はげまるのぶら~り日記

横浜の渋い空間散策日記

異国情緒あふれる港町  横浜(223)   あ~懐かしの もんじゃ焼き 「みかさ」   野毛

2013-01-30 01:24:23 | 日記
横浜東京地区で、はげまると同世代
あるいは、はげまるより大先輩の方々だったら知っている
昔の駄菓子屋さんの裏あたりで、ひとつの鉄板で子供同士
仲良く焼いて食べていた、もんじゃ焼きの話である

今のもんじゃ焼きと、どう違うんで~ぃ
と言う方々も多々いると思う

今回は、その昔の駄菓子屋さんのもんじゃ焼きを
再現して食べてみると言う
歴史的な実験なのである






場所は野毛の深夜の名店「阿武茶」の脇道にある
昭和28年からの老舗「みかさ」でその実験が隠密りに
華々しく行われたのである





暇な日曜日
「あ~  今日は暇だし 立ち飲みでも徘徊してから
どこかで昔のもんじゃ焼きでも食べてみたいなぁ
お店の人にお願いして、食べさせてくれるような変わった
お好み焼き屋さんどこかにないかな~

なんて思っていたら、偶然
野毛徘徊三人衆のひとり宮○さんんから電話がきた
「今日は何しているんですか~」
どうやら宮○さんも暇しているみたいである






むふふふふ
渡りに船とはこの事である、
宮○さんはまだ若いのに、野毛の名店と呼ばれている名店の
ほとんどを徘徊網羅している人なのである
(暇なのかなぁ)
ここ10年のうち、家で過ごすより野毛で過ごす時間の方が長い
(多分ね)
流石の流石の人なのである


ここ「みかさ」も常連さんなのである

テナ事で今回は宮○さん同伴の取材である
ひゃ~~ うれしいな~  金がかからない取材は最高だ~

えいえいお~~






日曜日の夕方、はげまると宮○さん
ふたり仲良く手をつなぎ「みかさ」さんに入っていった
(うそです)

一階は満席であった、店の三代目の女性が
「あ~  宮○さん  久しぶり~今一階は満席なのよ~」

(これからの三枚の写真は、店が一段落した時に撮影したもの)







二階への階段







階段の中頃から下を撮った






二階の大広間、客は左隅に10人ぐらいの男性ノミの団体さんがいたが
右側の空間は誰もいない







はげまると宮○さんは案内された、一番奥の席に着席
う~ん  いいぞいいぞ 周りに人がいないので、
好き放題に昔のもんじゃ焼きを作れそうである

  むふふふ





ほ~~






ほほ~~





ほほほ~~





ほほほほ~たる~来い
(またまた出たか)





鉄板は熱く熱せられていて
鉄板から熱せられた油の香ばしい香りが臭ってくる
ひゃ~~  ぴゃ~~
早く、昔のもんじゃ焼きを作りたくて
座っている腰まで浮いてくる感じである

こんな腰まで浮いてくる切迫感は、
おね~さん関係が最近皆無なはげまる
久しぶりである


   むほほほ
       あ~ん
(あほ)

三代目の女性が飲み物の注文と、焼き物の注文を聞いてきた
宮○さんはラガービール、はげまるは焼酎お茶割りを注文
さて、お好み焼きの注文である

はげまるが
「あの~  うどん粉だけのないの~」
三代目の女性
一瞬たじろいて、のぞけりそうになる
宮○さんの機転のきいたフォローがここで入る
「一番シンプルなもんじゃと、チョリソ焼きと、合鴨バター焼き、
取りあえずヨロシク」

