能楽・喜多流能楽師 粟谷明生 AWAYA AKIO のブログ

能楽師・粟谷明生の自由気儘な日記です。
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能『卒都婆小町』を勤めるにあたり その1

2018-02-04 10:37:53 | マジメ能楽 楽屋表話
私は少々せっかちで、あまり気が長い方ではない。 3月4日 粟谷能の会の『卒都婆小町』の演能時間は、たぶん1時間50分位と長いが村瀬和子氏の書かれたあらすじが、とても短く上手くまとまっていたので、ここでご紹介しよう。 高野山の僧が、卒塔婆に腰を下ろす乞食の老婆を咎めると、老婆は 「仏も衆生(人間)も隔てなし!」 と僧を論破し揶揄します。 「小野小町の成れの果て」 と名乗る老女に深草少将の霊が憑き . . . 本文を読む