方からも単身仕事を求めて人が沢山集まったんですよ~
A
「へ~~っ」
B
「それでね~ そのほとんどの人がね~その日のうちにね~
ぱ~~っと有り金を全部使っていたんですよ~
酒 女 博打 全部ね~ 寿に揃ってたからね~
飲む打つ買うの基本三原則どおりに 生活している人が多かったんですよ~」
A
「ふんふんふん へ~ ウ~ロン杯 おかわりね」
B
「は~~ぃ」
「今は不景気で仕事があまりないのとね~
その人たちが高齢化してしまったし よけい仕事なんかないですよ~
みなさん 生活保護の人が多いし 生きて行くのが大変ですよ~
おまけに若い頃からの不摂生でね 亡くなったり 歩けなくなったり
もう見ていてつらいですよ~」
A
「ふんふんふ~ん この焼きそばウ~ロン杯に合うね~ ふぐふぐはぐはぐ(食べている音)」
この こってり系ソース焼きそば ほんとウマイな~~
A
「そこの昔から有る「横田自動車」(板金屋さん)
社長の横田さんとは もうかれこれ30年の付き合いがあってね~
車ぶつけるとここで板金してもらってたんですよ
しかも手数料無しの口約束の分割でね~
僕の音楽友達がね~「横田自動車」がマダ無い時代
そのあたりにあった一階建てのすご~ぃおんぼろアパートにね
住んでいてね~
何回か泊めてもらったんですよ~ もう40年位前の話ですがね~」
B
「ふんふん ふん」
なんかAとBが逆転したみたいであるが
Aはインタビューアー Bは 店主です
A
「当時は 寿は西部の町なんて言われていてね~ 昼間から人が路上で寝てたり
上半身裸で昼間から 怒鳴りちらしていたりした人を何人もみたったけな~」
B
「ふんふんふん 今でも少なくなったけど かなりいますよ~
年寄りのおじさんが酒飲むと気が大きくなってね~ 若い人に絡んだりしてね~
よくボコボコに殴られたりして 救急車が来てますよ」
テナ感じで インタビューは続いていったのであるが インタビューアー(はげまる)の
2000円の予算がオーバーしそうなので
このあたりでインタビューを打ち切りと相成ったのである
はげまるは 1750円を払い
写真の複写を頼まれてたので 4枚の写真をカメラで撮り
「新井屋」さんを後にした
はげまる
「じゃ~ 今度来るとき A4サイズに写真をまとめて一枚にしておくからね~」
店主
「はい ありがとうございます またいつでもインタビューどうぞ~」
はい 早速4切りの写真用紙に 写真を4枚まとめたモノ
店主に持って行ったら すごく喜んでくれた
「新井屋」さんの中にはトイレは無いのである
ビルの横の入り口から二階へ上がった迷路のような場所にあるので
用をたして 次のインタビュー場所に向かったのであります。
お断り
この散策の記事に 店名 写真 インタビュー等を載せる許可はとってあります
尚「はげまるのブログを見て来た」 と言えば
白菜の糠漬け ひと切れサービスするそうです(ウソです)
ほんと 焼きそば うぅんめ~ぇ (山羊ではないぞ)