あははは ど~もど~もと、はげまる
ハゲ頭をかいた





一番シンプルなもんじゃ到着

「なんでぃ ちっともシンプルじゃねぇぞ」
と心の中でつぶやいた






焼酎お茶割りも到着

はげまるは小エビを好まないのである






テナ事で小エビをカバンの中にいつも常備している
空のコンビニ袋を取り出して、
いまいましい小エビをその中に鷲掴(わしずかみ)にして入れた

何しろその大昔、はげまるが駄菓子屋さんの裏で食べた
具なし、そう、うどんこの粉だけで出来た汁に
ソースを入れて食べたいのである

できれば、キャベツその他の具も排除したいのだあるが
テーブルがぐちゃぐちゃになりそうなので
グッと我慢した


一番シンプルなもんじゃが到着した時に、宮○さんが
三代目の女性にもんじゃの作成を依頼したのであるが
忙しいとの事で断られてしまった



宮○さん
「いつも作ってくれるのになぁ~」

う~ん  ひょっとしたら
はげまるのさっきの
「あの~  うどん粉だけのないの~」
の言葉で気分を害されたのかもしれない



宮○さんが毎度の丁寧な口調で
「はげまるさん  作り方知ってますか~?」
はげまる
「じぇんじぇん わからん」

はげまるの座右の銘は
「行動さえすればなんとかなる」である

すぐさま行動に出た
とりあえず、そのまま、もんじゃを掻き回せず
熱く熱せられた鉄板にぶちまけた

おりゃ~~ぶしゃ~

ジョ~  グワ~~  ジョ~

凄い煙と溢れ出た汁が少し傾いている鉄板から外に漏れ出し
鉄板の下の方へと流れ込んでいく

「ひゃ~~~うどんこ汁が無くなってしまうぞ~~」

一部始終を観察していた宮○さんの顔が狼狽しているのが分かる

宮○さん
「あ~~あ~~」
と言葉も出ない


高齢者手前のはげまると、
まだ未来がある独身の宮○さん二人で
もんじゃのヘラを酷使して、えっちらこ、えっちらさと
うどん粉汁を忙しく具の方に手繰り寄せて悪戦苦闘
あ~忙しい


話はどんどん佳境へと進んで行くのである

どんどんどん
(なんか紙芝居ぽくなってきたなぁ)









この続きはまた次回 乞うご期待(ば~~~ん)。







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異国情緒あふれる港町  横浜(222)   「ボイラーメーカー」   イセブラ小路

2013-01-27 01:39:28 | 日記
京急日の出町駅から大通りを伊勢佐木町方面に向かって歩いて行き
大きなカニ道楽のビルの反対側の一角に「イセブラ小路」と言う
ホント狭い小道がある

はげまるも2~3年前まで、こんなところに
小路がある事さえ気がつかなかった

教えてくれたのは、はげまるの飲みの徘徊師匠として
尊じている工○君である

はげまるは工○君に、いろいろな店を紹介してもらっている
今は無き伝説のスナック「道」、とかバー「グローりー」
魚料理の隠れた名店「みつる」
その他、バー「草月」「キネマ」「赤いバー」「てずか」
数えたらキリが無いくらいである

そんな工○君と昨日の深夜野毛のバー「草月」で偶然会った、
不思議なもんで、半年ぶりに「草月」行ったのであるが
会うのである
工○君自身も月に2~3度ぐらいしか来ていないのに
偶然会うのである

昔からそうなので、これはきっとはげまると工○君とは、
汚ったねぇ紫の糸で結ばれているのかもしれない

そんな工○君が教えてくれたのが今回の散策の
「ボイラーメーカー」 である





昔からこの辺はよく歩いたものであるが
この狭い小路には全く気がつかなかった





ほらね





中に入ってみますか
(これは銀塩写真です)







外猫見たいであるが、餌皿があったからどこかのお店の人が
あげているのだろうな
(これも銀塩写真)





はい「ボイラーメーカー」





さてと、中に入ってみますか






ママさん一人でやっている、カゥンターのみのバーである

このママさんを初めて見たのは何年か前の桜の時期である
大岡川は桜の時期にでもなると、
川の両岸あたりには沢山の露天の出店出ていて
川沿いには沢山の人、人、人と相成る

そんな時このママさんがここで露天の店を出していて、
偶然入ったのが始めである
その時も和服姿であったので、よく覚えている

その時に、ふと、のんべぇ工○君と話した事を思い出した
のんべぇ工○と飲んでいる時に
「最近ね なんかザキの狭い路地の中にある店に行ってるんだよ~
和服の女がよ~ひとりでやっているバーなんだよ
これが 変な女でよ~ ザキにある中古和服の店で
1000円で買ったのをいつも着ているんだよ~ははは」

