能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
能の世界も個人の生活もご紹介しています!

能楽タイムズ 23年4月号 批評と感想

2011-04-02 00:40:08 | マジメ能楽 楽屋表話
能楽タイムズ2011年4月号(¥400)が手元に来ました。
能楽タイムズがいつ頃から発行されたかは知りませんが、私が小学生の頃には、すでにありましたので、歴史ある能楽新聞です。

今、この新聞をどれくらいの人たちが読んでくれているのでしょうか?
購入者が減少している、と言う噂を聞いて心配しています。

震災の影響で節電・節約ブームの昨今、紙の資源も大切にしたいものです。

新聞がネット配信されはじめましたので、能楽タイムズもそろそろ紙離れしてもよいような気もしますが・・・まあ、これは余計なお節介かもしれません。

さて、この新聞は、第一ページはいろいろな催しが紹介され、二ページと三ページは対談(今月は山本泰太郎氏と羽田昶氏)、四ページは「批評と感想」が書かれていて、最後は全国各地の今月の能が紹介されています。

今月の「批評と感想」は、2月に演じられた能について、八嶌正治氏がご自身の素直な感想を思うがままに書かれています。

光栄な事なことに・・・・?
私の式能『鞍馬天狗』白頭が取り上げられていましたのでご紹介します。

20日の式能 中略

粟谷明生の『鞍馬天狗・白頭』。しっかりときめた白頭であったが、この人には明るさがあって、それが軽さに見られる恐れがあるが、演技・技術の水準は高い人である。


なんだか、コケ下ろして、持ち上げて、

この批評、どのように理解し、今後どのように改善対応したら良いのでしょうか~~

白頭の時は、軽く見られないように、私が持っている明るさを隠し演じること・・・・
ということでしょうかね?

う~~むずかしい。
まあ、ご注意受けたので、ここは真摯にご忠告を受けて、今後は心して勤めます!


さて、今度はこちらからの「批評と感想」の感想

この批評の文章、

なんとなく文の流れがスムーズでないように感じるのですが~~それって私だけですか?
ご注意を受けた反発で、申しているのではありませんが、なんか、すんなりと身体や頭に入ってこない文章なんです。

白頭であったが、・・・・・恐れがあるが、と「が」が続いているからかも・・・・ 
この様な感想の感想を投稿することが良いことなのか悩みましたが、我が儘言いたい放題の私のブログなので、投稿しちゃいました。

こんなこと書いては損、やめなさい!と言われば、削除しますが、ご意見やコメントがございましたら、どんどん投稿して下さい、お待ちしております。
 

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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
昔、取ってました。 (かけり)
2011-04-02 19:48:24
いつもブログを楽しく読ませていただいてます。
久しぶりにコメントさせていただきます。
能楽タイムズは、10年ちょっと前くらい(だと思います)に、1年間くらい定期購読してたのですが、能評について、自分が見たときの感想とあまりにも乖離しているものが幾つかあったのと、趣味で稽古している自分にとって役立つ情報が少しも載らないなーという印象を持ったので、定期購読を止めてしまいました。
その当時の能評の印象は、評者の方が能の曲の囃子事を含めた構成要素や、技術面のことについて、あまり理解してないように思われて、ただ単にきれいな言葉を詩的に並べただけの文章に終始していて、そこから演者についての力量は読み取れないという印象でした。
せめて、坂元雪鳥くらいのが載っていれば継続購読してたかもしれません。
結局のところ、人が書いた感想というのは当てにはならないのかな、という学びはあったのかもしれません。
こんな感想でも参考になるでしょうか?
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お返事 (粟谷明生)
2011-04-02 22:27:18
かけり様
コメント有難うございます。
仰ること判ります、ウンウンそうそう、コメントに相づち打ってしまいました。

