瀬戸内中年彷徨団（８）

（前回からのつづき）

いよいよ天守、なわけですが、丸亀城のハイライトはやっぱり石垣。とはいえ、ご覧のとおり小ぶりではあるのだが、現存天守だけあって内部はそれなりに重厚で見ごたえのあり。



狭間に見えるは飯野山・・・でしょうか、讃岐平野に点在する数少ない山の仲でも一際目立つ山でした。それが正しければ「讃岐富士」と呼ばれているくらいらしいので、このあたりを代表する山なんでしょう。



いや、讃岐富士はこっちか・・・？



そして再び石垣押し。



まだ５月だというのに実に日差しの厳しい日で、城下の売店のジュースやアイスが眩しく見えました。そういえば城下の動物園は閉園していたよう。



しかしあらためて三段重ねの高石垣は見事。



大手二の門（高麗門）。物凄い人手なのはお祭りの影響。



せっかく丸亀に来たのだからということで、駅前で「おやつ」にうどん。びっくりしたことがふたつ。ひとつは、中学生くらいの女の子３人組がうどん屋さんにおもむろに入ってきて、うどんを啜って出て行った光景。休日の１５時台、彼女らにとってはマクドナルド的感覚なんだろうか。いやはや偉大な文化である。ふたつ目は、普段よく利用している「丸亀製麺」という讃岐うどんの一大チェーン店が本丸だろうと思っていた丸亀になく、帰宅してから調べてみたら何と香川県にさえ一軒もないという衝撃の事実を知ってしまったこと。何か結構ショックだ・・・。ちなみに「はなまる」は店舗があって、それなりに盛況でした。



その日は岡山で一泊して、翌朝に帰京。岡山では、一杯やった後に街をうろうろしてたらフットボールパブを発見。空いてた店内でインテル×ラツィオを観ながら飲んでいたら、我々がもの珍しかったのかウエイターのお兄さんが話しかけてきた。曰く、地元ファジアーノ岡山のサポの方も普段お見えになるそうだが、ただホームの試合については是非スタジアムで見て欲しいという願いから、敢えてお店では放送していないんだとか。天晴れな心意気じゃあないかと。ちなみに、うちからファジアーノに移籍した近藤はお役に立っているとのこと。なお、そのウェイターのお兄さんは我々のガンダム話に興味津々だったらしいのだが、どう見ても２０台なのに何故１年戦争の話がわかるんだ学徒兵・・・。



（瀬戸内海編・了）