大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

プライベートバンカー

2016-08-19 19:53:11 | 
清武英利作「プライベートバンカー」を読みました。
パナマ文書で問題になった超富裕層の税逃れを助けるシンガポールを舞台にしたプライベートバンカーの姿を、実名で明かすノンフィクションです。
資源もないシンガポールが世界から、超富裕層を集めるために、相続税0、金融の取引税0の政策を採っています。5年間本人と被相続者がシンガポールに滞在すれば、日本の相続税がかからないというものです。
ひたすら、ゴルフをしたり、暇を持て余す富裕層の生活。お金のためとはいえ、これも悲惨です。
2000万シンガポールドルをもっていれば移住できるそうです。子供は、移民といえども、兵役があるので、住みたくないようです。日本より、治安はよいが、言論の自由はないようです。
プライベートバンカーは、ペーパーカンパニーの作成に協力したり、富裕層を相手にノルマは100億円。野村證券やメガバンクで鍛えた敏腕バンカーです。
国税局も、これから、各国と協力をして、税逃れを厳しく取り締まってほしいものです。
来年秋から、三菱UFJが通貨を発行する。円以外の通貨発行権が、外資系の銀行によって始まる。
ますます、格差が大きく開こうとしている。
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