本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

シェイクスピアの作品

2017-01-21 09:26:53 | Weblog
 シェイクスピアの作品を知らない人はまずいない。とはいえ37作品のうちそんなにたくさんは読んでいないだろう。

 実は私も四大悲劇や「ヴェニスの商人」は映画でよく知っていたが、本としては読んでいなかった。読み始めたのは50代からで、それも「タイタス・アンドロニカス」、「ヘンリー六世」、「間違いの喜劇」などせいぜい15作ほどしか読んでいない。

 読むきっかけは、日本女子大(ポン女と言いましたね)の女の先生を講師に「沙翁読書会」というものがあって、それに参加したからである。それで川崎市のポン女の学園内にある集会場に通っていた。ところが、シェイクスピア作品が15作ほど既読のあと、九州に転居したため読書は頓挫した。つまり、自発的に読んでいなかったということ。

 そうそうイギリスでレンタカーを操って、ストラトフォード・アポン・エイヴォンのシェイクスピアの生家やその近郊にある彼の妻アン・ハサウェイの生家はしっかり見てきた。

また、犬に棒

2017-01-20 09:32:43 | Weblog
 半月ほど前に「本を手あたりしだいに読んでいると、偶然、身辺の出来事や世の中の事象と鉢合わせることがある。犬も歩けば棒にあたるようなものだ」と書いた。
 以下はそれに似た話である。

 物置の書架に、集英社版『新日本文学全集』(昭和39年発行)がある。古本屋では全集ものは引き取らないと聞いていたので処分しないままになっていた。たしかに売れないだろう。この全集はおもしろいことに純文学と大衆文学の作家がごっちゃになっている。たとえば仁木悦子や源氏鶏太や柴田錬三郎がいれば、一方には三島由紀夫や井上靖や野間宏がいるという具合である。
 
 今、その全集から取り出した第21巻目にある高木彬光の「破壊裁判」を読んでいる。この作家の推理小説は若い時分によく読んだものだが、この小説は知らなかった。
 そして並行して読んでいる本に山田風太郎の随筆集(平成5年発行)がある。この作家の随筆は飄々とした味がある。
 
 この随筆のひとつ「美食と粗食」に、「横浜の中華街で本格的な中華料理を喰わせる、という情報をきいて、友人の高木彬光さんと勇躍して出かけ…」とある。
 さらに、「いびきの神」では、「友人の推理作家高木彬光さんから…「ワグナーの音楽祭を見る音楽団体にくっついてゆかないか」と誘われた」とある。
 高木彬光は登場しているのだ。
 
 50数年前の本と20数年前の本を、今どきパラレルに読んでいるのも奇異だろうけれど、その作家が文中とはいえ交叉したというわけ。
 これだって棒にあたったようなものではないか。

世界一周の旅

2017-01-19 09:32:13 | Weblog
 昨日は40余年前の鉄道の旅について書いた。30年前は世界一周の旅をした。しかも奮発してビジネスクラスのチケットを買った。航空賃は38万円だった。私としては清水の舞台から飛び降りるほどの決断である。
 
 その間にも公用でアメリカとイギリスに出かけたことがある。結果的に世界を一回りしている。ただ、プアーな出張費だったので、アメリカまでは格安の中華航空を利用し、イギリスからの帰りはソ連のアエロフロート機だった。この反動からビジネスクラスを気張ったのかもしれない。
 
 話を戻す。成田からKLMでアムステルダムまで飛ぶ。さらに希望するもう一つの都市(マドリッドを選択した)に使用できる。アムステルダムに戻り、次にニューヨークに飛ぶ。ここからはユナイテッド機になった。それからロスで遊んで東京に戻る。大ざっぱに言えば、それが世界一周の旅だった。

鉄道の旅

2017-01-18 09:21:52 | Weblog
 もう40年余も前になるが、その春に1か月ほど鉄道旅行でヨーロッパの国々を巡った。行く先々で大学ノートにメモを取っていた。帰国後に紀行文として原稿用紙にまとめると260枚ほどになった。

 いろいろなエピソードはあるのだが、今回は鉄道の旅のメリットを書いてみたい。
 言うまでもなく空の旅は点と点を味気なくダイレクトに結ぶ。電車は点と点を鉄路という線で移動し、かつ、ユーレイルパスがあれば、気ままにいくつもの駅で乗り降りできる。なんたって、コンパートメントは手足を伸ばせるし、横にもなれる。車窓の景色もオツなものだ。

 駅には駅の良さがある。早朝に到着しても営業中のレストランがあって目覚めのコーヒーが飲める。もちろん洗面所もあるから歯磨きもできたし、こっそり靴下も洗えた。当時、小さな駅ではコインロッカーはないが、荷物預り所はあった。そこに預ければ手ぶらで街を放つき歩ける。鉄道駅は空港と違って中心街に近い。

 それに駅の周辺には料金の安いホテルが多い。言わば駅前旅館である。盗難などの心配を思うと、駅で夜明かしするより低価格でもホテルは安全である。それでもホテル代を節約するなら車中泊という手もある。
 車中泊と言えば、ジェノバ駅で1時42分発マルセイユ行き2400号列車に乗り換えた。5月の朝まだき、寝ぼけまなこにモナコ付近の紺碧の地中海が飛び込んできた。素晴らしい。これが鉄道の旅だ。 

マンネリ日常

2017-01-17 09:25:43 | Weblog
 昨日はマンネリ日常について触れた。どんな日常かと言えば、読書する(小説と随筆本を数冊)、映画を観る(レンタルDVDとテレビ番組からの録画)、ブログを書く、これが三大日常の行為である。

 1か月のスパンではレンタルDVDの返却と借入が週1回、図書館本返却と借入が2週に1回ある。燃えるゴミ・生ゴミ出しが週2回と資源ゴミ出しが月2回(なにしろ指定置き場まで百メートルほど歩く)が定常になる。
 
 まァ、ほかにも買物やら息抜きの喫茶店行きやらはある。不定期ながら頻度は高いから非日常になりえない。
 さて、マンネリ日常のひとつ、ブログ書きはこれである。