はげまる
「店の名前は何ていうの?」
のんべぇ工○
「ぜんぜん覚えてないよ~ たしか洋文字の店だったよ~」

そんな縁からこの店に行き出した
行くといっても半年に一度ぐらいであるがね






この写真は今年の正月に岡山の✩✩✩さんと行った時の写真
✩✩✩さんは、はげまると同じ異常な感覚の持ち主であり
おまけに、横浜では、はげまる唯一のカメラ仲間である
何しろ一緒に歩いていると、撮影するモノが同じなので
毎度顔を見合わせ笑ってしまう





正月のお通しの「雑煮」
これがめっぽうウマくて✩✩✩さんと二人で大満足してしまった

ママさんに
「ザキの1000円の和服、よく買いに行くの~」
と尋ねたら、明るい屈託のない笑顔で
「ははは  そ~よ」





この写真は「イセブラ小路」の片方の入口(出口)からのモノ












怪しい「イセブラ小路」の中にあるバー「ボイラーメーカー」さんの
お話でありました。


余談でありますが、昨日「草月」で工○君と別れてから鳥剛に行った、
またしても野毛のへろへろ徘徊三人組衆の一人
宮○さんから連絡があり、合流
ふみえさんも混じりわいわいガヤガヤ

しばらくすると工○君が赤い顔して、す~っと入ってきた
う~ん、野毛徘徊三人組衆の二人が集合である
ワイン好きの宮○さんと工○君のワイン談義を聞きながら
はげまる

  じぇんじぇんさっぱりわかりまへんへんへん







おまけで鳥剛さんのお通し
(iphone撮り)

毎回違うのが出てくるみたいでありますが
これは、煮込みの小鉢と浅漬のセット

  ほんと ウマ~~ぃ  


気楽に飲める場所は最高ですね。

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異国情緒あふれる港町  横浜(221)     立ち飲み 「石松」  桜木町

2013-01-24 01:28:34 | 日記
またまた立ち飲み屋の話である
ど~もここんとこ立ち飲み屋の話が多い

そ~だ 今年は「立ち飲み元年」として、
立ち飲み屋を中心にそえて散策するのもいいなぁ
はげまる、年の頃も立ち飲み適齢期のおじさんだし
それに金もたいしてかからねえし

そう立ち飲み元年 いいぞ~


はげまるの散策したい立ち飲み屋さんは
渋い昭和の酒屋さんがやっている、立ち飲み屋さん
もちろん客層は、はげまると同世代
店に入れば、酒の臭いに加齢臭がほどよくブレンドされ
独り言でブツブツ言うおじさんがいたり
「ばっきゃろ~」「じょ~だんじゃ~ねぇぞ」とか罵声が飛び交うような
渋い昭和のトタン家の立ち飲み屋さんである






今回は渋いトタン家酒屋さんがやっている立ち飲み屋さんでは無い
客層が渋いので書く事にした

野毛地区でも近年、若者向きの小奇麗な立ち飲み屋さんが
出来てきているが、土曜、日曜の競馬の日にでもなれば
ここ桜木町から野毛に向かう地下街にある立ち飲み屋さん
馬券を買って勝負が芳しくない、おじさん達が、
たむろしてる立ち飲み屋さんが数軒ある





たまに若い人もいたりするが、大多数はおじさんである







今回の立ち飲み屋さん
名前は「石松」
お~  森の石松か~
(今の若い人達は知らないかもなぁ)

う~ん、日本的でいいではないか
これが「スタンドバー・ISIMATU」なんて名前だったら
まず、おじさんたちは名前を読めないし覚えられない

おじさん達の脳はメモリーが錆び付いたいたりして
昔の事だってどんどん忘れて来てるし
新しい事を記憶するなんてとんでもねぇ

「ほれ  あそこ・・・あそこの駅・・・え~と
さくら・・・桜・・・そうそう桜木町駅の地下街にある
立ち飲み  え~と   石 ・・・  石・・そう石松
あそこで飲んでたらよ~  あいつ  ほら あの
頭のはげた変態のカメラおじさん・・  は・・は・・・
そう  はげまるにあったぞ~
あいつ相変わらず、ニタニタしながらよ~
てめえのテーブルに並んでいる食い物をよ~
カメラで撮ってたぞ~  ははは  ほんと
あいつ変わりモンだなぁ~」







