能『正尊』起請文について 2015-01-16 08:09:45 | 能はこうなの、と明生風に能の紹介 能『正尊』には起請文(きしょうもん)と呼ばれる謡い方がむずかしい読み物の場面があります。『安宅』の勧進帳、『正尊』の起請文、そして『木曽』の願書を三読物と呼ばれていますが、喜多流には『木曽』がありません。喜多宗家に願書の謡だけが伝承されている、と聞いたことがありますが今は確かめることも出来ない状況です。 勧進帳や起請文をどのようにうまく謡えるか、そこでシテの器量がはかられる、と言っても過言ではな . . . 本文を読む