大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

白バラの祈り

2012-10-15 20:04:54 | 文化
先日、労演「白バラの祈り」を観劇した。
第2次大戦中のドイツで、ナチスの暴政に反旗を翻し、ビラを大学や街で配布したということで、学生達は国家反逆罪で逮捕される。
学生達の尋問にあたるモーアは、若い女性ゾフィーを助けるために偽りの告白をさせようとするが、彼女は敢然と拒否し処刑される。緊迫の尋問の5日間が上演される。途中これまでの彼らの活動も紹介される面白い演出だった。
彼女は短い人生だったが、ゾヒーの存在は切手になったり、大学や公園に彼女の名がつけられているそうである。
最期に彼女たちの生き様に影響を受けた看守が、次に逮捕される80人の学生達の名前を燃やしてしまう。学生達の行動が他に影響を与え、しだいに広がってナチスを打倒していったという明るい未来を暗示して劇は終わる。
「これをしないと私は死ねない。」と勇気をもって瓦礫の広域処理や原発に反対している人々は、日本のゾフィーのような気がした。
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