この地下街、その昔は普通のくいもの屋さんが
ずら~り~と軒を並べたいたものである
今では、ほとんどが立ち飲み屋さん風の店だらけである






おじさん達の足がずら~りと並んでいる
これがミニスカートのおね~さんの足が ずら~りと
並んでいた

なんて事は絶対ねぇんだ

そ~だ
足が綺麗なおね~さんのマネキン人形でも、
2~3体置いてあったら、おじさん酔った勢いで
勇んで中にはいるかもな

へろへろなおじさんだったら、マネキンに話しかけるかもなぁ
マネキンさんに話しかけ続けて

「うぃ~っ  へ~んだ  なんでい!気取りやがって、
俺が話しかけてもよ~全然無視してやがんの~  へ~んだ」

(これに近い仲間は何人かいるぞ) 

ははは











「石松」さんの壁に書かれてあったお品書き
刺身類のメニューが豊富でこれがいい










刺身以外にもメニューは豊富で、驚いてしまうなぁ
お品書きの右下あたりに、「森の石松」のマンガが書いてある





はげまるの大好物「酢だこ」





ど~だ  豪勢に「マグロぶつ」も注文した






角の水割りの三杯目が飲み終わる頃には
かなり、いい酔い心地になってきた





使い捨て発泡スチロール製の皿と、印刷してある笹の葉

一生懸命、瀬戸物の皿と、本物の笹の葉風に振舞っている残骸を見ていると
いじらしさに胸が痛むではないか







「石松」さんの隣にある、カゥンターのみのカラオケスナック
まだ6時頃だというのに昭和の歌謡曲を歌う
おじさん達の楽しげな歌声が聞こえてくる

いいぞ~  いいぞ~





この立ち飲み屋さんが軒を連ねている通りと、並行してある飲食街
むかしはレストラン「小西」なんかがあったりして
よく食べたものである

現在はシャッター街となっていて、
店を開いている店も少なく寂しいなぁ





地下道の入口の真ん中にある喫茶店
昔は普通の喫茶店であったが現在では、
コーヒー一杯200円の、セルフサービスの店になっている





これは先日京都から、みぼさんんが出てきて野毛あたりで
軽く飲むことになり、このあたりで待ち合わせをした

はげまるが「石松」で酢だこを酒の肴で飲んでいた時の写真である
(酢だこが大好きなのである なんか文句あるか~)






みぼさん到着
みぼさんがハイボールと、お新香を注文した
投げやりなお新香であるが、ふたりで
ぽりぽり
おいしい~  なんて食べた


さてと、野毛に出張りますか(でばり)

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異国情緒あふれる港町  横浜(220)   本牧伝説のピザ 「スリーショット」  都橋商店街

2013-01-21 09:18:05 | 日記
都橋商店街に「スリーショット」と言う店がある
まだ出来立てのホヤホヤの店である





ここのマスターは本牧で伝説の「IG] イタリアン・ガーデンに
13年ほど仕事をしていた人である






都橋商店街にずら~りと軒を連ねている店のほとんどは
2坪ぐらいのお店であり、当然カゥンターに客が5~6人も入れば
満杯状態に相成る





この「スリーショット」も当然5人ほどで満員御礼である

ところで、本牧IGと言えば






そう
四角いピザである、 この四角いピザを初めて食べたのは
35年ほど前に「リキシャ・ルーム」であった
真っ暗い店の、ランプのかすかな光の中で食べたのを
今でもはっきり覚えている






おまけでもう一枚






ピザの生地が薄くカリカリぽいのが、酒の肴としてはご機嫌なのである
この本牧伝統のIGのピザが食べられるのは、たまらなく嬉しいなぁ






これは本牧IGのピザ

岡山の✩✩✩さん撮影




おまけで、✩✩✩さんの奥さんの実家のマンションから撮った
本牧IGの銀塩写真


本牧の伝統の四角いピザが堪能できる「スリーショット」さんの
お話でありました

それでは皆さんさようなら

となったら、なんか盛り上がりにかけるではないかいのぉ~






これはなんである?