「人が書いた感想というのは当てにはならないのかな」

仰る通りです。しかし、当てにならないと言うよりは、人それぞれの意見があるということにしておきましょう。

それが万人の意見ではない、万人とは違う、ということをよく心しておきましょう。


だいたい、この「批評と感想」ですが・・・・
あまりにも楽屋内での評判や、舞台印象と、書かれているものが違うので、茫然とすることが多いのです。


でも人それぞれ、まあこんな風にとらえる方もいらっしゃるんだな~~~と思って舞台を勤めています。

大勢の皆様のご意見お聞かせ下さい。
お待ちしております。
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感想 (高砂)
2011-04-07 12:22:31
はじめまして。

『能楽タイムズ』は、「今月の能」(公演情報)に400円の価値を認め、買っています。ワキ方・囃子方も載っているの(地頭は載っていませんけれども)が魅力です。インターネットからでは、ワキ方や囃子方が誰かという情報までは取り切れない場合も結構ありますもので(たとえば喜多流職分会の公演なんかでも、)。「笛は、仙幸か。」などなどを、それでチェックして観に行くかどうかを決めます。
その他の記事は、どんなもんでしょうかねぇー。
八嶌正治の「白頭であったが、・・・・・恐れがあるが、」いう文章は、粗末でダメな文章の見本。その様な文章を書かれる方からの批評など、気になさる事は無い。と、思われます。
返信する
感想 (高砂)
2011-04-07 12:44:29
余談ですが・・・・・
管見ながら、よく謡えてよく舞えて、しかも、よい文章が書ける!能楽師の一人に、桜間道雄先生(『能 捨心の藝術』の著者)がいらっしゃいますね(その御見解を肯うか否かは別と致しまして。)。あっ、思い出しました、観世寿夫先生(『観世寿夫著作集〈全四巻〉)も。
粟谷明生先生も一つ。
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お返事 (粟谷明生)
2011-04-07 17:46:32
高砂様
コメント有難うございます。

仰る通り、インターネットの演能情報は三役の事が記載されていないことが多いですね。

粟谷能の会のホームページも、そのような時がありました。反省です。

これからは、できる限り出演者全員の名前を記載するようにします。
良きアドバイス有難うございます。

「捨心の芸術」はすいません、まだ読んでいないので、そのうち読むようにします。

観世寿夫先生の本は、だいぶ読ませて戴きました。
全集もありますし、写真集も

寿夫先生は、舞台は位高く演じられ、文章は奥の深いところまで研究されて、書かれていますね

憧れです。

実は、私は観世寿夫先生の文章に影響を受けて、演じる心構えを知り、また書くことの重要性も知りました。

まあ、寿夫先生は天上界のスーパー的存在、
私は地下3階か5階ぐらいの、まだもぐら、

舞台技術も文章力も未熟でお恥ずかしいですが、
真似しようと思う心意気は、誰にも負けないつもりなんですよ・・・・
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Unknown (寅女)
2011-04-09 12:16:10
 4月号「来月号で購読料が切れます」の手紙はいったまま封筒あけずにいました。
 地震と原発でネット検索があまりにも忙しく(勝手に忙しくしている)見ていませんでしたが、ただ今みました。う~ん、どちらかというとただの感想ですね、全文。でも面白くないですね。
 やっぱり購読者減りますね。私も半年読んでみて、振込みやめようかな、それよりこちらのブログや大倉源次郎さんのブログ拝見している方が楽しいし、ためになると思っておりました。
 多分そうなってしまいますね。
 重ねてお断りしておきますがこちらの記事を読んだことと講読中止は直接なにも関係ありません。
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お返事 (粟谷明生)
2011-04-09 15:55:20
寅女様
コメント有難うございます。

「能楽タイムズ」自体はそれなりに価値があるものと思いますので、購読はやめなくても~~いいんじゃないですか?
私タイムズの廻し者ではありませんが(笑)

面白い記事や対談も良いと思うのですが・・・
どうも「批評と感想」のコーナーはイマイチですね。

今は人の感想はネットなどで無料で見れますから、わざわざお金出してまで読むのは・・・時代に合っていないのかもしれませんね。

シテの演者や出演者の感想、お観客の率直なご意見、
これらを無料で見られるのがいいですよね
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