大好き!本・花・旅

日ごろ読んだ本や花、旅について綴ります。

湯浅誠講演会

2009-03-22 19:37:57 | 文化
富山国際会議場で「誰もが人間らしく生きられる社会へ~自己責任?政治の責任?」というテーマで講演会があった。
時の人ということで、300人もの人で会場はいっぱいだった。
貧困の運動に関わるようになったのは、兄が障害者で家にいろんなボランティアの人が来ていて、ボランティアに抵抗感がなかったことと、友達が貧困のボランティアをしていたからだという。
今の日本社会は、貧困がひろがっている。うっかり足をすべらせると、すぐさまどん底にまで転げ落ちてしまう「滑り台社会」になっているのではないか。雇用や福祉がずたずたにされている中で、まじめで世渡りの悪い人がそのような目に合っている人が多いという。
人間が物のように捨てられている。彼らの取る道は、実家に帰るか、自殺をするか、犯罪をするか、ホームレスになるしかない。高齢者の万引きが増えているという。刑務所の食事の方がおいしいからだという。
普通の人が普通の生活ができるためには、NOといえる労働者になって、職場で地位向上に努め、労働市場の質を高めることと、歯止めのためのセーフティネットをつくり出していくことだという。
富山の地でも、あったか相談村や、困民村が開かれ、170人が訪れ、20人が生活保護を受けれたようである。又、派遣切りにあい、自殺未遂をした人の報告もあった。
これらの運動が効を奏したのか、3月16日付けで、厚生労働省より、住所が決まらなくても生活保護を出すようにお達しがあったという。
給付金をこの運動に寄付していきたいという高齢者会の人の提案もあった。
憲法25条の「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利がある。」が実現するようになってほしい。
日本もフランスのように失業しても食事と、ワインまであたるそんな国に早くならないかな。
コメント
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