アイデアル

じゃなかった(また、古いなぁ)

鍵である  (あたりまえだ)

どこの鍵かと言うと





都橋商店街の共同トイレの鍵である

都橋商店街の共同トイレ、今では鍵がかかっていて
一般の人は入れない、と言う風の噂を聞いていた、
ちょうどいい機会なので、マスターにトイレの鍵を
借りて

どれどれ~  





鍵でドアを開けて中に入ると、改装されていて、
凄く掃除が行き届いていた、
あの小便のアンモニァのつ~んと鼻にささる刺激臭も
じぇんじぇんしない

なんだなんだ これでは、つまらないではないか
おじさんは、あの梅雨が明ける前の、
じめじめした蒸し暑くて、薄暗い共同トイレの
手作り熟成発酵刺激臭、鼻にツンツン突き刺さるような
匂いを嗅ぎにきているのになぁ

すごい時は、おまけで目がピリピリしたりするもんな

そんな都橋商店街の共同トイレはもう無いのである

つらい~つらいわぁぁぁぁ~~と
(新年初めてだな)






くやしいので、都橋商店街の共同トイレの
昔の懐かしい写真を載せます





あ~  懐かしいなぁ





写真から匂いが感じられないのが残念無念だなぁ

最後に、はげまるが二日酔いで調子が悪くて
匂いがダメな時に使っている
お薦めアイテムを紹介する事にする








本牧の伝説の四角いピザの話から、なんでトイレの話になったのかなぁ
とにかくもう、

  目ピリ鼻ツンのトイレが無いのがつらいのである。



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異国情緒あふれる港町  横浜(219)   ジャズ喫茶 「ちぐさ」  復活    野毛

2013-01-18 04:24:27 | 日記

昨年、野毛のジャズ喫茶の老舗「ちぐさ」が
野毛で復活したと言うニュースには驚いた
何しろ膨大なレコードを所蔵していたのであるから、
そのレコードを又聞けるのも、凄いことである


前から場所を見に行ったりしたのであるが、まだ入った事はなかった
昨年の暮れ、岡山から遊びに来ていた☆☆☆さんと
野毛で飲む機会があり、たまたま店の前にさしかかり
「お~  ちぐさ  入ってみますか」








野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」のおやじさんが亡くなって、
どれくらい月日が流れたのかはよく分からない
この年になってくると、とにかく毎年、友達がこの世から居なくなってしまう
そんなこんなで、残っているのは思い出ノミ

それでいい、それでいいではないか
そのうち自分だって、誰かさんんの思い出の中に残って行くのであるから
なんて思ってしまうこの頃である





おやじさんが亡くなってからも「ちぐさ」はしばらくは営業していたのであるが
いまではマンションになっていて、その形跡さえ残ってない





昔の「ちぐさ」の看板がそのまま
ひゃ~~いいなぁ







昔の「ちぐさ」よりだいぶ広い
内装は昔の感じそのままであるし、
テーブルも椅子も昔のままの感じである







ふ~ん  よくぞここまで再現したものである
よく見るとテーブルなんかは、昔のちぐさのモノみたいである  
   あっぱれあっぱれ






お客さんははげまると同年代ぽい人がカゥンターの隅に座っていた
後でマスターに聞いたら、常連さんであった







レコードをかけるターンテーブル、これも昔のままみたいであった

戦後しばらくして、ジャズ喫茶はもちろん、クラッシック専門の喫茶店から
名曲喫茶まで、この二つのターンテーブルを備えているのが普通であった
そう、一枚のレコードが終了するとすぐ、次のレコードの音が流れてくる
今思うと、アナログ時代の手作業の名残りだなぁ

今の若いやっらに、このターンテーブル見せたら
「おじさん~  ここでDJ出来るの~? すっげ~~」
なんて言って中に入り込んで、レコードを手でこすりながら
「ぐはぐは  しゅるしゅっしゅ~  いぇ~~  いぇ~~」
なぁんて時代は
おじさん、 あ~ いゃんだ,いゃんだ







お~  カーメン・マークレィのレコードジャケットだ、
もちろんカーメンの歌声が「ちぐさ」の空間いっぱいに
流れている

昔のジャズのレコードジャケットとはそのまま壁に飾っても
すごくいい、特にブルーノート版のジャケットはいいなぁ

鎌倉の「映画館」なんかは昔大船撮影所で美術看板を書いていたマスターが、
ダンボールに手書きでそのまま、模写して壁中に飾ってあるもんね
ここもブルーノート版のジャケットがほとんどである






店のマスターが
「このアンプも昔の、ちぐさで使っていたもんですよ~」
と、凄く嬉しそうに話してくれた








はげまるが、破れていた椅子を見つけた
マスターに聞いたら、
「そうそう、昔の「ちぐさ」で使っていた椅子ですよ」

「まだありますよ」





カゥンターの前にあった椅子
これも昔の「ちぐさ」からの椅子であった







マスターが
「二階にいろいろ昔のちぐさのモノがありますよ」
と二階に案内してくれた

細い階段を上って行くと、壁に貼りつけてあった写真があった

マスターが1949年に客が一人しか入れない初代「ちぐさ」での
写真であった、(左側がマスターの吉田さん)
もちろん戦前からジャズ喫茶をやっていたのであるが
ほとんど空襲で焼けて消失してしまったので
一からレコードを手に入れたそうである






ひゃ~~~
昔の「ちぐさ」の店の外にかかっていた看板だ






店の前での日野皓正さん






昔の「ちぐさ」







日野皓正さんとマスターの吉田さん






二階の小部屋





昔、外に掛けられていた柴田浩一さんが造った絵看板のレプリカ
少し小ぶりである







小部屋に飾ってあった、吉田さんが好きだった
ビル・エバンスのレコード・ジャケット


改めて「ちぐさ」の歴史がこれほど大切に保管されていた事に
驚くと同時に、昔からの「ちぐさ」のファンの方々に、
感謝とお礼の言葉を述べるしかあるまい


ありがとうございましたm(_)m



ここからの記事は前に「ちぐさ」を書いた時のモノ
柴田浩一さんの絵看板もありますよ






 前回 野毛の ジャズと演歌の「パパジョン」の事を書いたのだが
野毛と言えば もうひとつ ジャズの喫茶店 戦前からの老舗「ちぐさ」も
ここで書かずにはいられまい
 
この記事は 「横浜銭湯散策」で書いた記事であり
そのまま こちらに載せました
(手を抜いたわけではないぞ~)


横浜は 野毛にあった老舗のジャズ喫茶 「ちぐさ」

マスターというか 主人というか とにかく横浜の戦前戦後からのジャズを
ささえ続けた 凄い人なのである
なにしろ神奈川新聞に毎週「横浜のジャズの話」をえんえんと連載していて
本にもなった、歴史的に見ても、すごい記録本であり
はげまるもマスターのサイン入りを持っている
店まで行って、サインしてもらった思い出がある



吉田 衛 さん  もう何年も前に他界している
はげまるがマダ、そんなにハゲていない時代から、よく通ったものだ
そう35年ぐらい前からである

今では店も無くなり、ビルになって跡形もなにもないのが残念である







看板に 1933年とある
もちろん戦後焼け野原から、また一から再建したのであるが
今見ても、渋いな~ と感じる





左側に 「ちぐさ」の看板が見える







元気な頃の、吉田さんが後ろ姿でレコードを探している
たぶん20年以上前の写真である

そう はげまるがリクエストしたのである (無断撮影)
席に着くと マスターが無表情と言うか ぶっきらぼうに水を持って来て
「なに? コヒー? リクエストは?」とまとめて聞くのである
リクエストを聞くと 少しうなずいて さっさと立ち去る
この間5秒ぐらいであるが  そんな短い一瞬にも なんかいい伝わり方が伝わってくる
スタン ゲッツ が好きみたいで よくレコードジャケットが飾ってあった
はげまるも好きなので リクエストすると ぶっきらぼうな口が少しほほ笑む
あとは いっさい口は聞かない







壁のレコードジャケット

スタン ゲッツ    ビル エバンス  はげまるも大好きである
日野テルマサ  さんのレコードも見える
なにしろ 日本で伝説のジャズ音楽家 秋吉敏子さんとか、
日野さんとか、 戦後まだレコードが無い時代に毎日集まったそうだ

はげまるの素晴らしい記憶の一ページであったな~  ほんと

<カメラ情報>
すべてポジ コダクロームがメインであった頃である
キャノンNewF1  
28ミリ   50ミリ



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